日付 : 2022/12/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : ヴィラスイート(120㎡)
2泊3日で伊勢志摩エリアを訪れる旅程の2日目で宿泊したのが「志摩地中海村」。元々は会員制別荘として開業した施設のようだが、その後一般向けに改装され、現在では誰でも利用できるようになっている。ちなみに同社を運営する浜田総業という会社はどうやら赤福の関連会社なのだそう。
(公式サイトはこちら)
■地図情報
前日は徒歩圏内にある別のホテルに宿泊しており、カーシェアで荷物を運んだのち車を返却、改めて徒歩でやってきた。もし鉄道利用の場合には周辺の他のホテルと同様、駅からの送迎バスが用意されている。
この日は午前中に「志摩スペイン村」を訪れていたのだが、戻ってきた時間はチェックインには少し早すぎて荷物を預けた上で先に少し施設内を散策することに。
施設内はいくつかのエリアに分かれていて、今回宿泊する「ヴィラスイート」は「サルジニアゾーン」と「アンダルシアゾーン」の境目あたりに位置している。なお、日中の10時から16時30分までの時間帯は一部の宿泊者専用エリアを除いて入場料を払えば入場が可能。
場内にはいくつかの売店があり、スペインなど地中海にちなんだ、チュロスなどのお菓子などが販売されていた。店頭に果物が並べられているところなんかも現地っぽさがある。
一方、道端に置かれていた植木鉢には水が張られていて、ゆずや柑橘類などが浮かべられていた。冬至が近い時期だったから、ゆず湯のイメージということだろうか。
他のホテルや商業施設と同様、12月となると施設内にはあちこちクリスマスの装飾がされている。何となく街が楽しげな雰囲気になっている年末年始は個人的にも好きな季節。
しばらく散策していると部屋の準備ができたようで客室へ。今回はそれほど値段に差がなかったこともあって、120㎡の「ヴィラスイート」という部屋を予約してみた。エントランスから右手に進んでいった時に見える白い建物が今回宿泊するお部屋。
通りから少し奥まったところにある玄関を入ると比較的急な階段があり、突き当たりで廊下が左右に分岐している。左に進むと寝室で、右に進むとリビングに行き着くような造り。リビングまでは道路を横断するような部屋の作りになっているのがちょっと変わっている。
左手に進んだ先の寝室がこちら。部屋は台形の少し変わった形をしていて、右手にソファ、左手にベッドが配置されている。別途大浴場が用意されていることもあって部屋の浴室はかなりコンパクトで、今回は利用する機会がなかった。
先述した寝室とリビングを繋ぐ廊下はこんな造りで、ちょうど立っているのが道路の上あたり。室内の床は全体的にタイル張りで、ここは一般的な国内のホテルとは異なるところ。
暖炉のついたリビングはかなり広いのだが、ここまで広い部屋には慣れておらずどうしたものか少し困ってしまった。結局ソファ以外の部分についてはほとんど利用しなかったような。
これも今回は利用しなかったが、リビングの一角には簡単なキッチンが設置されていて、ちょっとした調理なんかができるようになっている。ちなみにお手洗いは寝室とリビングにそれぞれ1箇所ずつの設置。両部屋の間はそれなりに離れているから、両方の部屋に設置されているのは地味に便利。
寝室に用意されているアメニティ類はこんな感じ。石鹸類はホテルオリジナルのもので、ホテル内のショップやオンライン通販なんかでも販売されている。
部屋を出て2-3分歩くと、アルハンブラ宮殿をイメージしたという大浴場に到着。「アルハンブラ」というのはアラビア語で「赤い」という意味らしく、建物も全体として赤を基調としたデザインになっている。
レストランで夕食を摂って部屋に戻る頃には施設内は宿泊者のみになっているから、人影もまばらといった感じ。早朝や夜間など、殆ど人がいない状況で施設内を散策できるというのが隠れた宿泊者の特典かもしれない。
幸運にも翌日も天気は安定していて、気持ちの良い快晴。この辺りの海沿いにあるホテルは事前予約制ながら、ホテルと賢島駅とを結ぶ海上タクシー航路も開設されているので、これを利用してみるというのも良いかもしれない。
(志摩地中海村の海上タクシーについてはこちら)
施設内にはレストランが何箇所かあるが、今回のプランでは食事は朝食と夕食が同じ会場。部屋から数分歩いたところにあるレストランはビュッフェ形式で、比較的肉料理の充実した食事だった。
標準的なチェックアウトは11時で、普段宿泊すると午後までホテルにいることの多い身からすると少し忙しない。開門前の静かな場内を見ながら荷造りをしていると、思いの外準備が早く整ったので、チェックアウト期限ぎりぎりではなく、1本前の10時のバスで出発することに。
施設からの送迎バスは近鉄志摩線の鵜方(うがた)駅まで送ってくれる。宿泊者については予約制で、所要時間は約20分ほど。
同駅からは「混雑しないテーマパーク」として有名な志摩スペイン村までの路線バスも運行されているので、地中海つながりでハシゴしてみるというのも良いかもしれない。何でこんなに空いているんだろうという疑問はありつつも、ちゃんと作り込まれているので訪れて損はないはず。
なかなか予約が取りづらく、またアクセスも何かのついでに訪れるというような立地ではないから旅程に組み込むのが難しいホテルではあるが、ちょっとした海外旅行気分で訪れてみるというのも良いかもしれない。
というお話。