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【空港探訪】14.関西国際空港(KIX・第1ターミナル国内線·2022/10リニューアル後)


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訪問日 : 2022/11/xx

しばらく工事が続いていた関西空港第1ターミナル国内線エリアの工事が終わり、2022年10月末から始まる冬ダイヤより供用開始されたようなので、利用してみることに。

(公式サイトの情報はこちら)

www.kansai-airport.or.jp

この日は21:05発のJAL0228便に搭乗する予定で、空港見物をするため、普段より少し早めの出発時刻の約2時間前に空港到着。駅からターミナル入口までの導線は特に変わっていなかったが、ターミナルに入るとチェックインカウンターの配置が大きく変わっている。

これまで、関西空港の第1ターミナル2階はほぼ全フロアが国内線の施設で、ターミナルの南側にJALグループ、北側にANAグループがそれぞれ配置されていた。ただ、当初計画よりも便数が伸びなかったことから、今回のリニューアル後は両陣営がターミナル南側に集約され、余ったスペースは国際線に廻されることに。

ちなみに保安検査場前の一番便利な場所がLCCジェットスター、その次にJALグループ、フードコートの入口を挟んでANAグループの順番になっているが、これはどういう経緯で割り当てられているんだろうか。もしかすると、ANAグループは自動チェックイン機を全廃するようなプレスリリースが出ていたから、その関係かもしれないが。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港T1)装い新たにスタート

集約された保安検査場は結構な広さで、近頃羽田空港でも導入されているような新型検査機が導入されている。ただ、伊丹空港同様、こちらはペットボトルやPCなどは鞄から取り出す運用。ルールがあれば従うまでだが、面倒くさいといえば面倒くさい。

関西空港 第1ターミナル 国内線出発

(@関西国際空港)国内線保安検査場

保安検査場を抜けると商業エリアを経由して搭乗口のルートになっているが、商業エリアまでですらちょっとした距離がある。感覚的には中部国際空港(セントレア)の第2ターミナルに近い距離感。かつての関西空港の第1ターミナルと比べると倍で収まらないんじゃないかという感じ。

(中部国際空港の第2ターミナルについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

関西空港 第1ターミナル 国内線出発

(@関西国際空港)搭乗口までは急ぎ足でも徒歩5分以上

全体像としては以下の写真の通りで、全体として使用する駐機場が南寄りに変更され、これまで国内線で使用していた駐機場は国際線に転用されている。個人的に、最新では国内線の搭乗口になった41番なんかはかつて国際線で関西空港に戻ってきた際に利用したことがあり、途中で上がったり下がったりしながら入国審査に向かったような。

なお、リニューアル前は「KIX-ITMポイント」の登録機が保安検査場の一角、かなり目立たないところに設置されていたのに対し、リニューアル後は商業エリアの案内ボードの脇、割と目立つ場所に置かれている。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)国内線制限区域の全体像

空港内を見渡すと、同じ運営会社だから当然と言えば当然なのだが、リニューアル後の関西空港は一足先にリニューアルされた伊丹空港と同じような雰囲気。ただ、両空港を比べると便数に大きな差がある分、関西空港は少しお店のバリエーションが少な目。とはいえ、リニューアル前と比べると大きく改善されていて、コンビニが入っているのも最近の空港らしいところ。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)商業エリア全景

ちなみに制限区域内で営業している店舗は以下の通り。以前一般エリアにあった「ぼてじゅう」は閉店してしまったが、新たに制限区域内に出店している。12月以降は「プライオリティパス」の利用もできるようになるとか。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(参考)関西国際空港第1ターミナル国内線店舗リスト

今回は初回ということもあり、奮発して天ぷらの「圓堂」に入店。美味しいのは美味しいのだが、合計すると5,000円近いというのはさすがにちょっとやり過ぎたかもしれない。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)天ぷら圓堂

かつての関西空港にはJALANAそれぞれが専用のラウンジを開設していたが、リニューアル後は中部空港同様の共同運営に変化している。ラウンジは1つ上のフロアにあり、サンマルクの裏辺りにアクセスするためのエスカレーターが設置されている。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)第1ターミナル国内線ラウンジ入口

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)第1ターミナル国内線ラウンジ入口

ラウンジはカードラウンジ同等以上、航空会社ラウンジ未満という雰囲気。今回は興味本意で訪れてみたが、割と開放的ゆえ少し落ち着かず、個人的には積極的に利用するインセンティブがあまり働かないかもしれない。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)国内線ラウンジ全景

さて、今回搭乗したJAL0228便は40番搭乗口からの出発。商業エリアを抜けた右手奥に搭乗待合室がある。こうして見ると40番搭乗口の奥は壁になっているようにも見えるが、実際には奥に細い通路があり、更に2つの搭乗口が隠れている。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)搭乗待合室エリア

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)38番搭乗口は更に100m超の距離

最終便近いこの時間帯にこれら最奥部の搭乗口から出発する便はないようだが、昼間はいくらか発着があるようで、20:30過ぎの時点で既に翌日の出発便が表示されていた。不幸にもこれらの搭乗口が当たった場合は保安検査場から10分超コースで、少し時間に余裕をもっておかないと呼び出されてしまうかもしれない。

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)38番は商業エリアからも200m超

なお、長距離の移動が不安という場合、保安検査場通過後すぐのところに自動運転の車いすが待機しているので、これを使うというのも選択肢。一度使ってみたいのだが、なかなか利用するのはハードルが高い。

(公式サイトはこちら)

www.kansai-airport.or.jp

関西国際空港 第1ターミナル 国内線

(@関西国際空港)リニューアル後国内線最奥の38,39番搭乗口エリア

ともあれ、そんなこんなで搭乗開始時刻になり機内へ。改めて振り返ると、保安検査場から商業エリアの入口までが徒歩5分ほど、そこから40番搭乗口までが5分ほどで合計10分弱といった感じ。

それほど歩くのは苦にしないほうだが、そんな私をしても大手航空会社の利用する空港の中では搭乗までに歩く距離がかなり長く、ちょっと大変という印象。リニューアル後の空港内の雰囲気は全体的に割と好きだが、それにしても市街地から遠く、そのうえ空港内も歩くとなると、割と気合と覚悟が必要な空港かもしれない。

というお話。