便名 : 便名なし
日付 : 2024/04/xx
区間 : 羽田空港第3ターミナル(18:10)→成田空港第1ターミナル(19:45)
所要時間 : 01:35
乗車クラス : 普通席(座席指定制)
運賃 : 3,600円(クレジットカード決済)
運行 : 東京空港交通
羽田空港から成田空港までの移動手段というと、リムジンバス、京急のエアポート快特、京急で品川まで出て成田エクスプレスといくつか種類があるが、一番分かりやすいのがリムジンバス。空港ターミナルの到着階から次の空港の出発階まで運んでくれる。
今回用事があったのは印旛日本医大で、成田空港には特に用事がなかったのだが、空港館を移動するとどれくらいの所要時間なんだろう、という興味もあって成田空港経由で向かってみることに。
(事業者公式サイトはこちら)
というわけで、やってきたのは始発の羽田空港第3ターミナル。羽田空港(第3ターミナル)から成田空港に向かう便は割と店仕舞いが早く、この18:10発がこの日の最終便。
なお、早朝深夜の空港連絡バスは若干特殊な運用になっていて、第2もしくは第1ターミナルへ移動すれば、第2ターミナル始発の19:20発と20:20発の2本が別に設定されている*1。第3ターミナル始発にしても良さそうな気がするが、国内線で羽田に到着し、翌朝成田から出発するような乗務員や乗客向けの便だろうか。
近頃東京空港交通の運行便では座席指定制の路線が増えていて、この路線も購入時に車両後方の窓側座席が自動で割当てられた。わがままを言えば、もう少しチケットの券面上と座席そのものに座席番号を大きく表示してくれた方が見やすいような。座席番号を見つけられずに通路上に滞留する乗客の姿がちらほら見られた。
同社のバスのうち、最近の車両は「SuperCabin」と銘打った近代化された内装にアップデートされているが、今回乗車したのは昔ながらの内装の方の車両。レースの枕カバーがレトロな感じ。
(新しい内装の車両はこちら)
思ったよりも空港間移動の需要は多いようで、バスの半分ほどの座席が埋まったところで出発。家族連れやグループでの利用が多かったこともあり、幸い隣席までは埋まらなかった。
バスのルートとしてはごく単純で、空港中央入口から首都高速湾岸線、東関東自動車道、新空港自動車道を経由して新空港インターチェンジまで向かう。どうやらこの日は湾岸線の有明あたりが渋滞していて、しばらくの間徐行と停止を繰り返していた。なお、東京空港交通はかなり柔軟に迂回をすることで有名で、あまりに混雑が激しい場合はアクアラインへ迂回する場合もあるとか。
首都高速では渋滞の影響もあったものの、東関東自動車道に入ると流れも順調になり、バスは概ね定刻通り第3ターミナルに到着。バスを利用した場合に限るが、3つのターミナルの中ではLCCのターミナルが一番便利な場所にあり、先に降車できるというのもどこか不思議な感じ。
第3→第2→第1と廻り、終点の成田空港第1ターミナルには19:43に到着して今回はここで降車。先の湾岸線の渋滞がなければ10分から15分くらいは早着していたかもしれない。
今回の便は成田空港に近い営業所の車だったようで、少し動いて再度停車し、車内点検なんかをしているのが見えた。この日は営業を終えて車庫に帰る感じだろうか。
かつては空港間の移動はリムジンバスが最も速い移動手段だったが、京成の成田スカイアクセスが開業したいまとなっては電車(エアポート快特-アクセス特急)とバスはいずれも約1時間30分で、同じくらいの所要時間。ただ、コスト面で見れば電車は1,850円(2024年4月現在できっぷの場合)とバスの半額ほどで、価格面では価格面に優位性がある。
一方、直通は40分おきという電車に対し、バスはピーク時には15分おきに運行されている上、各空港の出発階にダイレクトに運んでくれることから、利便性の高さはバスに利がある。両空港駅は地下にあって、ターミナル内の移動に時間を要する点を考えれば、少しでも早く到着しておきたいというときにはバスを選択することになるだろうか。「羽田と成田を間違えた」という都市伝説のようなイベントが起きた時にはバスの方が若干早いかもしれない。尤も、そんなところに気を配るくらいであればまずチケットを確認し、正しい空港に向かうのが先決ではあるが。
いずれにしても、複数の選択肢があるからこそ、うまく使い分けるのが快適に旅行する上では重要なポイント。
■まとめ
- 鉄道(京急-都営-京成)とリムジンバスの所要時間は概ね同程度
- 運賃は鉄道のほうが安く、リムジンバスの約半額
- ただし便数は日中を中心にバスの方が多い
というお話。