便名 : 快速ことぶき(JR津山線)
日付 : 2022/07/xx
区間 : 津山(09:53)→岡山(11:02)
所要時間 : 01:19
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : -(企画乗車券利用)
運行 : JR西日本
因美線に乗って智頭駅から津山駅に到着。ここから津山線に乗換えて岡山駅へ戻る。
(ここまでの移動はこちら)
津山駅の地下通路の乗換案内は半分ほどが中国ハイウェイバスに割かれていて、同駅における高速バスの重要性が透けて見える。ここから所要時間約3時間、運賃3,000円弱で大阪までたどり着くことができるのだから、鉄道が立ち向かうのは殆ど難しそうな情勢。
(逆方向だが、高速バスについてはこちら)
津山駅は都合4路線が集まってくる鉄道の拠点駅ということもあり、駅構内は比較的広大。一角にある車庫には扇状の車庫も現存していて、ここは「津山まなびの鉄道館」という博物館として運営されている模様。
(「津山まなびの鉄道館」についてはこちら)
智頭からの列車が到着した時点で既に岡山行きの列車は入線済。列車は「タラコ色」とか呼ばれている朱色の2両編成。尤も、タラコはもう少し赤みがかった色のような気がするのだが。
当時津山駅のホームは改修工事中で、どうやらエレベーターを設置するところだった模様。ホームの一角はほとんど柵で囲われていて殆ど立ち入れないようになっていた。列車はそれほど長くないから、支障はなかったのかもしれない。
列車は車両前後に扉ふたつで、車両中央がボックスシートのセミクロス配置。側壁の数列ごとに特に記載のないボタンが設置されているがこれは頭上の扇風機のボタンで、赤いボタンを押すと扇風機を点けることができる。
座席は柔らかめで乗り心地は悪くないが、窓際には配管が通っているせいでいつものことながら窓側の足の行き場に悩む。乗客が少なければ通路側に足を流せばいいが、ボックスが埋まるとかなり窮屈な体勢を強いられることも。
津山駅では座席が全ては埋まらずに出発。岡山駅までは普通列車で16駅停車のところ6駅停車でかなり停車駅が絞り込まれているものの、この列車に関しては所要時間が10分ちょっとしか変わらない。それゆえ、それほど飛ばして走るというよりは淡々と走っていくイメージ。
津山駅から10分ほど走って、最初の停車駅は亀甲(かめのこう)駅。岡山に向かって進行方向右手にある駅舎は駅名の通り亀をイメージしていて、駅舎の屋根から亀が顔を出している上、目の部分が時計になっている。何も知らずに夜中に見かけたらちょっと怖い。ちなみに類似するケースとして、九州のJR久大本線には河童を模した田主丸駅というのがある。
早朝から移動していたこともあってこれ以降は睡魔が襲い、気づくと終着の岡山駅に到着する直前。途中では結構な乗車があったようで、座席は全て埋まって立客が出るくらいの混雑になっていた。
津山線のホームは空港連絡バスや高速バスの出発する西口のバスターミナル側。列車を降りると、隣もその向こうのホームも特急列車で埋まっていたが、奥の方に懐かしい色の列車が停まっているのに気づき、隣のホームへ移動。
停まっていたのは「やくも」号の381系電車。2024年春から順次新型車両に置き換えられるのに際し、何本かの編成がかつてのカラーリングに復元されている。そのうち一本が今回遭遇した国鉄時代の塗装。
個人的にはこれが走っているところを頻繁に見かけていた世代よりは少し後の世代なのだが、とは言ってもちらほら見かけることはあったわけで、見ると懐かしさを感じる。まだいくらか残る国鉄時代車両のうち、最後まで残る車両となると何になるだろうか。気動車になりそうな気もするが。
無事にお昼前に岡山駅に戻ってきて、カーシェアを借りて午後の目的地へ向かった。これで岡山近辺の鉄道路線は完乗したことになる。
というお話。
