便名 : Maxとき302号
日付 : 2020/10/xx
区間 : 新潟(06:33)→上野(08:42)
乗車クラス : グリーン車
運行 : JR東日本
早朝に宿を出発し、東京に帰る。
(宿泊記はこちら)
前夜より宿泊していた日航新潟から新潟駅までは徒歩で30分ちょっと。バスやタクシーで移動してもよかったが、朝のひやっとした空気が気持ちよく、歩いて向かうことに。
そういえば、新潟駅舎はこのときちょうど取り壊し寸前。Wikipediaによると、駅舎一体型の商業ビルになっているこのタイプの駅舎を「民衆駅」というらしく、また、老朽化に伴って全国で徐々に数を減らしつつあるのだそう。
新潟駅構内はちょうど工事の最中で、割と長い距離を歩いて新幹線の改札口に到着。
新潟駅からは新幹線で一気に東京へ向かうが、朝イチの「とき」に乗るほど早起きできる気力がなく、乗車するのは本日2本目の「Maxとき302号」。こちらの方が運賃が割安だったという事情もある。
ちなみにこの「Maxとき」の車両、2021年10月1日をもって定期列車から引退したのだとか。日本には他に2階建ての新幹線はおらず、将来もしかすると復活するかもしれないが、しばらく見納めといったところ。
そういえば、改札口を入ってすぐのところに枝豆のモニュメントがあった。正直あまり新潟には枝豆のイメージがなかったが、調べてみると新潟県は枝豆の作付面積が全国トップなんだとか。その一方で生産量は1位ではないというのは何とも不思議。
少し早めにホームに上がってみるとまだ列車は到着前。車庫からだろうか、出発時刻の10分ほど前に列車が入線してきた。車両の構造上グリーン車が4両繋がっているが、この日乗車するのはその中の8号車。
乗車した8号車は運転席のある先頭車両の2階部分ということで、客室はかなりコンパクト。早朝ということもあって他に乗客はなく、ちょっと広めの個室気分。
ホームを見下ろすようなちょっと高めの視点で眺められる新幹線も今やこの系列のみ。2階に乗れば側壁が気にならず、遠くまで見渡せる、乗っていて楽しい新幹線だった。逆に、1階に乗るとひたすら壁に阻まれて何も見えなかったが、その分空いていて、上りの混雑する時間帯でも座席が空いているというメリットもあった。
インテリアについては収容力に重きを置いた車両で、自由席の2階席は3列-3列の詰め込み仕様、肘掛けすらなかったのもこの車両の特徴。先代のMaxは似たようなコンセプトだったが、現役の新幹線では他に記憶にない。
グリーン車の座席は昔ながらの大柄の座席。生地のデザインは今やレトロに見える幾何学模様だが、座席の座り心地は最新型の車両よりもこちらの車両の方が好きだった。
座席についてしばらくすると、列車は定刻通り新潟駅を出発。
長岡までは越後平野を進み、長岡からはトンネルの続く山間部を突き抜けていく。長岡から高崎までは殆どがトンネルで、携帯電話の電波も中々入りづらく、ぼーっとしているうちに眠りに落ち、起きると高崎を出発したあたり。
東京高崎間の新幹線のなかで最も停車駅の多いこの列車でも所要時間は50分ほど。気づくと大宮に到着しており、そこから20分弱で上野に到着。何だかんだでそれ以降は上越新幹線に乗車する機会がなく、結果的にこれが最後の乗車機会。
個人的にこの車両は晩年になって利用する機会が増えたところだったから、何となく愛着が湧いたところでの引退というのが何とも残念だが、今後新幹線が更に快適になっていくのを期待したいところ。