日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】神戸新交通ポートライナー(三宮/神戸空港)


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便名 : 便名なし
日付 : 2022/08/xx
区間 : 三宮(07:07)→神戸空港(07:26)
乗車クラス : 普通車自由席
運行 : 神戸新交通

記事のストックが多くなりすぎ順番が相当ごちゃごちゃしているが、これは早朝に神戸空港から信州まつもと空港に向かった時の記録。

この日搭乗予定の飛行機の出発は神戸空港07:50発だったのだが、これに間に合うように宿泊していた大阪市内(なんば)から神戸空港に向かおうとするとなんば駅を06:09の電車に乗らなければ間に合わない。なんばから神戸空港というと割に近いイメージがあるが、三宮から更に移動する必要があることも相まって所要時間は約70分。思いの外移動に時間がかかる。

という訳で、この日は6時少し前にホテルを出発、なんばから御堂筋線で梅田に出て阪急で神戸三宮、そこからポートライナー神戸空港の経路。難波から阪神で尼崎を経由して三宮へ向かうほうが乗換えの労力は少ないが、早朝は乗換が面倒でも今回の経路のほうが所要時間が短かった。

(宿泊していたホテルについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

ホテルから大阪メトロなんば駅までは徒歩10分ほど。駅に向かう途中の左手には大阪空港(伊丹)行きの空港バス乗り場がある。比べるまでもないが同空港までの所要時間は25分で、今回向かう神戸空港までの所要時間と比べて圧倒的に短い。ちなみに難波からであれば関西空港までも40分弱なので、この辺りからはいずれの空港にも割とアクセスしやすいと言えるかもしれない。

なんば駅前 空港リムジンバス乗り場

(@なんば駅前)空港バス乗り場は駅から少し離れている

御堂筋線に乗って梅田駅に到着すると、頭上には大きな液晶画面がある。日によって掲示されている広告は異なるのだが、当時はMARRIOTT BONVOYの広告が繰り返し放映されていた。液晶は車両1両分くらいの大きさがあり、なかなかのインパクト。

大阪メトロ御堂筋線梅田駅 ホーム上ディスプレイ

(@梅田駅)巨大スクリーンにはMARRIOTTが繰返し放映中

梅田での乗換えは8分しかなく、写真を撮ってのんびり歩いていたら思いの外時間がなくなり、最終的には小走りでの移動。出発時刻の2分ほど前に阪急ホームに到着した。乗車するのは「通勤特急」で、昼間の特急列車の停車駅と比較すると塚口駅が追加されている。

阪急梅田駅 神戸線ホーム

(@梅田駅)JRの新快速はまだ運行していない時間帯

ホーム後ろ側の車両はロングシートだったが、先頭方向に向かって歩いていくと前方の数車両は転換クロスシートが設置されていて、この車両に乗車。京都線ではよく見る阪急のクロスシート車両だが、他路線で見かけるとちょっと新鮮に映る。

阪急神戸線 通勤特急 車内

(@阪急神戸線 車内)神戸方の数両のみクロスシート

始発の梅田駅の出発時点では空席多数だったものの、十三、塚口と停車した辺りで車内は満員に。6時台前半だとそれほど混雑しないかと思っていたが、認識が甘かった。ともあれ、梅田から約30分で神戸三宮駅に到着。昼間であれば新快速で20分ちょっとで移動できるが、新快速の始発は思いの外?遅く、大阪駅06:50が最初の列車で、このタイミングでは阪急で移動するのが最速。

ところで、今回の移動の参考にした「乗換案内」によると、阪急からポートライナーは7分で乗換えができることになっているが、これは恐らく阪急の最後尾に乗車していた場合の所要時間。今回のように先頭車両に乗ってしまうと、乗換えで利用する改札口が遠く、とても7分で乗換えができるような状況ではなかったので、乗車位置には注意されたい。

神戸三宮駅 阪急からポートライナー

(@神戸三宮駅)梅田寄りの改札口に連絡通路が繋がっている

出場する改札口を間違えて若干迷ったところでようやく歩道を見つけ、ポートライナー三宮駅へ移動。徒歩の移動距離も考慮すると、少し所要時間が長くともJRで移動してきたほうが早かったかもしれない。

神戸三宮駅からポートライナー三宮駅 歩道

三宮駅からポートライナー三宮駅への連絡通路

今さらだが、神戸市内から神戸空港にアクセスできる公共交通機関はバスとポートライナー(新交通システム)の2種類がある。このうち、今回利用するのが新交通システムポートライナー

