便名 : はるか18号
日付 : 2023/12/xx
区間 : 関西空港(11:14)→大阪(12:02)
所要時間 : 00:48
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 2,740円(事前クレジット+交通系ICカード決済)
運行 : JR西日本
「神戸-関空ベイ•シャトル」で関西空港までやってきたが、この日東京へ戻るために搭乗するのは伊丹発の便。とりあえず昼食を摂るために大阪市内まで戻ることに。
(ここまでの移動はこちら)
どうにも通常のJRの特急料金は割高に思えて普段関西空港から大阪市内へ移動する際は南海「ラピート」を利用することが多いのだが、ふと「はるか」号の新型車両の存在を思い出し、JRの改札を通過した。
(競合の南海「ラピート」についてはこちら)
11:00過ぎにホームに下りた段階では先行の関空快速が停車していて、直近のはるか号は入線前。関西空港駅は駅構内の先、2期島方向に引上線として線路が延びていて、今回乗車する列車は発車時刻の5分ほど前に引上線から入線してきた。将来的に2期島に新ターミナルなんかが設置されるようになると、そこまで延伸することも想定されているのかもしれない。
はるか号は6両+3両の9両編成。新型の271系車両は2024年1月現在では全て付属の3両編成で、現行の281系車両と共通で運用されている。登場してしばらくはCOVID-19による減便、短編成化によって日の目を見ない日々が続いたが、2023年に入ってインバウンド観光客が回復したことで、ようやく活躍する機会が巡ってきた車両。
ちなみに従来車両と新型車両では座席配置に若干の差異があるようで、ともするとインターネット予約サービスのシートマップで判別ができるかと思ったが、少ない方の座席に合わせて販売されているのか、システム上ではどちらの車両なのかは判別がつかなかった。
そうなると入ってきた列車を見て決めようということで、ホームで待っているとやって来たのは新型車両のほう。5分しかない停車時間のうちにチケットレスで特急券を購入し、最後尾の9号車に乗車。外見は最近のJR西日本でよく見るデザインだが、従来車両のコンセプトをうまく受け継いでいるように見える。
(参考までに、従来車両についてはこちら)
側面の方向幕はフルカラーLED。「はるか」のロゴもドット絵でうまく表現されている。
出発直前の同じようなタイミングで特急券がだいぶ売れたようで、出発数分前にシートマップを見た段階よりも座席は埋まっていた。従来車両とは車端部のモニタやWi-Fiの設置有無、座席背面のテーブルの有無(従来車両は肘掛けから引き出すミニテーブル)などが異なっている。
ただ、座席は枕部分がだいぶ盛り上がっていて、標準位置で着席すると頭が少し前に押し出されるような感覚があることから、従来車両の方が座り心地は良いかもしれない。
(似たような座席の「Aシート」はこちら)
11:14に関西空港駅を出発すると連絡橋を渡り、隣駅のりんくうタウン駅までは南海電鉄との共用区間。南海の特急「ラピート」はりんくうタウン駅に停車する一方で、こちらの「はるか」は通過。JRはそのまま直進し、南海本線の線路をオーバーパスして日根野駅へ向かう。
日根野駅手前の貯水池?の水面には多数の太陽光パネル。一時ほど騒がれなくなったように思われる太陽光発電だが、果たして環境にやさしいと言えるのだろうか。景観的はだいぶ損ねているように見えるのだが。
ともあれ、朝方の大阪方面行き、夕方の関西空港行きの一部列車は停車する日根野(ひねの)駅をこの列車は通過して阪和線に入り、次の停車駅は関西空港から約34分で天王寺駅。
天王寺駅からは約12分で大阪駅に到着し、今回はここで下車。「はるか」や「くろしお」は2023年3月のダイヤ改正で大阪駅に停車するようになった訳だが、それから約9ヶ月ほど経ち、だいぶ利用者も増えてきたように見受けられる。
余談だが、開業当初話題になったどの車両にも対応可能なホームドアは関西空港方面のホームにのみ設置されていて、2面4線のうちほか3線については2024年1月時点では設置されていない。てっきり全てのホームに設置されているものだと思っていたから、最初に訪れた際には少し肩透かしを喰らった気持ちがした。
ともあれ大阪市内に戻ってきた。現在は付属編成しか製造されていない新型車両だが、近い将来に予定されている「なにわ筋線」が開業した際には基本編成側も製造され、世代交代がされることになるだろうか。座席の枕周りの仕上がりがもう少し洗練されると申し分ないのだが。
最近ではチケットレス特急券なども販売されていて、うまく活用すれば南海や空港連絡バスと大差ない金額で乗車することもできることから、「はるか」号も以前よりは使い勝手が良くなっている。京都や新大阪、大阪から関西空港へ直通できるメリットは大きく、うまく活用できるとストレスなく快適に移動することができるはず。
というお話。