日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】はるか47号(京都/関西空港)


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便名 : はるか47号
日付 : 2022/11/xx
区間 : 京都(17:30)→関西空港(18:54)
所要時間 : 01:24
乗車クラス : グリーン車指定席
運賃 : 3,900円(窓口支払+交通系ICカード)
運行 : JR西日本

2022年10月に供用開始されたばかりの関西空港国内線エリアを見物するため、いつもより少し早めに関西空港へ向かう。

ところで、京都駅ビルには大階段があるのだが、ここは夕方になると「グラフィカルイルミネーション」として、15,000個のLEDを使用して色々なパターンを演出している。

(公式サイトの案内はこちら)

www.kyoto-station-building.co.jp

京都駅の大階段 プロジェクションマッピング

京都駅/ 大階段では「グラフィカルイルミネーション」を実施中

今回乗車する京都駅始発のはるか号は30番線からの出発。えらく数字の大きいホームだが、同駅に30も乗り場がある訳ではなく、15から29までは欠番になっている。このホームから出発するのは主に山陰本線で「山陰」と「3」をかけてこのような付番になったとか。なお、早朝に数本存在する野洲草津駅始発の列車は7番線からの出発。

京都駅 電光掲示板

京都駅/ 当駅始発のはるか号は30番線から出発

さて、中央改札を抜けて右手の大阪方向に3分ほど歩くと列車の出発する30番ホームに到着した。はるかは毎時0分、30分に京都駅を出発し、その数分後に折り返し関西空港行きになる次の列車が到着するというダイヤになっているため、同駅では比較的長い時間停車する。そんな状況ゆえ、出発10分前にはすでに車内清掃を終えて乗車を開始していた。ちなみに列車は「ハローキティ」のラッピングがされている。

京都駅 はるか47号 281系

京都駅/ 列車にはハローキティのラッピングがされている

今回利用するのは京都方先頭車のグリーン車指定席。京都駅から関西空港駅まではギリギリ100kmに満たない99.8km。所要時間も約1時間30分を要するから、ある種グリーン車を利用するに最もコストパフォーマンスに優れる区間のひとつ。

当時はグリーン料金が値上がりする前だったが、2023年にグリーン料金の値上げがあってなお指定席とグリーン車の価格差は1,000円に満たないから、普通車が混雑しているときはちょっと奮発してグリーン車、というのも良いかもしれない。

はるか47号 281系 グリーン車

はるか47号車内/ 2列+1列の横3列配置

普通席は2列+2列の横4列配置に対し、グリーン車は2列+1列の横3列配置。あまり乗車率は高くないから、1名利用でも2名掛けの方が隣席に荷物を置いたりできて便利かもしれない。現にこの日は全区間を通じて他に乗客がいなかった。

はるか47号 281系 グリーン車

はるか47号車内/ 比較的大柄な座席が並んでいる

京都駅を出てしばらくは貨物線を走行し、桂川を渡って少し走ってから本線に合流。車窓からは見えないが、この辺り、JR山崎駅付近では南側を京阪本線が並走しているらしい。

2023年に入って「うめきた新駅(大阪駅)」が開業したため、現在ははるか号が大阪駅に停車するようになっているが、当時はまだ開業前。それゆえ、新大阪駅を出ると大阪駅を経由しない貨物線を走り、西九条駅から大阪環状線に合流した。

はるか47号 281系 グリーン車

はるか47号車内/ 仕切り扉がガラス張りで少しレトロ

外見にはまだそれほど古さを感じない「はるか」だが、関西空港の開港に伴って導入された特急列車な訳で、1994年の登場からはまもなく30年が経過する。それゆえ、内装では半透明のガラス戸や客室外のスーツケース置き場など、少し現代の標準とは異なった設備も見受けられる。そう遠くないうちに世代交代が待っているんだとは思うが、次世代はどうなるだろうか。

はるか47号 281系 グリーン車

はるか47号車内/ 最近の車両は客室内に荷物置場が設置されている

列車は京都を出ると新大阪、天王寺和泉府中日根野と停車して関西空港へ向かう訳だが、どうやら空港アクセスのみならず新幹線から阪和線方面への移動手段としての役割をも兼ねているようで、和泉府中日根野などでは結構な乗客の降車があるように見えた。尤も、純粋に空港アクセスだけを目的にすると空席が多くなりすぎるのかもしれない。

はるか47号 281系 関西空港駅

関西空港駅/ 中央右の設備はかつて使用されていた荷物搬送機

ともあれ、京都駅出発から1時間24分で終着の関西空港駅に到着。ちなみに同駅はすぐに行き止まりになっている訳ではなく、少し先、第2ターミナル方向へ少しカーブして線路が続いている。列車によってはこの線路を引上線代わりにしていて、奥で車内清掃を終えたあとに戻ってくるようになっている。

なお、前述の通り関西空港は2022年にリニューアルが実施されたのだが、その結果国内線はだいぶ隅に追いやられてしまった。出発•到着ともに結構な距離を歩くことになるので、もし利用する際にはこれまでより15分-20分ほど時間に余裕を持っておく必要がある。

(関西空港のリニューアルについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。