日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【空港探訪】17.神戸空港(UKB)


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訪問日 : 2021/05/xx

三宮からポートライナー神戸空港に到着した。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

今回やって来た神戸空港は2006年に開港した海上空港で、関西国際空港大阪国際空港(伊丹)とともに関西エアポートグループによって運営されている。旅客数はCOVID-19感染拡大前の2019年で年間330万人ほど、これは熊本、宮崎、長崎といった九州の地方空港と同程度。現在はANAスカイマークのほか、FDA、ソラシドエアなどが就航しているが、かつてはJALやAMQ(天草エアライン)も就航していたこともある。

(公式サイトはこちら)

www.kairport.co.jp

三宮からポートライナーで20分ほど揺られて神戸空港駅へ到着し改札口を抜けると、50mも歩かないうちに空港ターミナルに到着する。上述の記事でも言及したが、神戸空港駅は改札からターミナルがえらく近いのが同空港の特徴。ちなみにアクセス手段はポートライナーのほか、新神戸方面への路線バスや淡路島、徳島行きの高速バス、関西国際空港行きの高速船などがある。

2023年2月現在、徳島空港は東京と福岡しか路線がないから、徳島へ/徳島から左記以外の地域に飛行機移動する場合には高速バスに乗って神戸空港を利用するという選択肢もあるかもしれない。

神戸空港駅から空港ターミナル

(@神戸空港駅) 正面の扉の先がチェックインカウンター(2F)

ポートライナー駅は出発階に直結していて、自動扉を抜けると目の前に各社のチェックインカウンターがある。それゆえ、飛行機で到着した場合でポートライナーに乗車するためには、地上階からエスカレーターで2階に上がって来る必要がある。ターミナルまでの距離を差し置けば、国内では仙台空港なんかも似たような構造。

神戸空港駅から空港ターミナル

(@神戸空港)手続不要であればそのまま直進し保安検査場へ

ターミナル出発階は右手にスカイマークFDA、左手にはANA系列のカウンターのレイアウト。今回空港に到着した20時過ぎの時間帯はスカイマーク以外の営業が終了*1しており、明かりが落ちて静まり返っている。

神戸空港 スカイマークカウンター

(@神戸空港) FDAスカイマークの奥のカウンター

神戸空港 ANAカウンター

(@神戸空港) ANAは既に店仕舞い済

この出発階には物販店、コンビニエンスストア(ファミリーマート)があり、最低限、標準的な関西みやげは揃っている。1つ上のフロアには飲食店があるが、神戸らしく喫茶店は上島珈琲が入っている。

チェックインカウンターのある2階はそれなりに広いが、3階と屋上はかなりコンパクト。少し小さいようにも思えるが、空港の立地上、発着枠が限定的(開港当初30往復/日、現在40往復/日)しかないから、今のところはこれくらいで良いのかもしれない。

なお、今後2025年の関西万博開催のタイミングで再度発着枠が拡大されることに伴い、国内線ターミナルの増築もしくは建て直し、国際線ターミナルの開設などが検討されているんだとか。個人的には、どうにも関西3空港は方針が二転三転している印象を受けているが、国内線があと20往復拡大されたとして、どこに飛ばすんだろうか?

ANA 神戸空港

(@神戸空港) ここ数年で変貌を遂げることが予想される

この日、空港に到着した時点で搭乗便の出発まで約90分あったが、当時20時過ぎの一般エリアには特に時間の潰せそうな営業をしている店舗は見当たらなかった。若干持て甘し、早々に保安検査場を通過して搭乗待合室で待機することに。

ちなみに通常時であれば、少なくとも21時までは3階に上島珈琲店(UCC)、たもん庵、神戸洋食キッチンの3店舗、保安検査場の先の制限区域に黒レンガ倉庫CAFEが営業しているはずで、この日ほど持て余すということはないはず。なお、制限区域内にはカードラウンジも開設されているが、当時はその存在をすっかり忘れていたのだ。

総括すると、ターミナルそのものはコンパクトで使いやすい。一方で、神戸市街地からはそれほど遠くないものの、三宮からバスに乗れば40分でより便数の多い伊丹空港にアクセスできてしまう訳で、総合的に利便性が惜しい空港、という印象。

というお話。

*1:この時期はまだ各路線で減便されていて、ANAの東京羽田行き最終便は欠航していた。