日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】ANA/NH0097(東京羽田/大阪関西)


■Sponsored Link

便名 : ANA/NH0097
日付 : 2024/05/xx
機材 : B787-10(78K)
区間 : 東京羽田(HND)20:35→大阪関西(KIX)21:55
所要時間 : 01:20
区間マイル : 280
搭乗クラス : 普通席
運航 : ANA(全日本空輸)

バスタ新宿から空港リムジンバスで羽田空港へ到着。1時間弱の待ち合わせで、20時台の関西空港行きに乗換える。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

そういえば、羽田空港第2ターミナルの保安検査場前には2024年に入って大きな電光掲示板が復活した。だいぶ高精細なディスプレイで、明らかに以前のものより映りが綺麗。以前はANAが設置していたようだが、今度はターミナル会社が設置したとか。

電光掲示板の撤去と時を同じくして、「2023年度中に自動チェックイン機を全廃」といったニュースも出ていたが、あれはどうなったんだろうか。どうにもANAは飲み物の有料化やら電光掲示板の撤去やら、何かとサービス改革を試みては失敗している印象が強い。

羽田空港第2ターミナル 電光掲示板

羽田空港T2/ 見やすい掲示板が設置された

ディスプレイが2面あり、1面は出発便の案内、もう1面は広告や搭乗口の案内が投影されていた。今までも案内看板で搭乗口までの距離は表示されていたが、具体的にどの搭乗口までいくら距離があるか、というのが表示されるのはわかりやすい。

ところで、現在搭乗口46番から48番までのサテライト棟は本館との接続工事中だが、接続された場合は歩いて行くしかないんだろうか。保安検査場からサテライト棟までは1km近い距離があり、歩くとなると保安検査場を20分前に通過して出発時刻に間に合う気がしないのだが。

(サテライト棟についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

羽田空港第2ターミナル 電光掲示板

羽田空港T2/ どこの保安検査場からでも北ピア•南ピアは遠い

そういえば、この時期羽田空港の両ターミナルでは期間限定で赤福を販売中。あまり見かけない「白餅黒餅」という商品を販売していて、試しに1つ買って食べてみると、白餡だけでなく普通の餡子も普通の赤福餅よりも黒糖の効いたものが使われていた。

羽田空港第2ターミナル 赤福餅

羽田空港T2/ 期間限定で赤福の販売中

この日搭乗するのは「トクたびマイル」で発券した大阪関西空港行きのANA97便で、最終1本前の便。コードシェアの存在もあり、どこの路線も基本的にはJALより便数の多いANAだが、この関西空港便も日に9往復と結構な高頻度運航。

この便で使用されるのは最近話題の多いボーイングの最新鋭機、B787-10。当初は2023年中に就航予定だったが、諸般の生産トラブルによって2024年3月に遅延して就航している。この機材、B787を2段階ストレッチしたもので、B787-8と比べると約12m、大型観光バス1台分くらい長い全長68.3m。これはB777-200の63.7mよりも長く、現時点で最大のB777-300(73.9m)に迫る大きさ。

なお、胴体幅はB787の方が約40cm狭いので1列当たりの座席はB777の10列(3列-4列-3列)に対し9列(3列-3列-3列)と1列減少しているため、乗客数はB777-200の405席に対し、B787-10は429席と微増にとどまっている。

羽田空港第2ターミナル ANA97便 B787-10(78K)

羽田空港T2/ 63番搭乗口からの出発

この日は羽田空港への到着遅れの影響で、出発時刻は5分遅れの20:40に変更。搭乗口に到着した時点ではまだ搭乗予定時刻は「未定」が表示されていた。5分くらいならしれっと定時を装っても良さそうな気もするが、きっとクレームがあったりするんだろう。

羽田空港第2ターミナル ANA97便 遅延

羽田空港T2/ 前便到着遅れで5分の遅延

今回は空席多数だったこともあり、予約した普通席のまま搭乗。この機種の座席は普通席•プレミアムクラスともに「722」表示のB777-200ERと同じで、普通席はトヨタ紡織製の座席。この座席、座面が低すぎて足を投げ出すような座り方になるから疲れやすく、個人的にはあまり得意ではない。座面を下げているのはあえてのようだが。

(「722」で搭乗した際の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

(プレミアムクラスの座席についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ANA97便 B787-10(78K) 普通席のシート

ANA97便/ 普通席のシートは座面が低め

飛行機の駐機場所の問題なんだろうか、ANA関西空港行きは割と遅い20時台から21時台にかけて30分内に連続して2便が運航されているのだが、今回搭乗した97便はこのうち先行するほうの便。夜遅くに関西空港に到着したこの便の機材は、翌朝7時台に羽田空港行きとして戻ってくる。

深夜帯の関西空港行きというそれほど需要が大きくない路線にも関わらず、両便ともに大型機が利用されているため、機体後方は空席多数の状況で出発。尤もB737A320クラスであれば満席近いくらいの乗客はいたから機体が大きすぎるだけで、一定の需要は存在する模様。新大阪駅の遠い大阪南部あたりが目的地なんだろうか。

