日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】146.志摩地中海村


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日付 : 2022/12/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : ヴィラスイート(120㎡)

2泊3日で伊勢志摩エリアを訪れる旅程の2日目で宿泊したのが「志摩地中海村」。元々は会員制別荘として開業した施設のようだが、その後一般向けに改装され、現在では誰でも利用できるようになっている。ちなみに同社を運営する浜田総業という会社はどうやら赤福の関連会社なのだそう。

(公式サイトはこちら)

www.puebloamigo.jp

■地図情報

前日は徒歩圏内にある別のホテルに宿泊しており、カーシェアで荷物を運んだのち車を返却、改めて徒歩でやってきた。もし鉄道利用の場合には周辺の他のホテルと同様、駅からの送迎バスが用意されている。

この日は午前中に「志摩スペイン村」を訪れていたのだが、戻ってきた時間はチェックインには少し早すぎて荷物を預けた上で先に少し施設内を散策することに。

志摩地中海村 エントランス

志摩地中海村/ 手前で車を停めて入場

施設内はいくつかのエリアに分かれていて、今回宿泊する「ヴィラスイート」は「サルジニアゾーン」と「アンダルシアゾーン」の境目あたりに位置している。なお、日中の10時から16時30分までの時間帯は一部の宿泊者専用エリアを除いて入場料を払えば入場が可能。

志摩地中海村 部屋入口

志摩地中海村/ 道の左右に部屋が配置されている

場内にはいくつかの売店があり、スペインなど地中海にちなんだ、チュロスなどのお菓子などが販売されていた。店頭に果物が並べられているところなんかも現地っぽさがある。

志摩地中海村 エントランスから大浴場方向

志摩地中海村/ 売店も何箇所か配置されている

一方、道端に置かれていた植木鉢には水が張られていて、ゆずや柑橘類などが浮かべられていた。冬至が近い時期だったから、ゆず湯のイメージということだろうか。

志摩地中海村 売店前のディスプレイ

志摩地中海村/ 冬至前後の時期らしいディスプレイ

他のホテルや商業施設と同様、12月となると施設内にはあちこちクリスマスの装飾がされている。何となく街が楽しげな雰囲気になっている年末年始は個人的にも好きな季節。

志摩地中海村 クリスマスの装飾

志摩地中海村/ サンタクロースもちらほら

しばらく散策していると部屋の準備ができたようで客室へ。今回はそれほど値段に差がなかったこともあって、120㎡の「ヴィラスイート」という部屋を予約してみた。エントランスから右手に進んでいった時に見える白い建物が今回宿泊するお部屋。

志摩地中海村 ヴィラスイートの建物外観

客室建物全景/ 正面の建物の道路を挟んで左右に部屋がある

通りから少し奥まったところにある玄関を入ると比較的急な階段があり、突き当たりで廊下が左右に分岐している。左に進むと寝室で、右に進むとリビングに行き着くような造り。リビングまでは道路を横断するような部屋の作りになっているのがちょっと変わっている。

志摩地中海村 部屋入口

客室玄関/ 玄関を入ると目の前に階段がある

左手に進んだ先の寝室がこちら。部屋は台形の少し変わった形をしていて、右手にソファ、左手にベッドが配置されている。別途大浴場が用意されていることもあって部屋の浴室はかなりコンパクトで、今回は利用する機会がなかった。

志摩地中海村 客室全景

客室全景/ 寝室部分だけでも通常の客室より広い

先述した寝室とリビングを繋ぐ廊下はこんな造りで、ちょうど立っているのが道路の上あたり。室内の床は全体的にタイル張りで、ここは一般的な国内のホテルとは異なるところ。

志摩地中海村 ヴィラスイートの廊下

客室廊下/ 道路の左右に客室が分かれている

暖炉のついたリビングはかなり広いのだが、ここまで広い部屋には慣れておらずどうしたものか少し困ってしまった。結局ソファ以外の部分についてはほとんど利用しなかったような。

志摩地中海村 客室全景

客室全景/ リビングは英虞湾側

これも今回は利用しなかったが、リビングの一角には簡単なキッチンが設置されていて、ちょっとした調理なんかができるようになっている。ちなみにお手洗いは寝室とリビングにそれぞれ1箇所ずつの設置。両部屋の間はそれなりに離れているから、両方の部屋に設置されているのは地味に便利。

志摩地中海村 キッチンルーム

キッチンルーム/ 右手後方にお手洗いがある

寝室に用意されているアメニティ類はこんな感じ。石鹸類はホテルオリジナルのもので、ホテル内のショップやオンライン通販なんかでも販売されている。

志摩地中海村 アメニティ類

アメニティ類/ オリジナルの製品が多め

部屋を出て2-3分歩くと、アルハンブラ宮殿をイメージしたという大浴場に到着。「アルハンブラ」というのはアラビア語で「赤い」という意味らしく、建物も全体として赤を基調としたデザインになっている。

志摩地中海村 大浴場のエントランス

大浴場/ 割と新しく、清潔な施設

レストランで夕食を摂って部屋に戻る頃には施設内は宿泊者のみになっているから、人影もまばらといった感じ。早朝や夜間など、殆ど人がいない状況で施設内を散策できるというのが隠れた宿泊者の特典かもしれない。

志摩地中海村 夜の園内

志摩地中海村/ 夜はまた違った雰囲気

幸運にも翌日も天気は安定していて、気持ちの良い快晴。この辺りの海沿いにあるホテルは事前予約制ながら、ホテルと賢島駅とを結ぶ海上タクシー航路も開設されているので、これを利用してみるというのも良いかもしれない。

(志摩地中海村海上タクシーについてはこちら)

www.puebloamigo.jp

志摩地中海村 客室から英虞湾方向

客室から英虞湾方向/ 島の多い独特の景観

施設内にはレストランが何箇所かあるが、今回のプランでは食事は朝食と夕食が同じ会場。部屋から数分歩いたところにあるレストランはビュッフェ形式で、比較的肉料理の充実した食事だった。

志摩地中海村 朝食会場のエリア

朝食会場/ 園内を5分ほど歩いてアクセス

標準的なチェックアウトは11時で、普段宿泊すると午後までホテルにいることの多い身からすると少し忙しない。開門前の静かな場内を見ながら荷造りをしていると、思いの外準備が早く整ったので、チェックアウト期限ぎりぎりではなく、1本前の10時のバスで出発することに。

志摩地中海村 客室からの眺望

客室からの眺望/ 開園前の風景は宿泊者のみの特権

施設からの送迎バスは近鉄志摩線の鵜方(うがた)駅まで送ってくれる。宿泊者については予約制で、所要時間は約20分ほど。

同駅からは「混雑しないテーマパーク」として有名な志摩スペイン村までの路線バスも運行されているので、地中海つながりでハシゴしてみるというのも良いかもしれない。何でこんなに空いているんだろうという疑問はありつつも、ちゃんと作り込まれているので訪れて損はないはず。

志摩地中海村 送迎バスの車内

送迎バスの車内/ 近鉄志摩線の鵜方駅まで20分ほど

なかなか予約が取りづらく、またアクセスも何かのついでに訪れるというような立地ではないから旅程に組み込むのが難しいホテルではあるが、ちょっとした海外旅行気分で訪れてみるというのも良いかもしれない。

というお話。