日本の迷い方

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【旅行雑記】羽田エアポートガーデンを訪れた話


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飛行機までのちょっとした時間に。

羽田空港第3ターミナルに隣接して建設されたものの、不運にもCOVID-19の影響を受けてしばらく開業できずにいた住友不動産系列の「羽田エアポートガーデン」。2022年冬にようやく開業したので、出発までの空き時間に立ち寄ってみた。

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施設の入口は第3ターミナルの到着フロア。インバウンド旅行客の回復後急速に増加した、JRの「ジャパンレールパス」引き換えを待つとんでもない行列を抜けると、正面にカラフルなエントランスが現れる。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

羽田空港T3/ 到着フロアの突き当たりが入口

同施設は物販店や飲食店のほか、ホテル、温浴施設、バスターミナル機能を有している。第3ターミナルからは連絡通路を介して外へ出ずにアクセスできるが、感覚的には京葉線東京駅とより少し短いか同じくらいの移動距離で、結構歩くなという感じ。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

エントランス/ この先右手に数百m歩く必要がある

訪れたのは開業から間もないタイミングだったこともあり、通路には開業を記念した書画が掲げられていた。そのほか、全体的に大型の液晶を多用しているのが現代っぽい感じ。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

連絡通路/ 当時は開業直後

店舗や飲食店はどちらかと言えばインバウンドに的を絞ったものが多そう。たとえば飲食店であれば、国内の有名店というよりも日本食と言えばこの料理、のお店を揃えたような印象を受けた。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

エアポートガーデン/ 知らないお店が多かった

ターミナルに直結しているのは2階だが、エスカレーターでビル1階に下りると奥にはバスターミナルが整備されている。将来的には多数の長距離バスがここを発着する計画だと思われるが、2023年春の施設開業時点では定期便はまだ10路線程度でまだ余力十分といった感じ。

個人的には各地からのバスが発着する空港はバスの乗継拠点としても活躍するポテンシャルを持っていると思っているから、今後活躍する未来を期待したいところ。南紀白浜空港は既に若干そのようになっているし、今後福岡空港がそのような方向性で整備されようとしていると見聞きした気がする。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

エアポートガーデン/ 乗り場は同時に5台以上着車可能

2023年3月現在は京浜急行バス東京空港交通共に同施設を発着する路線は設定されていないにも関わらず、すでに自動券売機が設置されていた。もしかすると、今後そう遠くないうちにここを発着する路線が開設されるだろうか。空港発の便であれば、第3ターミナルから第2ターミナルに向かう途中で立ち寄ることはできそう。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

エアポートガーデン/ あともう一台くらいは設置できそう

さて、前述したとおり、こちらの施設には「泉天空の湯」なる温浴施設が開設されている。入浴料金は4,800円(おとな1名)と少し高めだが、その分利用者が絞り込まれて混雑が少ないのが嬉しい。施設として大浴場はものすごく充実しているという訳ではなかったが、岩盤浴系が充実している印象を受けた。なお、建物内にある「ヴィラフォンテーヌ」の宿泊者は岩盤浴以外の施設を追加料金なしに利用できるのだとか。

(公式サイトはこちら)

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羽田空港国際線 エアポートガーデン

中部、新千歳に次ぐ3軒目?の空港内温浴施設

なお、温浴施設内には大荷物を保管するようなコインロッカー等は設置されておらず、そのような荷物があれば「羽田エアポートガーデン」インフォメーションの手荷物預かりサービスか、その近くにあるコインロッカーに荷物を預ける必要がある。勿論、通常サイズの荷物を保管するためのロッカーは施設内にある。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

泉天空の湯入口/ もう少し説明は手前にある方がいいかもしれない

ちなみにコインロッカーはこのような設置状況で、交通系ICカードが鍵になるタイプ。余談だが、中央奥に光っているところは金券ショップがある。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

コインロッカーは中大型が多めの配置

この金券ショップでは外貨両替のほか、空港にある施設にしては珍しく、航空会社の株主優待券を購入することもできる。新橋や新宿辺りの相場よりは若干高い気もするが、滅法高いというほどではない。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

エアポートガーデン/ 都心だと1割ほど安いかもしれない

件のコインロッカーへ荷物を預けて身軽になった後、温浴施設へ移動。エントランスを入ってホテルへ向かう場合は右手に進むが、温浴施設へは左手に直通のエレベーターがある。

羽田空港国際線 エアポートガーデン

SPA・HOTELのエントランス。左手にSPA用エレベーターがある

タオル等は一式フロントもしくは浴室内に用意されており、手ぶらで訪れても一通り揃っているという点は便利。また、施設内は男性の露天風呂からは羽田空港の滑走路が、女性の露天風呂からは富士山が望めるようになっている。ただ、生憎今回利用したタイミングではそれほど天気が良好ではなく、あまり景観は楽しめなかった。いずれにしてもさすがに温浴施設内で写真を撮るわけにはならず、詳細は上述の公式サイトを参照されたい。

そういえば、この日は開業間もないからだろうか、不馴れな従業員と不馴れな利用客が口論?している場面がちらほら見られ、この点は何らかの改善が必要そうな雰囲気。何をそんなに揉めるようなことがあったんだろうか。

そんなこんなありつつこの「泉天空の湯」を概観すると、出せないことはないものの日常的に利用するにはちょっと高いよね、という価格水準に感じはしたが、個人的にはこの程度の混雑(=空き具合)であればたまに利用するのはありかなという感じ。どうにも近頃あちこちの温浴施設が混みすぎている。また、帰国して帰路につく前にひと風呂*1といったときには重宝しそうな気がする。

施設総じてメインターゲットはインバウンド旅行客などの国際線利用者だと思われ、国内線で移動する前後で訪れるにしてはターミナルや駅から遠すぎる印象。バスターミナルに高速バス(空港バス)やターミナル間連絡バスが直接発着するようになるともう少し利用価値が高くなりそう。

伸びしろは大きいと感じるだけに、今後の展開に期待したいところ。

*1:このようなケースにおいて、国内航空会社のステータス会員であればシャワールームが無料で利用できるサービスがあったりするので、そちらも要確認。