前方と比べて降りるまでに数分待つことになるのと、翼から遠くなる程揺れが大きくなるような印象があるが、空いている方が移動は快適。

ANA97便 B787−10(78K) 普通席

ANA97便/ 後方は降機が遅くなる代わりに空いている

JALは同一機材でも派生タイプごとに「安全のしおり」を作成しているが、ANAは「B787」として統一されたものが作成されている。乗客に影響する相違点があるとすれば、非常口の位置くらいだろうか。

ANA97便 B787−10(78K) 普通席

ANA97便/ 安全のしおりはB787シリーズで一緒

各座席には13インチ超えの液晶モニタが設置されているが、ここまで大きいと少し圧迫感があるくらいのサイズ。5月上旬ということもあって、初期画面にはひたち海浜公園ネモフィラと思しき画像が表示されていた。

(ひたち海浜公園ネモフィラについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ANA97便 B787−10(78K) 普通席

ANA97便/ 季節ごとに壁紙は変わる模様

飛行機は表示の通り5分遅れで駐機場を離れ、A滑走路16Rから離陸。隣の駐機場にもサイズ違いの同型機が駐機していたが、仮に昨今のボーイングの製造問題によってB787型機の運航が停止するとなれば、以前のPW社製エンジンを搭載したB777型機の比ではないくらいの影響が生じそうな。今のところそのような状況にはないが、今後はどうなるんだろうか。

ANA97便 B787−10(78K) 羽田空港第2ターミナル

羽田空港T2/ 各地からの便が帰ってくる時間帯

少しうとうとしているうちに飛行機は降下を開始。そういえば、どうやらWi-Fiは不具合が生じているとかでこの便では利用できなかったらしい。JALに比べてANAWi-Fiは速度も遅く、繋がりづらい印象。

モニタを見ていると、一旦関西空港の真上を通過し、その後淡路島の手前で右旋回、神戸空港を左手に見ながら関西空港に北側から着陸する進入経路を取っていた。

(日中の関西空港の進入経路についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

前述の座席モニタはかなり高精細で、機外カメラは時々コマ落ちするものの以前の機種のそれと比べれば雲泥の差といった感じ。一頃は国内線機材には機外カメラが設置されていないのが殆どだったが、JALA350型機で復活して以降は各機材ともにカメラが復活してきていて、趣味者としては嬉しいところ。

出発こそ5分ほど遅れたが、羽田発の航路は比較的空いている時間帯ということもあって、到着は概ね定刻通り。搭乗橋が接続され、扉が開いた時点で22:00頃だった。ベルトサインが消えてから動き出すまでの待ち時間で特急券の手配なんかをしておきたかったが、どうにもB787は機内からの携帯電話の電波の入りが悪く、もたついている間にドアが開いてしまった。

ANA97便 B787−10(78K) 関西空港

関西空港/ ガラスが湾曲していて写真の撮りづらい空港

飛行機は割と到着出口に近い27番駐機場に到着したが、それでも到着出口まではそれなりに遠く、徒歩5分強の距離がある。この日の最終の「はるか」は22:16発で、15分での乗換えというのは余裕があるように見えて実は割とタイト。

関西空港 国内線エリア

関西空港/ 飛行機から到着出口まで徒歩5分強

搭乗口から到着出口まで約5分、そこから駅まで更に5分を要し、出発4分前にホームに到着。チケットレス特急券が購入できたから良かったが、特急券等を自動券売機で購入するとなると割と厳しかったかもしれない。

列車は281系が6両、271系が3両の9両編成で、今回は最後尾の9号車の座席を指定。自由席車両は割と混雑していて、目測では8割方の座席が埋まっていた。

JR関西空港駅 関空特急はるか 271系

JR関西空港駅/ 後ろ3両は新型車両

この日の宿はマリオット系の「モクシー 大阪新梅田」。関西空港からJRで向かうとなると大阪駅か、関空快速に乗った場合は福島駅からそれぞれ徒歩圏内。

(宿泊先についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

関西空港から約50分で大阪駅の地下ホームに到着。「はるか」がここに停車するようになってだいぶ便利になった。ホーム最寄りの「うめきた地下口」を出ると、ホテルまで徒歩で向かうと約8分の距離。

改札口の一角には何やら妙な門型の機械が設置されていたが、これは実証試験中の改札機。よくあるフラップ式のゲートが設置されておらず、事前に登録していればカードのタッチを要さず顔認証で通過できるようになっている。また、登録していない場合であってもローカル線の簡易改札機同様、カードをタッチして通過することもできる。

JR大阪駅 実証実験中の改札機

JR大阪駅/ 未来の改札機はどんな形をしているやら

そんなこんなで23時過ぎに宿に到着。うめきた地下駅が開業して関西空港からホテルの辺りにアクセスするのはだいぶ便利になった。

というお話。