日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】はるか51号(新大阪/関西空港)


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便名 : はるか51号
日付 : 2022/05/xx
区間 : 新大阪(19:00)→関西空港(19:59)
乗車クラス : 普通車指定席(「J-WESTチケットレス500」利用)
運行 : JR西日本

関西空港から夜の飛行機で東京へ帰る。新大阪にいるのだから新幹線で帰った方が明らかに早いが、今回は値段に釣られてLCCを利用し東京へ帰る。今回の運賃は手数料込みで5,430円。さすがにこの価格となると関空まで、成田からの交通費を考慮しても新幹線より安い。

大阪市内から関西空港へ向かう手段は色々あるが、今回は「はるか」を選択。当時は期間限定の「J-WESTチケットレス500」というチケットがあり、特急券が500円で販売されていた。この区間の無割引の特急券は1,520円で、この値段ではそうそう利用する気が起きないが、500円ならばまあいいかという感じ。なお、今回使用したチケットは2022年5月末までで既に終売しているが、これとは別に「J-WESTチケットレス」というチケットが発売されていて、これだと新大阪から関西空港までが650円。

(「J-WESTチケットレス」についてはこちら)

www.jr-odekake.net

2022年6月の利用当時はまだ日中の便は運休している状況で、運行されているのは朝晩の数便のみ。夕方の便は18時以降に時間1本ずつで、今回乗車したのは19時の便。

はるか51号 新大阪駅 電光掲示板

「特急」ではなく「関空特急」

列車は京都始発なので発車時刻直前に到着。ホームで待っていると、「ハローキティ」のラッピングがされた派手な列車がやって来た。今回調べて初めて知ったのだが、すべて同じラッピングをされているように見えて計4種類があるらしい。今回乗車した車両を公式ホームページで確認したところ、この車両は「折り鶴」ラッピングらしい。

はるか51号 新大阪駅 車両外観

かなり派手なデザイン

「はるか」号のなかには一部新型車両が登場してはいるが、今回乗車したのは従来型の車両。1994年の登場だからもうすぐ30年になるわけで、内装は一世代前の車両という感じがする。前座席にテーブルが設置されていないのは平成以降のJR特急車両にしては珍しい。

はるか51号 普通車指定席 座席

ちょっと古めかしい座席

座席のヘッドカバーにも「ハローキティ」のイラストが印刷されている。思い返すと、JR西日本はサンリオとコラボレーションしていることが多いような。なにか理由があるんだろうか。

はるか51号 普通車指定席 座席

すべての座席に「ハローキティ

空港連絡列車らしく、出入口付近には荷物置き場がある。ただ、成田エクスプレスは旧型車両でも客室内に置き場を設置していたのに対し、こちらの車両はデッキに設置されている。日本国内ではあるものの、目を離すのは個人的にはちょっと心配な気も。

はるか51号 普通車指定席 荷物置き場

荷物置き場は客室外にある

列車は新大阪駅を出発すると、梅田貨物線を進む。この路線は2022年6月現在地下化工事が進行中で、間もなくの来春2023年3月には新駅とともに開業する予定。これが完成すると大阪駅からはるか号に乗車できるようになり、利便性が向上する。

また、これに加えて2031年度予定のなにわ筋線が開業すると、大阪南部の鉄道事情がまた大きく変化することになる訳だが、個人的にはあまりちゃんと把握していなかったせいで、梅田新駅となにわ筋線がごっちゃになっていた。なにわ筋線の開業は来年ではなく、こちらはまだあと10年ほどあってもう少し先のお話。

新大阪駅から20分ほどで天王寺駅に到着。特急券が割引になっているからだろうか、ここでもちらほら乗降があった。この「はるか」号、空港行きの列車ではあるが、現在は通勤特急としての機能に比重が置かれているのかもしれない。天王寺出発後は和泉府中までは割とのんびりとしたペースで走っていたものの、そこから日根野まではペースが上がって快走。ただ、日根野から関西空港線に入ると再度スピードが落ち、終点の関西空港には2分ほど遅れて到着。

到着をデッキで待っていると、出入口上部に「指定席」のプレートを発見。最近こういった手間のかかる表示をしている例はだいぶ減ってきたような。

はるか51号 普通車指定席 デッキ

指定と自由が頻繁に変わると大変そう

関西空港駅到着後改めて外観を眺めてみると、デザインはまだそれほど古くさくは感じない。ただ、もう既に28年が経過している訳で、南海の「ラピート」とともに、いつまで現役でいられるかは徐々に怪しくなってきた。昨今の減便でずっと車庫暮らしをしている2020年登場の新型車両*1があるから、どこかのタイミングで追加投入されて一斉代替わりというのもあるかもしれない。

はるか51号 281系 関西空港駅

折り返しは20:16発の野洲行き。京都までは約80分

ともあれ、飛行機の出発までは既に1時間を切っている。ここまで来て乗り遅れる訳にはいかないから、改札を抜けて急ぎターミナルへ向かった。

*1:登場早々減便になったせいで1年以上車庫暮らしが続き、2022年夏現在でも早朝の2往復以外は仕事のない不遇の車両があるのだ。