日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【旅行雑記】志摩スペイン村を訪れた話


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混雑しない系テーマパークの最高峰。

伊勢志摩エリアで2泊3日の旅程のうち、2日目に訪れたのが「志摩スペイン村」。1994年に開業し、開業当時からは来場者数が1/3程度まで落ち込みつつもYoutuberとのコラボレーションなど経営努力で持ち直し、何だかんだで長続きしているテーマパーク。

■地図情報

(前日の宿泊先がこちら)

biketourist.hatenablog.com

当日はホテルの前に停まっている「TOYOTA SHARE」の車を借り、30分ちょっと走って志摩スペイン村に到着。途中で少し寄り道したのだが、その紹介はまた別の機会に。

ともあれ、たどり着いたスペイン村は場所が場所だけに駐車場は比較的大規模。車を停めてエントランス前の広場にやって来ると開園時間ちょうどくらいだったのだが、期待通り?の閑散っぷりで、入場待ちの列は10人も並んでいなかった。ちなみにエントランスにはドンキホーテとサンチョパンサの像が佇んでいる。

志摩スペイン村 正面広場

志摩スペイン村/ ドンキホーテとサンチョパンサ像

ちなみに今回の旅行では近鉄の企画乗車券で「伊勢•鳥羽•志摩スーパーパスポート」の「まわりゃんせ」を利用しているのだが、この志摩スペイン村の入園料金もこのきっぷの中に含まれている。入園料(パスポート)は大人1名5,700円と結構なお値段なので、これが不要というのはありがたい。

(「まわりゃんせ」についてはこちら)

www.kintetsu.co.jp

志摩スペイン村 エントランス付近

志摩スペイン村/ 開業30周年を迎えたところ

入園すると目の前には「エスパーニャ通り」というちょっとしたアーケードがあり、ここには12月も半ばを過ぎた時期ということもあって、大きなクリスマスツリーがディスプレイされていた。

そもそもなぜ伊勢志摩にスペイン村なのか、という疑問はついて回るが、どうやらこれは計画当時に開催されていたバルセロナオリンピックセビリア万博によって、日本でもスペインに関する関心が高まっていたことによることと、志摩半島の地形(リアス式海岸)がスペインの地形と似ているところなどが影響していたらしい。伊勢志摩は(日本の中では)温暖というところも、スペインと似ているといえば似ているだろうか。

志摩スペイン村 エントランス付近

志摩スペイン村/ ちょうどクリスマス前の時期

ちなみにアーケードの中にはちょっとした軽食を販売する売店があり、志摩スペイン村名物のチュロスなんかもここで販売されている。値段は一般的な商業施設で販売されているものと同じくらいだが、それにしてはずいぶん量が多いのが特徴。このほか、園内にはいくつかの売店や飲食店が開設されている。多くはスペイン料理のお店だが、日本料理のお店も。

志摩スペイン村 フード類のメニュー

志摩スペイン村/ 「チュロス」が有名

アーケードを抜けたところが「シベレス広場」。外見からは想像できないが、噴水右手の建物には「スチームコースター」なる屋内型のジェットコースターが入っているのだそう。

志摩スペイン村 エントランス付近

志摩スペイン村/ 右手の建物にはジェットコースターが入っている

奥に奥に進んでいくと、「サンタクルス通り」なる街並みが現れた。開園から間もないということはありつつも、行けども行けども他の入園客とすれ違うことがなく、まるで開園前に紛れ込んでしまったような感覚に陥る。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 殆ど他の入園客とはすれ違わない

光の加減のせいか合成写真のように見えてしまっているが、園内はテーマパーク特有のハリボテ感もなく、ちゃんと街を歩いているような感覚。現地の有名な観光名所を模しているそうで、公式ホームページでも「スペイン名所めぐり」という題目で各エリアを紹介している。ここはイスラム時代からユダヤ人が住んだという「サンタクルス街」を再現しているエリア。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 昔ながらの街並みを残している地域なのだとか

