日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】わかしお20号(蘇我/東京)


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便名 : わかしお20号
日付 : 2022/12/xx
区間 : 蘇我(19:08)→東京(19:40)
所要時間 : 00:32
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR東日本

久留里線で上総亀山から木更津までやって来て、東京に戻る。

(久留里線の乗車記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

木更津から都心方面に戻る最速の手段は高速バスなのだが、以前利用したことがあるから今回はJR経由で戻ることに。それにしても、この時間帯に木更津駅に停車している車両は新型車両ばかり。旧型車の多かった房総半島のJR車両がここ数年で一新され、もはや別の地域に来たような感覚すら覚える。

(高速バスについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

JR木更津駅 内房線

JR木更津駅/ いつのまにか新世代の車両ばかりに

木更津駅では久留里線到着から約5分の待ち合わせで久里浜行きの快速列車に乗継ぎ。この列車、君津駅を始発に東京湾をぐるっと1周弱、約3時間ほどかけて走る意外と長距離の列車。グリーン車が連結されているからこれに東京駅まで乗っていってもよかったが、今回は蘇我駅で数分の待ち合わせで乗り継げる「わかしお20号」に乗り換えることに。

木更津駅から約30分ほどで蘇我駅に到着。同駅では到着したホームの向かい側、2番線からわかしお号が出発する。いつもわからなくなるが「わかしお」は外房線系統で、「さざなみ」が内房線系統。どちらも海にちなんだ名称がついているからややこしい。

JR蘇我駅 京葉線

JR蘇我駅/ 9両は255系、10両はE257系(5両*2本)

ほどなくしてやって来たのはグリーン車連結で9両編成の255系。1993年登場だそうで気づけば今年2023年で30年選手のこの車両、海に近い厳しい環境を走っているとはいえ車両外観はどことなく薄汚れくすんでいるから、引退もそう遠くない未来の話かもしれない。

わかしお20号 房総VIEWエクスプレス 255系

ステッカー部分だけ妙に浮いている

乗車時間が短いこともあり、今回乗車したのは普通席。中央に肘掛けが存在しないものの、座席そのものは普通席にしては少し大柄のものが配置されていて、座り心地もごく普通といった感じ。横長の窓はそれほど大きくなく、登場時期の近い初代成田エクスプレスの車両とどことなく似た雰囲気。

(「初代成田エクスプレス車両」はこちら)

biketourist.hatenablog.com

一方でグリーン車は視覚的には殆ど普通席と設備が変わらず、殆ど肘掛けの有無くらいしか差異がないため、ちらほら酷評されているところを目にする。いまひとつ設備が中途半端なのは登場した1993年頃の経済状況のせいだろうか。

わかしお20号 普通車指定席

普通席/ 近頃では座席中央に肘掛けがないのが珍しい

中途半端な時間帯の上り列車ということもあり、乗客は車内にちらほら程度。時間帯によっては5両編成の列車も走っていてずいぶん短いように思っていたが、実態を見るとたしかに5両でも足りてしまう時間帯がありそう。

わかしお20号 普通車指定席

普通席/ 1車両に10人弱くらいの乗車があった

この車両、マリンレジャーの盛んな房総半島に向かう特急列車らしく、内装にも工夫がちらほら見られる。たとえば床がその一つで、初期車は塩化ビニルのシートが敷き詰められている。さすがに水着のまま列車に乗り込むとは思えず、濡れたサーフボードなんかを持ち込むようなイメージだったのかもしれない。

わかしお20号 普通車指定席 通路

塩ビ張りの床は公民館のような模様

列車は蘇我を出ると海浜幕張にのみ停車して東京へ。約42kmを32分なのでのんびり走っている訳でもないのだが、京葉線の線路規格が良好であるうえ、並走する首都高湾岸線の車の流れがそれなりに早いこともあってそれほど速度は感じず。

わかしお20号 普通車指定席

徐々に平成生まれの車両も古く見えるようになってきた

そうこうしているうちに東京駅京葉地下ホームに到着。駅ホームに降りた乗客はぱっと見で1両当たり数人といった状況。改めて乗車した車両を眺めてみると、同時期に登場し京浜東北線等で活躍した209系車両とどこか似た雰囲気を感じる。一部共通で使用している部品なんかもあるのかもしれない。

東関東道アクアライン系統の高速バスによって瀕死の状況が続いている房総特急、そろそろ車両の代替えが迫ってきたが、今後はどうなっていくやら。もしかすると若干の模様替えをした現成田エクスプレス用のE259系車両が千葉県内各地を走り回る未来もあるだろうか。

わかしお20号 房総VIEWエクスプレス 255系

東京駅/ どことなく前面が209系電車に似ている

ところで、前述の久留里線の記事にも記したが、乗車した上総亀山駅には自動券売機もSuicaの端末もなく、乗車駅証明書は持っていたもののここまできっぷを所持せずに来てしまった*1。それゆえ、東京駅の有人改札に乗車券証明書を呈示して運賃を精算。

全額Suicaから引き落とされたのだが、久留里線の売上として集計されたのだろうか、というのが少し気になるところ。ただ、当時そこまで考えが及ばず、記録が消えてしまった今となってはどうだったか知る由もない。

というお話。

*1:そういえば、この日は特に車内改札がなかった。