日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】141.NEMU RESORT


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日付 : 2022/12/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : スーペリアタタミルーム(46.8㎡)

もう1年以上前の話になってしまったが、年末に伊勢志摩あたりを訪れた。その際に利用したのが「NEMU RESORT」。当初はヤマハリゾート系の「合歓(ねむ)の里」という施設として開業し、2007年に三井不動産グループに入り、現在は鳥羽国際ホテルと合わせて一つの会社として運営されているのだとか。

(公式サイトはこちら)

www.nemuresort.com

■地図情報

当日は東京駅を早朝に出発する新幹線で名古屋まで移動し、名古屋駅近鉄の企画乗車券「まわりゃんせ」を購入。この乗車券は名古屋から伊勢志摩エリアまでの往復乗車券と特急券、現地での観光施設の入場券、中でも入場料の高めな「志摩スペイン村」などもセットになっている割に価格が安く、往復するだけでもほぼ元が取れてしまうという異様にコストパフォーマンスの高い乗車券。伊勢から先のエリア一帯を近鉄が独占しているからこそできる芸当。

(「まわりゃんせ」についてはこちら)

www.kintetsu.co.jp

名古屋駅から伊勢市駅までは「伊勢志摩ライナー」で移動して伊勢神宮へ参拝したのち、再度特急に乗って約50分で終着の賢島(かしこじま)駅に到着。同駅からは送迎バスに乗ってホテルへ向かう。時間帯にもよるが、この賢島駅は近鉄の特急列車がずらっと並ぶタイミングがあり、なかなか壮観。

(名古屋駅から伊勢市駅への移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

改札を出て右手に進むと、駅近辺に所在する複数の宿泊施設の送迎バスが停車中。今回訪れる「NEMU RESORT」は朝9時から夕方17時まで毎時50分に賢島駅を出発するダイヤ。また、一風変わった移動手段としては「マリンタクシー」なるものがあり、これはホテルまで船で向かうというもの。なお、いずれを利用する場合でも前日18時までに予約が必要。

近鉄賢島駅 近鉄特急

近鉄賢島駅/ 近鉄特急が勢揃い

こちらのホテルは全部で60部屋ほどの比較的小規模な施設なのだが、この日利用したのは「スーペリアタタミルーム」というランクで、所謂和洋室。部屋にベッドは設置されておらず、旅館よろしく夜になるとテーブルを端に寄せて布団を敷いて寝る。

NEMU RESORT 客室全景

NEMU RESORT/ ホテルというよりも旅館の雰囲気

部屋の奥側にちょっとした洋間部分があり、ここには椅子が2脚設置されていた。テレビからも少し離れていたから、ここを利用する機会はあまりなかったような。

NEMU RESORT 客室全景

客室全景/ あまり利用する機会はなかった一角

部屋の窓はかなり大きいのだが、見える景色はエントランスの屋根と駐車場で絶景とは言い難い感じ。ちなみに駐車場には「TOYOTA SHARE」の車が1台あるので、会員になっておけば送迎バスで訪れても移動手段は確保できる。

NEMU RESORT 客室からの眺望

客室からの眺望/ エントランスの屋根と駐車場が見える

水回りはバス•トイレ別で浴室が設置されている。ただ、比較的大規模な大浴場が用意されているから、今回の滞在時にはここを利用することはなかった。

NEMU RESORT 浴室

浴室/ 別途大浴場が設置されている

当時はすでに「プラスチック新法」施行後だったため、部屋に設置されているアメニティ類は最小限。一頃流行った「SDGs」はブームを過ぎて、気づけば次のステップに進んでいるような気もする。ちなみに大浴場には「ミキモト」のスキンケアグッズが設置されているので、基本的にそちらが利用される前提なのかもしれない。

