日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】仙台空港アクセス線1320M(仙台/仙台空港)


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便名 : 仙台空港アクセス線1320M(普通列車)
日付 : 2022/06/xx
区間 : 仙台(09:30)→仙台空港(09:57)
所要時間 : 00:27
乗車クラス : 普通車(全席自由)
運賃 : 661円(交通系ICカード決済)
運行 : JR東日本仙台空港鉄道

新幹線で仙台駅までやって来た。ここからは仙台空港アクセス線に乗って仙台空港へ向かい、お目当てのラーメン屋に立ち寄ってから福岡空港へ向かう。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

朝イチの新幹線で到着した仙台駅は気持ちのよい快晴。ちなみにこの仙台駅の駅舎、よくあるターミナル駅のような外見をしているが、新幹線ホームの真上、天井部分は比較的大きな駐車場になっているのが特徴的*1。他にこのような構造の駅はあまり見かけないかもしれない。

JR仙台駅 駅舎全景

仙台駅/ 「仙台駅」サインの後ろは駐車場

仙台と言えば牛タンがお馴染みだが、個人的にそれに並んで好きなのが仙台駅弁の「えんがわ寿司」。在庫があれば買っておいて後で食べようと思い駅構内を散策してみたが、あいにくこの時間に営業している店舗には並んでいなかった。割と新幹線コンコース内のNewdaysではよく見かける印象がある。

ところで、列車の出発までしばらく時間があり、駅構内にある「駅弁屋 祭」を眺めていると、冷凍庫の中に「牛肉どまん中ピザ」なる怪しい商品を発見。ちょっと気になったが、この日の行程を冷凍のまま持ち運ぶのは難しく断念。次の機会まで販売がされていれば購入してみようと心に決めた。

JR仙台駅 駅弁屋 祭

ちょっと気にはなったが、買うには至らず

そうこうしているうちに仙台空港行き列車の出発時刻が近づいてきた。仙台駅から仙台空港へ向かう列車は日中概ね20分間隔の運行。平日・土休日ともに日に1本だけ快速列車があるが、それ以外はすべて普通列車で所要時間は約25分(快速は17分)。

列車は途中の名取駅まではJR東北本線を進んでいき、その先は2007年開業で第3セクター仙台空港鉄道に乗り入れる。それゆえ運賃は両者の合算となり、660円と距離の割に少し高め。

余談だが、この区間ではSuica等の交通系ICカードも利用できるものの、切符運賃(660円)よりもICカード運賃(661円)のほうが1円高くなっている。消費税処理の関係だろうか。

JR仙台駅 仙台空港アクセス線

仙台駅/ 飛行機マークが目立つ

列車は2両編成。発車直前に乗り込むと思いの外車内は混雑していて、空席はひとつもなかった。近頃の新車はドア上に大型の液晶ディスプレイが搭載されているケースが多いから、この小さな電光掲示板はどこか懐かしく見える。

仙台空港アクセス線 案内表示機

懐かしいサイズの電光掲示

空席が見当たらず、とりあえず先頭車両に陣取ったわけだが、乗務員室と客室を仕切る壁の上部には津波警報発令時の対応が記載されている。2011年の東日本大震災の際にはこの路線も大きな被害を受けたというから、近頃では必須の情報。

かの震災以前は列車内に避難に関する情報は殆ど記載されていなかったように思うが、当時の教訓から、東北地方に限らずこの10年のうちにこのような掲示がだいぶ整備されたように感じる。

仙台空港鉄道 車内掲示

出来ればはしごを使うような機会はないのが望ましい

09:30に仙台駅を出発すると、4つ目の名取駅までは東北本線を進む。先頭車両で前方を眺めていると、長町駅手前で進行方向左側から別の路線が合流してきた。地図を見ると、どうやら貨物列車が仙台駅をショートカットするためのバイパスがあるらしい。

途中駅でもう少し乗降があるかと思いきやそれほど乗客に動きはなく、名取駅から単線の仙台空港アクセス線へ進入。名取駅から1つ目、駅前に「イオンモール名取」のある「杜せきのした」駅で多くの乗客が降りていった。ここを目指す乗客が多かった様子を見るに、地方都市におけるイオンモールの人気のほどが分かる。

杜せきのした駅を出発すると3分ほどで美田園駅に到着。仙台空港は目前だが、ここで対向列車との行き違いのため少々停車。「美田園」という駅名はのどかな田畑が広がっていそうな印象があるが、駅周辺は割と栄えていそうな様子。

仙台空港アクセス線 美田園駅

美田園駅/ 対向列車待ちで暫く停車

ただ、栄えているのは駅周辺だけで、駅を発車して数分もすると水田が広がっていた。この日は風もなく、水田には青空が映えていてなかなか美しい。

仙台空港アクセス線 美田園から仙台空港

初夏らしい気持ちのよい気候

そうこうしているうちに進行方向右手には空港の敷地が現れた。線路は仙台空港の北側から南下、滑走路東端をトンネルで通過し、滑走路南側にあるターミナルに隣接する仙台空港駅に到着する。駅到着直前には駐機場に近いところを通過するから、手前のスポットに飛行機が停まっていればかなり間近に見えるはず。

仙台空港アクセス線 美田園から仙台空港

仙台空港/ 駐機場の脇を抜けて空港駅へ

そんなこんなで仙台空港駅に到着。何だかんだで開業からすでに15年が経過している事実に唖然とするが、鉄道駅としてはまだ新しい部類。デザインコンセプトは「未来への誘い」だそうで、空港ターミナルビルなど周辺施設との調和を意識しているのだとか。

仙台空港アクセス線 仙台空港駅

仙台空港駅/ 列車の長さの割にホームは結構な長さ

空港駅は空港ターミナルビルの2階と同じ高さにあって、特に階段などの昇降することなく、そのまま出発階にアクセスできる。

仙台空港アクセス線 仙台空港駅

仙台空港駅/ 乗って来た列車は2両編成

仙台空港からは11:00過ぎの便で福岡空港に向けて移動する。それまでの間に食事を済ませなければならず、急ぎ保安検査場を通過した。

(その後、訪れたラーメン店についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

というお話。

*1:駐車場の入口は駅南側の大通り沿いにある。