三宮駅から出発するポートライナーの運行系統は2つあり、1つは今回乗車する神戸空港行きで、もう1つは空港に行かずに三宮駅に戻ってくる循環系統。以前は神戸空港までの一部途中駅に停車しない快速列車も運転されていたようだが、現在は各駅停車のみで所要時間は約18分。空港までの運賃は340円で、Suica等の交通系ICカードも使用可能。

ポートライナー路線図

(@三宮駅)ポートライナー路線図

三宮駅ホームは2つの乗り場があり割と広いものの、平日朝ラッシュ時などは港湾関係者その他の通勤客が割と多く、思いの外混雑するので注意が必要。ホーム上には次発用の待機レーンも用意されている。

ポートライナー三宮駅 駅構内

(@三宮駅)駅構内はかなり広い

なお、その分運行頻度は高く、始発駅からであれば数本待てば座ることができるはず。どうやら需要の段差が大きいようで、平日と休日では運行間隔が大きく異なるのもこの路線の特徴。

三宮駅 ポートライナー 発車標

朝7時台のポートライナーはかなりの多頻度運行

出発直前の列車はなかなかの混雑で、2本ほど見送って乗車。東京の「ゆりかもめ」同様、車両には運転士が乗務しない無人運転なので、空席があれば運転席に相当する座席に着席することも可能で、その先頭座席に陣取ってみた。

出発してしばらくするといくつか高架道路と交差するが、通過する道路の上空の余裕が極めて小さい。どれくらいの余裕があるのか外から見てみたいような。

ポートライナー 前面展望

上空のクリアランスはかなり小さい

三宮駅から2つ目、ポートターミナル駅を出発すると神戸大橋を渡り、ポートアイランドへ入る。島内は物流系の施設、医療施設にIKEAなど、スペースが必要な大規模な建物が立ち並んでいる。

ポートライナー ポートターミナル駅

(@ポートターミナル駅)目の前に見えるのが「神戸大橋

ポートアイランド内最初の停車駅、中埠頭に停車すると、目に見える距離に先行列車の姿が現れた。この間隔で詰まったりすることがないあたりは自動運転の本領発揮といった感じだろうか。

ポートライナー 中埠頭駅

(@中埠頭駅)前方に次の停車駅と先行列車が見える

しばらく南下を続けると沿線に大きなクレーンが現れ、これを過ぎると「神戸スカイブリッジ」を渡って神戸空港に到着する。ちなみに、この辺りにはスーパーコンピューターの「富岳」があるようだが、ずいぶん海に近いところにあるな、という印象。

ポートライナー 計算科学センター

(@計算科学センター付近)大型のクレーンが並んでいる

ポートライナー 神戸スカイブリッジ

神戸スカイブリッジを渡ると間もなく神戸空港に到着

終盤、神戸空港に向けて右カーブする手前では関西空港行きの高速船「ベイ・シャトル」が見える。船そのものの乗船時間は約30分程度なので、三宮から神戸空港で乗船するまでと、関西空港到着後のアクセスがそれぞれもう少し良好になると、この高速船ももう少し利便性が高いのだが。

(「ベイ・シャトル」についてはこちら)

www.kobe-access.jp

ポートライナー 関空ベイシャトル

関空ベイシャトルに乗ると関空までは約30分

時刻表通り、三宮出発から約19分で神戸空港に到着。空港駅の先端からは少し遠くに明石海峡大橋が見える。神戸空港を離着陸する飛行機はいずれも明石海峡大橋上を通過するルートが標準なので、のちほど、飛行機に搭乗した際に間近から眺めることになる。

ポートライナー 神戸空港駅

(@神戸空港駅)遠方には明石海峡大橋が見える

この神戸空港駅、空港最寄り駅ではあるものの便数がそれほど多くない空港ということもあってホームは割とコンパクト。ポートライナーを運営する神戸新交通株式会社は大株主は神戸市ということで、駅はかなり質素というか、役所だとか公共施設の雰囲気を強く感じる雰囲気。

ポートライナー 神戸空港駅

(@神戸空港駅)三宮駅同様、駅はかなり簡素な雰囲気

改札口を抜けると目の前が空港ターミナルの入口。全国広しと言えども、鉄道駅の改札口とターミナルの近さは神戸空港が一番じゃないだろうか。チケットレス搭乗の用意ができていればただ直進するのみで、100mも歩かずに保安検査場に到達するはず。

神戸空港駅から空港ターミナル

(@神戸空港駅)左手に改札口、正面の扉を抜けると空港ターミナル

そんなわけで、神戸空港へやって来た。