日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】145.モクシー 大阪本町


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日付 : 2022/07/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : モクシースリーパールーム(19㎡)

ここ5年くらいの間にものすごい勢いでマリオット系のホテルが増えた大阪市内。当時その開業ラッシュの先陣を切ったのが今回宿泊した「モクシー大阪本町」。「Aloft」と並んでマリオット系列の中では廉価より、「節約志向の旅行者向け」ブランドで、「モクシー」ブランドとしては東京•錦糸町と同時に開業した、日本国内1号店。

(公式サイトはこちら)

www.marriott.com■地図情報

店舗名は「大阪本町」を名乗っているが、場所としては堺筋本町駅と北浜駅の中間あたり。何も考えずに本町駅から歩いて向かったところ、思ったよりも距離が離れていた。最寄りの出入口となると、堺筋本町駅の出入口14がということになるだろうか。

モクシーの特徴はフロントはバーを兼ねているところ。ちなみにこのバー、なんと24時間営業なので、夜中でも何でもよければ食事を摂ることが可能。チェックインの際にはウェルカムドリンクのチケットが配布された。

モクシー 大阪本町 フロント

フロント/ フロントはバーも兼ねている

ロビーの奥の方はバーカウンターとちょっとした売店になっている。梅田の方の3号店は終日を通じて比較的混雑している印象のあるこのスペースだが、こちらの店舗は割と閑散としていることが多いような。

モクシー 大阪本町 共用部分

モクシー大阪本町/ フロントの奥はバーになっている

そういえば、ロビーのあちこちにクマのぬいぐるみが鎮座していたが、モクシーブランドとは何か関係があるんだろうか。だらしなく座っている姿を見るに少し飲み過ぎてしまったようにも見える。

モクシー 大阪本町

モクシー大阪本町/ 伸び切ったクマがお出迎え

マリオット系では廉価版のブランドということもあって、アメニティ類はフロント脇のアメニティバーからピックアップする方式。かつて利用した際には部屋で利用できるパジャマもここからピックアップする方式だったが、いつしか客室に準備されるようになっていたような。

モクシー 大阪本町 アメニティバー

モクシー大阪本町/ アメニティバー方式の運用

前述の東京•錦糸町のモクシーと同様、どうやらこちらは元々オフィスビルだったようで、部屋に向かう廊下にその雰囲気が残っている。なお、部屋の扉に大きなガラスが嵌っているが、これはダミーで部屋の灯りが廊下に漏れることはない造り。大規模に構造変更しているとなると防音が気になるところだが、隣室がうるさいとかいった印象はあまりない。

(その日本第1号店舗、東京•錦糸町についてはこちら)

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モクシー 大阪本町 客室フロアの廊下

客室フロアの廊下/ オフィスビルの雰囲気が残る

部屋の面積は19㎡と外資系ホテルにしてはかなりコンパクト。そのせいもあって、通常のホテルでは床置きになっているテーブルや椅子なんかが壁掛けになっているのが特徴。確かにこれが最初から全て展開されているとすると部屋はかなり手狭な印象。

モクシー 大阪本町 客室全景

客室全景/ 壁に格納式の家具が掛かっている

通路の幅は普通のホテルよりも少し広めに取られているから、スーツケース台なんかは通路に置いておくでも良いかもしれない。少し撮りに行くのは面倒になってしまうが。

モクシー 大阪本町 客室全景

客室全景/ テーブルはPCを置いて余裕がある大きさ

居室部分は殆どがベッドで、余白はたたみ1畳分程度。部屋の雰囲気に合わせて、内線電話機は所謂「黒電話」型になっている。2010年台開業のホテルということもあり、ベッド周りの電源環境には問題なし。

モクシー 大阪本町 客室全景

客室全景/ 家具を展開すると少し狭め

部屋の隅にはコーヒーメーカーと小さな冷蔵庫が設置されている。以前宿泊した梅田のモクシーはペットボトル数本しか入らない貧弱なものだったが、こちらは通常のビジネスホテルと同様のもの。

(梅田のモクシーについてはこちら)

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モクシー 大阪本町 客室全景

客室全景/ インテリアの割に壁は賑やか

壁に掛かっているレトロ風の写真は店舗ごとに異なっていて、その地域に纏わるもの。よくよく調べてみると、どうやらそれほど古いお店ではなさそう。

モクシー 大阪本町 客室全景

客室全景/ 昔の写真に見えて、最近の写真の模様

水回りは浴槽なしのシャワーブース。そういえば、通常居室のコーヒーメーカーなんかの側に置かれているミネラルウォーターはなぜか洗面台に設置されていた。また、洗面台に椅子が設置されているのは通常のマリオット系ホテルにはないところ。どういう思惑だろうか。

モクシー 大阪本町 水回り

水回り/ なぜかミネラルウォーターが洗面台に

件の冷蔵庫には、ペリエと炭酸飲料が2本。どうやらウェルカムドリンクということのようだが、この時だけのサービスだったようでこの次に利用した時には中は空だった。

モクシー 大阪本町 冷蔵庫

モクシー大阪本町/ 冷蔵庫には飲み物が入っていた

一般的なビジネスホテルには設置されていることの多いズボンプレッサーが客室に設置されていない代わりに、共用スペースとしてアイロン室が用意されている。こんな感じで窓にペンで色々書いてあるのがモクシーらしいところ。「aloft」は似たような雰囲気だが、もう少しお堅い雰囲気。

モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ 客室階にアイロン室

共用スペースを散策してみると、USJにいそうなキャラクターのイラストが多数描かれているのだが、権利だなんだというのは問題ないんだろうか。

モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ 割と再現度高めなイラスト

都心部のマリオット系ホテルにしては珍しく、2階の隅の方にはコインランドリーが設置されている。あまり利用したことがなく意識はしていなかったが、どうやら日本国内のモクシーブランドでは標準の設備の模様。なお、ドアに記載の通り利用料金は洗濯300円、乾燥100円の価格設定。

モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ コインランドリーはモクシー共通設備

コインランドリー前の通路からロビーラウンジを見下ろすとこんな風景。恐らく構造は元々の造りを残しているんだと思うが、以前は何の施設だったんだろうか。だいぶ特殊な構造をしている。

モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ 割と特殊な構造のビル

翌朝は早々に出発して高速バスに乗るべくJR大阪駅前の高速バス乗り場へ向かったのだが、流石に朝6時過ぎのロビーには誰もいなかった。よくよく見ると、壁に描かれたカラフルな紐が絡まったようなイラストは大阪の地下鉄の路線図になっている模様。

(この先の移動はこちら)

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モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ 左上の壁面に地下鉄路線図

ロビーの傍にはピンク色のクマのぬいぐるみ。ずいぶん飲み過ぎて、ついに色まで変わってしまったらしい。冗談はさておき、多用しすぎるでもなく要所要所で使っているピンク色が中々うまく決まっている。

モクシー 大阪本町 共用部分

共用部分/ ピンクのクマにお見送りされて出発

所謂「マリオット」として宿泊しようとすると強い違和感を感じるかもしれないが、純粋にホテルとしてみれば個人的には好きな部類。出張で利用するには少し使いづらいから、旅行なんかで利用するのがちょうどいいかもしれない。

というお話。