日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】観光特急しまかぜ•7510列車(鳥羽/近鉄名古屋)


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便名 : 観光特急しまかぜ•第7510列車
日付 : 2022/12/xx
区間 : 鳥羽(16:10)→近鉄名古屋(17:44)
所要時間 : 01:34
乗車クラス : プレミアムシート
運賃 : -(企画乗車券利用+追加料金)
運行 : 近畿日本鉄道

伊勢志摩エリアで2泊3日を過ごし、東京へ戻る旅程。

(宿泊についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

往路は「伊勢志摩ライナー」を利用したが、復路に利用するのは名古屋•京都•大阪(難波)と賢島の間をそれぞれ1往復ずつ運行している、更に1ランク上の特急列車「しまかぜ」。2013年デビューで登場から10年を超えたが、未だ多くの便が満席になる極めて人気の高い列車。

(公式サイトの列車案内はこちら)

www.kintetsu.co.jp

この列車の乗車には、乗車券と通常の特急料金に加え「しまかぜ特別車両料金」が必要。今回利用している「伊勢•鳥羽•志摩スーパーパスポート」なる企画乗車券「まわりゃんせ」の場合、特急券はセットになっているので、追加料金を別途支払うことで乗車することができる。

(「まわりゃんせ」についてはこちら)

www.kintetsu.co.jp

この日は宿を遅めにチェックアウトし、「まわりゃんせ」を利用して「鳥羽水族館」を訪問。鳥羽駅前でお土産を買ったりしながら時間を潰し、16:10発の近鉄名古屋行きに乗車する。鳥羽駅からは京都行きが15:20発、今回乗車する名古屋行きを挟み、最後の大阪難波行きが16:30発と各方面へ同じような時間に出発していく。

近鉄鳥羽駅 発車標

近鉄鳥羽駅 発車標

車内は最低ランクが「プレミアムシート」で、他に小規模団体向けの「サロン席」「洋風個室」「和風個室」が設置されている。「プレミアムシート」に関しては両端の先頭車両がハイデッキ、それ以外の車両がレギュラーデッキになっていて、いずれの座席も2列+1列の横3列配置。革張りの座席はずるずる滑ることもなく、JRの在来線特急の標準的なグリーン車よりも余裕を感じる。

近鉄特急しまかぜ 客席

近鉄特急しまかぜ/ 2+1の横3列配置

座席の背もたれはかなり高めに設計されていて、衝立があるわけでもないのになかなか囲まれ感のある座席。比較的座高は高い方だが、普通に着席した状態ではデッキとの仕切り扉上方に設置されている液晶モニタは前の座席に遮られて見えない。

ちなみに全車指定なので乗客にとってはあまり重要ではない情報だが、座席の埋まり具合は席番表示の脇にあるランプの色で確認することが可能。

近鉄特急しまかぜ 客席

近鉄特急しまかぜ/ 座席の背はかなり高め

前から4両目には近頃では珍しいカフェ車両が連結されていて、松阪牛の牛丼やカレーライスなど、車内で温かい食事を摂ることもできるほか、同車両の売店では車内限定発売のグッズ類も販売されている。

近鉄特急しまかぜ 売店

近鉄特急しまかぜ/ 入店待ちの行列ができていた

この日、鳥羽駅を出発した時点で既にカフェは満席。予約のような制度はないので、確実に利用するとなると始発駅から乗車した場合の特権なのかもしれない。なお、進行方向向かって左手には通路があり、右手の壁のように見える上の段が座席になっている。

近鉄特急しまかぜ カフェテリア裏の通路

近鉄特急しまかぜ/ 飾り気がないが、乗客も通行可能

私自身はカフェの利用は元々頭になく買い物だけのつもりだったが、いずれにしても列に並ぶ必要があり、10分ほど並んで紅茶を購入して自席に戻ってきた。しばらくすると検札?かたがた、日付の入った記念乗車証が手渡された。

近鉄特急しまかぜ 売店の紅茶

近鉄特急しまかぜ/ 紅茶は専用カップでの提供

列車は主要駅のみ停車するスタイルで、鳥羽から先は途中宇治山田、伊勢市近鉄四日市のみ停車して名古屋駅へ。乗車1時間半程度となるとあっという間で、定刻通り17:44に終点の近鉄名古屋駅に到着。数日前の往路では、新幹線で名古屋駅到着した際には名古屋駅近辺で雪が降り、列車は雪化粧を纏っていたが、この日は至って普段通り。

近鉄特急しまかぜ 車両外観

近鉄名古屋駅/ ホームが少なく、停車時間はそれほど長くない

名古屋駅では1時間ちょっとの待ち合わせ時間のうちに夕食を調達し、「こだま」に乗って東京に帰った。名古屋から東京程度であれば各駅停車のこだまでも2時間30分程度で、短すぎず長すぎず、ちょうどいい感じの所要時間。これが3時間、4時間と延びていくと、徐々に腰がしんどくなってくる。

一方、今回先に乗車した「しまかぜ」は1時間30分程度の乗車時間だったこともあり、若干物足りなさが残る。もう少し所要時間の長い区間で利用したい、と思うくらいには快適な列車。尤も、そう思っている時点で近鉄の術中にはまっているのかもしれない。

というお話。