NEMU RESORT アメニティ類

アメニティ類/ 部屋の初期設置は少なめ

お着き菓子は地元産の「あおさ」を使った「あおさ香りせんべい」で、お茶は伊勢茶。ちなみにホテルの近くにコンビニの類はないので、水にしろ何にしろ必要であればホテル到着前に用意して置く必要がある。

NEMU RESORT お茶菓子

お茶菓子は地場のものが採用されている

宿泊したのが年末近い12月だったこともあり、館内はクリスマス模様。建物のあちこちにクリスマスツリーが設置されていて、妙に脱力系のトナカイ?が鎮座していた。

NEMU RESORT ロビーラウンジ

ロビーラウンジ/ 手作り感のある装飾

ロビーラウンジでは日中は自由に飲み物が飲めるようになっているほか、奥の方にはレコードが収蔵されているコーナーがあり、好きに再生できるようになっていた。元々ヤマハ系の施設だったことによるものだろうか。

NEMU RESORT ロビーラウンジ

ロビーラウンジ/ 奥にはレコードコーナーがある

ちなみに前述の大浴場はこんな感じで、男性女性それぞれ3つの浴槽が設置されている。少し時間を外したからか、私が利用したタイミングでは数人しかおらず、しばらく貸切という時間もあった。

NEMU RESORT 大浴場入口

大浴場入口/ 3種類の浴槽がある

大浴場の出入口近くにはドリンクサーバーが設置されていて、伊勢茶をベースに柑橘類が入っている「みえのしずく」なる飲み物が提供されている。お茶と柑橘類はあまり相性が良くなさそうにも思えたが、飲んでみると思いの外美味しかった。

NEMU RESORT 大浴場入口

大浴場入口/ オリジナルの「みえのしずく」が提供されている

ホテルにはいくつか無料のイベントが用意されていて、その一つがサンセットツアー。日没前にフロントに集合し、敷地内にある海岸までバスで連れて行ってくれる。バスで片道5分ほど走ると、結構な広さの海岸に辿り着いた。

NEMU RESORT ビーチ

NEMU RESORT/ ビーチまでは車で送迎

現地では約30分ほど滞在し、日没を迎えるくらいで気温の低下に耐えきれず撤収。復路は日没とほぼ同時に撤収する組か、もう少し遅くまで滞在してから帰る組か、どちらかを選択できるらしい。それにしても、この砂浜からの風景を見ていると、どうにも三重県にいるという感じがしない。

NEMU RESORT ビーチからの夕焼け

NEMU RESORT/ 12月の日没は16:30すぎ

ホテルに戻ってきたのち、大浴場を利用している間に部屋には布団が敷かれていた。ちなみに夜中になると、ホテルから徒歩で5分ほど歩いたところにファイヤーピットが設置され、焼きマシュマロや飲み物が提供されるサービスがあり、お散歩がてらここを訪れてみた。

NEMU RESORT ファイヤーピット

NEMU RESORT/ 焼きマシュマロが提供されていた

そこから階段をいくらか下りると、星空観察ができる広場がある。星が眺めやすいように照明が消されているから、足元に気をつけながら進むと横になって星を眺められるようにビーチベッドのようなものが何台か設置されていた。

到着してすぐは何も見えないが、5分もそこにいると徐々に目が慣れてきて、見える星が増えてきた。余談だが、星は頑張れば携帯電話でも撮影することができる。以下の写真は携帯電話で撮影したもので、ISOはできるだけ大きな値、シャッタースピードは15秒で、セルフタイマーをかけた状態で平らな台の上に置いておくと手ぶれなく比較的綺麗に撮影することができた。

NEMU RESORT 星空観察スポット

NEMU RESORT/ 星空観察にちょうどいい辺りの暗さ

前述の通りホテルは60室程度と比較的小規模ということもあり、どのイベントも、どの施設も比較的余裕があったのが印象的で、総じて快適に過ごすことができた。なかなか伊勢方面を訪れる機会は多くないが、次回があれば再訪もあるくらいの好印象な宿だった。

というお話。