便名 : JAL/JL3530
日付 : 2022/06/xx
機材 : ERJ190(E90/M11)
区間 : 仙台(SDJ)11:15→福岡(FUK)13:15
所要時間 : 02:00
区間マイル : 665
搭乗クラス : 普通席
運航 : J-AIR
朝方の新幹線で仙台にやって来て、仙台空港アクセス線で仙台空港までやって来た。
(ここまでの移動はこちら)
久しぶりに訪れた仙台空港は採光部が多く、快晴だったこの日はかなり明るい雰囲気。なお、空港運営は2015年11月に東急・前田建設工業・豊田通商などによって設立された「仙台国際空港株式会社」が担っている。
(空港公式サイトはこちら)
地方空港としては真ん中くらいの規模の仙台空港だが乗入れ会社は意外と多彩で、国内線だけでも7社が就航している。国内線の行き先は新千歳や大阪(伊丹)が多いが、名古屋や福岡、変わったところでは出雲へのフライトもある。仙台-出雲間はそこまで流動が大きく無さそうだが、路線が残っているところを見ると根強い人気があるのかもしれない。
空港内の売店は目立つところでブルーインパルスのグッズが発売中。ブルーインパルスが同じ宮城県内にある松島基地をベースにして活動している縁だろうか。
そんな一般エリアから保安検査場を抜けて搭乗待合室へ。滑走路側は窓が大きく、かなり開放的。ターミナルとしての規模は段違いだが、建物の構造はどことなく関西空港に似た雰囲気を感じる。
ところで、この国内線搭乗待合室には仙台市内の人気ラーメン店「だし廊」の店舗があり、今回はこの店舗へ立ち寄るためにわざわざこんなルートで移動してみた。なおこの店舗は制限区域内にあり、到着時は利用できないので注意。
(「だし廊」についてはこちらの記事参照)
国内線が使用する搭乗口は合計10箇所あるが、今回搭乗する福岡行きの3530便は保安検査場近くにある5番搭乗口からの出発。時間があればお散歩がてらターミナルの端まで往復してみようかと思ったが、最奥部にある10番搭乗口までは徒歩10分程度かかるらしく、時間不足で断念。
食後はのんびり売店なんかを見物していたが、ここ仙台空港にもサクララウンジを見つけて入室してみることに。最近地方空港でもJALラウンジは改装されだいぶ洗練されているところが増えているが、ここはまだ古のラウンジの雰囲気が残っている。
ラウンジ内で提供される飲み物はソフトドリンクがジュースサーバーではなく、冷蔵庫から缶ジュースを取り出す運用になっているのがちょっと目新しい。航空会社のラウンジではあまりこの運用は見かけない気がする。
そうこうしているうちに搭乗開始。この便はERJ190による運航でクラスJも設置されているが、ちょうどこの頃アップグレード料金が改訂されてこの区間の追加料金が2,000円になったため、今回は普通席。そもそもエンブラエル機は普通席でも十分快適というのもあるが、1,000円と2,000円では気軽さに大分差があるような気がする。
出雲ほどではないにせよ、仙台-福岡間というとどれくらい需要があるのかと思っていたが、日にIBEXが5往復とJALが2往復、計7往復運航する程度の需要はあるようで、隣席に乗客が来るほどではないものの、ツアーの団体もいてそれなりに混雑した状態で出発。
少し離れた、前掲の写真で言うところのA2、A3辺りのスポットにはLCCターミナルでよく見る蛇腹の通路が展開している。このスポットは保安検査場から遠い上、飛行機までも歩くとなると結構いい運動になりそう。
この日は西から東へ、陸から海方向への離陸で出発後しばらく空港内を地上滑走。仙台空港は滑走路がトの字型に交差?していているから、離陸前に使用しない方の滑走路を横断し、ぐるっと回り込んで使用滑走路に辿り着いた。
滑走路09から離陸すると、間もなく海が見えてくる。先の東日本大震災の際には仙台空港も相当の被害を受けたと聞くが、確かにこの距離を見るとその意味が理解できる。
海上で高度を上げながら旋回し、しばらくすると空港上空に戻ってくる。先程文章で滑走路の形状について少し触れたが、上空からのほうが滑走路の位置関係が分かりやすいかもしれない。
これほど海が近いとそれほど雪は降らなさそうな気もするが、滑走路は白色ではなく、降雪地域用のオレンジ色の塗装がされている。
仙台空港から出発する便に搭乗したのは久しぶりで、前回どんな経路で飛んでいたかはすっかり忘れてしまっていたが、飛行機は離陸上昇しながら西に向かって進んでいる。
しばらく進むと山に挟まれた市街地が見えてきた。眼下に見える細長いエリアは山形県長井市あたりで、最上川に沿って「フラワー長井線」という鉄道が走っている。
そのまま西に進んでいくと新潟県新発田(しばた)市あたりで日本海に突き当たり、ここから沿岸部に沿って飛んでいく。新発田から新潟までは鉄道でも20分程度の距離とあって、1分もしないうちに新潟市街地が見えてきた。
この新潟空港を拠点とする「トキエア」は2023年内の就航を目指して準備中だそうで、実際に便が飛ぶようになれば一度試してみたいところ。現在計画されている路線のなかでは割と短距離の新潟-仙台線が予定されているのが目新しい。
(「トキエア」公式サイトはこちら)
しばらく雲の多い日本海上を飛行しているうち、眼下に少し大きめの半島が見えてきた。これは石川県の能登半島で、先日宿泊した「加賀屋」や観光に出掛けた「のとじま水族館」なんかはこの辺りにある。つい最近地震があったが、大丈夫だっただろうか。
(「加賀屋」についてはこちら)
その後もひたすら日本海側を進み、山口県に入ると少し遠く、ちょっとぼやっとしているが海上橋で有名な「角島大橋」も見えている。またこの頃、ちょうど機体の直下あたりにカルスト台地の秋吉台があるはずだが、残念ながらこれは見つけることができなかった。
(角島大橋についてはこちら)
ここまで来ると福岡空港はもう目と鼻の先といった感じで、進行方向右手に「マリンワールド海の中道」、少し遠いところに「福岡PayPayドーム」が見えてくると福岡空港に到着。
福岡空港を発着する機材のなかでは小柄なERJ190だが、この便は搭乗橋のあるスポットに到着。次の便までの時間はそれなりにあって特に焦るような状況ではなかったが、やっぱりバスに乗るのは面倒くさいから、楽ができるのは単にありがたい。
事前に次の便のチェックインも完了していたから降機したところに地上係員が待機してくれていて、到着出口方面には向かわず、そのまま搭乗待合室に抜ける経路を利用して次の便の搭乗口へ向かった。