便名 : あさま546号
日付 : 2015/03/xx
区間 : 長野(18:46)→東京(20:24)
乗車クラス : グランクラス
運行 : JR東日本
北陸新幹線が金沢まで開業したのはつい最近のような気がするのだが、開業したのは2015年の3月のことで実はもう5年も経っているらしい。そう遠くないうちに敦賀まで延伸するというのだから、時の流れは驚くほど早い。
これはその北陸新幹線が金沢まで開通するちょっとだけ前のお話。当時はまだ「かがやき」も「はくたか」もなく、大半の「あさま」は旧型の8両編成。一部の「あさま」のみ新型の12両編成で、グランクラスがついていたという時代。
この日は日帰りで長野に用事があり、終わったのが夕方ごろ。普通に帰るでもよかったのだけれど、ちょうどいい時間にグランクラス連結の「あさま」があり、せっかくだからと窓口でアップグレード。東京長野間は200kmを若干越える程度で、追加料金は約6,000円。当時はまだ北陸新幹線系統では軽食サービスは開始されておらず、シートだけの営業。
それにしても、料金体系上境界を若干越えるというのが一番勿体ない距離。本来対象とする客層であれば全く気にしないのだろうが、こと私はといえば貧乏性ゆえ、なんとも若干損した気分になる。ともあれ、駅の売店で諸々買い込み車内へ。
入り口からグランクラスのロゴに桜の模様と、普通車とは全く異なる雰囲気。
長野から東京まではたかだか90分程度だから、普通車でも十分事足りる。そこにあえてグランクラスに乗り込むような酔狂は自分の他にはいなかったようで、1両貸切状態。改めて冷静になって考えてみれば、普通車指定席の運賃が約8,000円に追加料金の6,000円は確かに高い。「トクだ値」なんかであれば往復できてしまうほどの金額。
シートはバックシェル型で、前席に人がいたとしても快適性はさほど変わらない作り。
シートピッチは1,300mmでグリーン車よりも広いものの、形状の関係か全展開すると広いという感じはなく、若干窮屈に感じるのが気になった。背面が黒いから近く見えているのだろうか。
前述の通りシートのみ営業なので、駅で買ってきた「峠の釜飯」で夕食。普段あまり口にする機会はないが、どうも長野方面に出掛けると無性に食べたくなることがある。
車内で食べると、毎回容器の処分に困るのはご愛敬。家に持って帰って炊飯に使うなんて話を聞いたことがある気もするが、今のところまだ試したことはない。
(公式HPで炊飯手順を公開している)
これも調べて初めて知ったのだが、最近は紙容器の釜飯なんてのも売っている模様。個人的にはあの容器で食べるからいいのであって、紙容器というとどうも味気なく感じてしまうが、どんなもんなんだろうか。
そうこうしているうちに、新幹線はあっという間に大宮に到着。大宮まで帰ってくると東京に着いたも同然。過去からの経緯があるとはいえ、返す返すも北行きの新幹線は東京大宮間の速度制限が勿体ない。せめて東海道新幹線と同じくらいの速度で走れれば良いのだが。
そんなことを思っているうちにあっという間に東京駅に到着。それなりに快適だったのは間違いなく、無駄な支出だったとは思わないが、もう一回乗るかというと、もういいかなという感じ。