日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】72.和倉温泉 加賀屋


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日付:2022/03/xx
泊数:1泊
部屋タイプ:能登渚亭 迎賓室 松柏(UG)

金沢からバスで和倉温泉までやって来た。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

宿泊するのは「和倉温泉 加賀屋」。近日中に有効期限が到来するクーポンが比較的多額にあり、せっかくならば有名な旅館に泊まってみようということで宿泊と相成った。

■ 地図情報
 

(公式サイトはこちら)

www.kagaya.co.jp

今さら説明するまでもないかも知れないが、この「加賀屋」、旅館やホテルに詳しくなくとも名前は聞いたことがあるという人もいるほど、日本でも名の知れた旅館のひとつ。現に、日本旅行の公表している「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」にも選出されている。

(件のランキングはこちら)

www.nta.co.jp

金沢駅からの高速バスで正面玄関前に到着すると、ずらっと並んだ、20人近い*1仲居さんのお出迎え。普段このような待遇をされたことがないから面食らってしまった。その後、フロントで簡単なチェックイン手続を済ませる訳だが、ここで「特別室を用意しました」と言われ、あまりピンと来ないまま客室に移動。後ほど驚くことになる。

ちなみにこの加賀屋の客室はいくつかのランクがあり、「能登本陣」「能登客殿」「能登渚亭」「雪月花」「特別階 浜離宮」という種類があるが、今回は選択したのは「能登渚亭」。「能登本陣」「能登客殿」は夕食・朝食がお食事処で提供されるのに対し、その他の部屋では各部屋で提供されるという違いがある。

1階から12階までの吹き抜けに飾られた加賀友禅をエレベーターの中から眺めていると、最上階の12階に到着。こちらです、と告げられた部屋は迎賓室という看板が掲げられた「松柏」というお部屋。旅行代理店経由で手配した一見客に割り当てられる部屋にしては豪華すぎて恐縮してしまう。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏

リクエストした場合はルームチャージが165,000円(税込)らしい

部屋に入ると玄関があり、左手にお手洗いがひとつ。奥には応接室、和室、ベッドルームと浴室、もうひとつのお手洗いがあり、かなり広めの間取り。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏 応接室

応接室

和室は学生の修学旅行なら10人くらいは余裕で泊まれそうな広さ。少し寝転がってみたが、普段これほど広い和室で過ごすこともないからずいぶん妙な感じがした。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏 和室

和室

部屋を見渡しているうちに「お着き菓子」と抹茶のサービス。このお菓子を含め、滞在中に提供される食べ物はフロント脇の「錦大路」という商店街で購入することができる。このタイミングで仲居さんとあれこれお話したが、この日の滞在はどうやら1名の仲居さんが専属で担当してくれるらしい。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏 お着き菓子

この日は「花」というお菓子

お菓子をいただいてから程なくして浴衣に着替え、館内散策へ。加賀屋館内には多くの美術品が展示されており、日に2回、16時と17時に館内ツアーを開催している。今回これには参加しなかったが、館内のあちこちを見て廻っていると確かに色々と展示されている。

和倉温泉 加賀屋 ロビーラウンジ

(@ロビーラウンジ)窓上には漆絵、ピアノには輪島塗の沈金

和倉温泉 加賀屋 雪月花

(@雪月花4階)これも加賀友禅なんだとか

歩いていると、館内のあちこちにフレーバーウォーターのサーバーがあり、自由に飲むことができるようになっているのが嬉しい。そういえば、手すりのぶつかりそうなところは保護がされており、細かな配慮がされているのに感心してしまった。

和倉温泉 加賀屋 雪月花

(@雪月花4階)お世話にならないのが一番だが、ふとしたときに助かる

大浴場で汗を流して部屋に戻り、しばらくすると夕食の時間。この日は到着したタイミングで19時頃の夕食でお願いしたから、時間の15分ほど前に仲居さんがやって来て支度が始まった。なお、支度の際には必ずしも部屋にいなくても問題ないとのこと。

料理は前菜からすべて美味しかったが、特に驚いたのが活鮑の酒蒸し。少しも固さがなく、今まで食べた鮑とは別の食べ物を食べているようだった。

和倉温泉 加賀屋 夕食

といって載せる写真は前菜なのだが

のんびり1時間30分ほど食事を摂り、その後はのんびりと過ごした。3月は何だかんだでばたばたしがちだから、寛ぐ時間があるというのはなかなか幸せなこと。

なお、部屋は温泉ではないと思われるが、部屋風呂も通常のお部屋では考えられない大きさ。ここだけでビジネスホテルの狭めの客室といい勝負かもしれない。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏 浴室

(@浴室)脱衣所もなかなかの広さ

就寝時は和室に布団を敷くこともできるそうだが、せっかく寝室があるのでこちらで寝ることに。見えるところにコンセントはなかったが、サイドテーブルの後ろにマルチタップがありここから電源を取ることができた。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 特別室 松柏 寝室

(@寝室)ベッド2台

翌朝はチェックアウトが朝10時とあって少し慌ただしい。朝8時に朝食をお願いしており、時間の10分ほど前になると仲居さんがやって来た。朝食も総じて美味しかったが、中でも五徳に載った鉄鍋に入ったお味噌汁というのは中々物珍しく、楽しかった。

和倉温泉 加賀屋 朝食

朝食も量は十分

食事を終えて暫くするとあっという間に出発の時刻。出発前には窓を開けて和倉温泉の街を眺めてみた。左奥には能登島大橋があり、これは石川県で最も長い橋なんだそう。

和倉温泉 加賀屋 能登渚亭 景色

加賀屋の街、といった感じ

チェックアウト前に前述の商店街「錦大路」で買い物をしていると、どこからともなくお世話になった仲居さんが現れた。その後も観光から戻ってきたタイミングや宿からの出発直前など要所要所でこの仲居さんと遭遇することになり、どのような仕組みになっているのかが不思議でならない。

チェックアウトの後は荷物を宿に預けて約半日の周辺観光へ。この様子はまた別途記事を起こそうと思う。

数時間の観光を終えて宿に戻ると、シャトルバス定期便のない時間帯にも関わらず、別途送迎車を仕立ててくれた。出発の際には到着の際と同様、盛大に送られて和倉温泉の駅へ向かって出発。到着から出発まで何一つ欠点のない滞在だった。

和倉温泉 加賀屋 送迎

(参考)通常の駅への送迎はこのような感じ

宿泊料金は決して安いものではないが、これほどのサービスであれば気分よく支払えるという金額。「そこまでしてくれるのか」という驚きと共に、恐縮してしまうくらいのサービスだった。日本有数の旅館という称号は伊達ではない。

毎年訪れる、といった利用の仕方は私には難しそうだが、また訪れたい旅館。

*1:数えていないから、もっといたかもしれない。