日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【空港探訪】13.成田国際空港(NRT・第1ターミナル国内線)


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訪問日 : 2021/06/xx

ずいぶん航空券が安く販売されているセールがあり、Peachを利用して日帰り札幌往復。という訳でやって来たのは成田空港の第1ターミナル。他の国内線LCCは第3ターミナル発着だが、このPeachだけは2022年10月現在も第1ターミナルから発着している。

この日は08:35発の札幌千歳行きPeachで出発。出発30分前のチェックイン手続締切に間に合うよう、成田空港駅には成田スカイアクセス線を利用して出発時刻約1時間前の07:40頃に到着した。LCCは鉄道の遅延があったとして特に考慮してくれないからもう少し余裕を持っておくことが望ましいものの、羽田空港ほどアクセスの本数がないから、もう1本前というと約30分も前になってしまう。

成田空港駅 国内線通路

成田空港駅 国内線通路

しばらく地下通路を歩いていくと地上に上がるエスカレーターがあり、目の前にチェックインカウンター。だいたい成田空港駅で電車を降りてから10分くらいあれば足りるだろうか。Peachは2022年10月現在でもチケットレス搭乗には対応しておらず、背後に並ぶ自動チェックイン機を利用して07:50頃チェックイン手続が完了。

この成田空港第1ターミナルでは自動チェックイン機のほか、PeachANAロゴのカウンターでチェックイン手続を受け付けているから、手荷物のルールがちょっと厳しいという差はあるとはいえ、手続の場面だけ見ればレガシーもLCCもない状態。

この流れを加速させるべく、2021年10月に一部Peach便にANA便名が付与される斬新なコードシェアが開始されたが、流石にやりすぎだったようで、2022年10月を以てちょうど1年で廃止されてしまった。大体新しいサービスは1度は試してみようと思うほうだが、このサービスに関しては全く魅力を感じなかったから、そりゃそうだよなという感じ。

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

チェックイン手続は1階だが、保安検査場はエスカレーターを上がった2階フロアにある。エスカレーターの手前には関所があって、ここで荷物の計量を済ませないと先には進めないシステム。国内LCCではPeachSPRING JAPAN(旧春秋航空日本)が割と厳格な印象がある。

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

この第1ターミナル国内線エリアはLCC用に設計されたターミナルではないから、搭乗口までの距離は割と近め。ただ、この第1ターミナルの各搭乗口は特定の搭乗橋と繋がっていない変わった構造で、バスにも搭乗橋にもアクセスできるようになっているから、搭乗直前になってみないとどの形態で搭乗するのかは分からない。この日は目の前に写っている機体に搭乗橋経由で搭乗した。

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

ちなみに、搭乗待合室の一角にはANA系の売店ANA FESTA」が1店舗。簡単な東京土産くらいは取り揃えられている。なお、待合室は割と広く、出発便が重なったとしても座席に溢れるということは基本なさそう。

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

成田空港 第1ターミナル 国内線出発

そんなこんなで飛行機に搭乗し、札幌へ向かった。

成田空港発の国内LCC3社を比較すると、駅から飛行機まで徒歩距離は第1ターミナルのPeachの方が若干短いが、バスにしても電車にしても第1ターミナルの方が到着が後になり、乗車時間が長いデメリットがある。

徒歩と電車の乗車時間を合計した搭乗まで/搭乗からのリードタイムという意味では第1ターミナルのPeachも第3ターミナルの2社もそれほど利便性に差はなく(気持ち第3の方が短い?)、好みがなければどの航空会社を選んでも労力には大差ないかなという印象。便の時間等を考慮すると、私はジェットスターを選ぶことが多い。

APJ565便 普通席 機内

APJ565便 普通席 機内

昨今、国内線ではLCCも中央席でなければ移動は苦痛ない程度の品質は確保されている*1一方、ANALCCで引退した機材を活用したりPeachコードシェアしたりと両社のコンセプトがごちゃごちゃになりつつある。

国際線も国際線で機内食はともかく、エコノミー座席廻りのサービスがほぼANA=ZIPAIRになっていることを考えると、全体としてANAレガシーキャリア部門もLCC方向へ大分接近しつつあるように思えてならないのだが、今後どうなっていくのだろうか。

最終的に若干空港と離れた話になってしまった。

*1:国際線が復活するまでの一時的な登板ではあったが、最新鋭のA321LRはANA国内線機材と全く同じシートピッチが確保されている。