日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】20.城山ホテル鹿児島


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日付 : 2020/02/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : 禁煙シングル(17㎡)

在宅勤務が始まってからというもの、運動する機会が激減した。体重は留まるところを知らず増える一方で、色々試してはいるものの成果が出るのはいつの日になるだろうかという感じ。

閑話休題

お役所関係の私用で九州を訪れたときの記録。この書き出し、ついこの間も使った気がするが、それもそのはずこれは同じ旅程内のお話。

鹿児島は古くから観光地だったこともあり、比較的市街地に宿泊施設が多く所在していて、かつ比較的手頃であることが多い*1。そんな鹿児島市内で2020年現在最もハイクラスのホテルが、この「城山ホテル鹿児島」。つい最近まで「城山観光ホテル」だったのが、いつしか改称したらしい。

ちなみに「現在」という書き方になったのは、2022年に鹿児島にシェラトンが参入するからで、今後、鹿児島の高級ホテル事情がどう変わっていくかは興味深いところ。

(該当のニュースはこちら)

www.traicy.com

この日は昼間の用事を終え、19時頃にホテルに到着。このホテル、西郷隆盛が最後の数日を過ごしたといわれる洞窟のある城山という小高い山の上にあり、アクセスは自家用車またはシャトルバスが主流。

市内随一の繁華街、天文館辺りからホテルへは歩いて行かれないこともないが、途中に少し急な坂があるのでちょっと厳しい。なお、シャトルバスは新幹線の止まる鹿児島中央駅天文館など、市街地の主要なスポットから時間当たり何本か出ているので山の上にある割にそれほど不便な感じはしない。

(公式サイトのアクセス情報はこちら)

www.shiroyama-g.co.jp

この他のアクセス手段として、「カゴシマシティビュー(鹿児島市営バス)」や「まち巡りバス(鹿児島交通)」といった市街地観光路線バスの「城山」バス停から徒歩で到達することも可能。道中は平坦だが少し遠く、だいたいバス停から徒歩5分くらいだろうか。自動車については約780台分の駐車場が用意されているそうで、過去何度か宿泊した際にも車が駐車できず困ったことはない。

今回宿泊したのはシングルで市街地と逆側の部屋。部屋の鍵は近頃では珍しくなり始めた、シリンダー錠タイプ(2020年2月当時。現在は変更されているかもしれない。)。客室からの眺望はほとんど期待していなかったが、過去の経験上、シングルタイプで桜島が見える部屋は殆どなさそう。

城山ホテル鹿児島 シングル 部屋全景

部屋全景/ 部屋中央に水回りがある間取り

部屋に入ってすぐ左手が水回りで、浴室に窓がついているちょっと変わった造り。テレビを見ながら風呂に入れるということだろうか。尤も、このホテルには大浴場があるので、部屋の浴槽はあまり使用機会は多くないかもしれない。

城山ホテル鹿児島 シングル 洗面台

水回り/ これといった特徴はない

机は窓際に備え付けられているが、ビジネスホテルではないから最小限の幅と大きさ。テレビは壁に掛けられており、スペースを有効活用しようという意図が見える。ベッドからだと遠い上に小さく、見辛いのはご愛敬だろうか。

飲み物はミネラルウォーター1本が用意されているが、不足する場合は施設内にファミリーマートがあるので必要に応じて補充可能。ファミリーマートの値段はおそらく市価と一緒だった。

城山ホテル鹿児島 シングル デスク

禁煙シングル/ 窓際のデスクは少し小さめ

ところで、このホテルの売りの一つが桜島が一望できる露天風呂。露天風呂の正面は東の方角で、真っ正面に桜島。こんな贅沢な露天風呂はなかなかないが、特に朝は桜島の向こう側から朝陽が昇ってくるからとても気分がよい。西郷さんも当時城山からこんな景色を眺めていたんだろうか。

(再び公式サイト)

www.shiroyama-g.co.jp
その大浴場へは部屋を出て、長い通路を歩いていった先、宿泊者専用のエレベーターで向かう。エレベーターを降りると土産物コーナーがあり、その先にあるのが入浴施設。ちなみに、有料で少しお高め(大人2,300円)ではあるがビジター利用も可能。お風呂には一通りの用意がされているので、特に部屋から何も持っていかなくて大丈夫。

城山ホテル鹿児島 大浴場 通路

長い通路を抜けた先に大浴場に向かうエレベーターがある

個人的にこのホテルが気に入っている理由の一つが気が利いているところ。

どういうことかといえば、たとえば大浴場であればタオル等が用意されていて手ぶらで行ける、駐車場であれば少し遠い立体駐車場までの移動は送迎車が待機していて歩く必要がない、といった感じで、隅々にちょっとした気遣いがあり滞在中にストレスを感じることがとても少ない。これはほんの僅かな差にも思えるけれど、その差によって快適性は段違い。

また、このホテルのもう1つの売りが朝食で、朝食会場に和食・洋食のメニューがずらっと並ぶ様は圧巻*2で、到底1食では食べきれないほどのメニューが用意されている。そういえば、いつぞや正月に宿泊した際にはいつものメニューにおせち料理が追加されていたこともあった。

そんな朝食、今年2020年はすこし順位を下げてしまった(20位)ものの、「トリップアドバイザー」の朝食ランキングに毎年名を連ねている。大抵の場合朝食会場が混雑していて、幾らかの待ち時間を要する。ただ、混雑する日は朝食会場が大きな宴会場等に変更されるため、待機している人数は割と多くみえる割に思ったほどは待たず、この日は15分ほどだった。

待機に際しては待合室も用意されているが、この日は中庭に出て桜島をぼーっと眺めながら待っていた。ご覧の通り、建物正面には桜島。そもそも高台に所在しているうえ、市街地には高い建物もそれほど多くないことから眺望は抜群。参考までに、件の大浴場からはもう少しクリアに桜島が望める。

城山ホテル鹿児島 建物外観

噴水広場/ 朝食会場は日によって場所が異なる

なお、桜島はホテルからでも綺麗に望めるが、ホテルから徒歩10分圏内のところにより眺望の良い「城山展望台」がある。こちらは以前別途記事を起こしているので、興味があれば当該記事をご覧いただきたい。冒頭アクセスのところで言及した、路線バス「城山」バス停の近くにある展望台。

(該当記事はこちら)

biketourist.hatenablog.com

城山ホテル鹿児島 中庭から桜島

噴水広場/ この日の桜島はすこし霞み気味

この日の眺望はすこしガスっぽい感じ。空気が澄んでいるであろう冬場のほうが綺麗に見えそうに思えるが、案外夏のほうが綺麗に見えたりするからよく分からない。ともあれ、以上が鹿児島で一番のホテルの概要。鹿児島には他にもいくつか気に入っているホテルがあるから、これはまたいつか紹介できればと思う。

朝食ののち車で福岡に向かい、その後帰京した。

(2023/8追記)
記事中で話題に挙げた「シェラトン鹿児島」に、開業して少し経ってから訪問した。その際の記事を別途こしらえたので、興味があればこちらもご覧いただければ幸い。

(「シェラトン鹿児島」についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。

*1:全体的に鹿児島は物価が安いのだ。

*2:ただし2020年2月現在、COVID-19の影響で、通常と異なる運営となっている模様。