クリスマスの装飾は先に触れた入口近くのアーケードだけではなく、園内のところどころに施されている。先述の「サンタクルス通り」にはサンタクロースの置物が2体鎮座していた。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 名前が似ているが、両者に関連はなさそうな

コロンブス広場」には結構な高さのコロンブス像が設置されている。公式ホームページにも紹介されている、バルセロナに建てられている高さ60mの記念碑には敵わないものの、こちらも10m以上はありそうで、かなりの存在感。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ バルセロナにある本家は高さ60mあるのだそう

アトラクションや店舗になっていない建物の2階部分のベランダもしっかり手入れがされていて、人が住んでいそうな雰囲気。開園から30年も経てば建物も汚れてしまいそうなものだが、白い壁は白いまま保たれているのが素晴らしい。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ ピカソが生まれた街はこんな雰囲気だったらしい

お昼を前にして中央エリアに戻ってきたが、来場者は到着時から大きく増えたという感覚もなく、こちらとしては極めて快適な状況。そういえば東京の某テーマパークよろしくパレードの場所取り?をしているグループを見かけたが、パレードはそんなに人気なんだろうか。

それにしても、手前の「MIKIMOTO」の看板がなければ、ここが国内であるとは分からないかもしれない。余談ながら、この株式会社ミキモトは真珠の養殖に世界で初めて成功した会社で、販売で世界一のシェアを有しているらしい。なお、この園内でも真珠などの宝飾品を販売しているとか。割と大人向けのテーマパークではあるものの、ここで買って帰るお客さんはどれほどいるんだろうか。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ スペインの多くの街にある大広場のイメージ

大きく園内を1周し、最後に訪れたのが「グエル広場」エリア。私自身もかつてバルセロナを訪れた際に訪問したことのある、同公園の雰囲気が再現されている。ちなみに現地の公園は1984年に世界遺産に登録されている。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 世界遺産に登録されたガウディの作品の一つ

小高い丘の上にある本家と違ってデッキから海やサグラダファミリアは見えないが、高いところから辺りを見下ろせるあたりが似た雰囲気。本家は一帯が分譲住宅として開発されたものの、あまりに先進的すぎて分譲住宅としては成功しなかったんだとか。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 本家はここからサグラダファミリアが見える

ここまで景観についてしか言及していないが、どうやらアトラクションもそれなりに充実している。「グエル広場」の隣にはアトラクションが集中している一角があり、所謂「遊園地」としての施設もちゃんと備えている。

志摩スペイン村 園内

志摩スペイン村/ 所謂「遊園地」は1箇所にまとまっている

昼食はスペインの名物料理「パエリア」。昼食の値段としては少しお高めではあるが、現地を訪れることを考えれば、ということで。ちなみに値段はもう1ランク上がってしまうが、伊勢志摩エリアらしく伊勢海老を使ったパエリアというのも提供されている。

(外部サイトの店舗情報はこちら)

tabelog.com

志摩スペイン村 パエリア

志摩スペイン村/ 本格的なパエリアのお店も

約3時間園内を散策して、お昼すぎに退園。今回は景色の良い公園として利用してしまったが、アトラクションなんかを楽しめば1日しっかり楽しめそう。

志摩スペイン村 エントランス付近

志摩スペイン村/ 約3時間30分で園内を一周した

この日は志摩スペイン村から車で30分ほどのところにある「志摩地中海村」なる宿泊施設を利用する予定で、天気が良かったから早めにそちらへ向かうことに。一旦カーシェアの車で荷物を置きに行き、「NEMU RESORT」に車を返却してから改めて宿へ向かった。

(この日の宿泊先についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

最近経営努力で来場者数を戻してきているというが、それでもまだ今は写真を撮っても誰も入り込まないというのが(利用者としては)素晴らしい。「まわりゃんせ」であればパスポート代も含まれていて追加料金なしで訪れることができるので、一度訪れてみては如何だろうか。

というお話。