日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】86.ヒルトン長崎


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日付 : 2021/12/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : デラックスルーム ツイン(31㎡)

最終の「かもめ」で長崎駅に到着。

(ここまでの移動はこちら)

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どこかポップ体にもに見えるフォント

この日の宿「ヒルトン長崎」は長崎駅にほぼ隣接しており、道路1本挟んだ向かい側。西九州新幹線の開業に先駆けて、2021年11月に開業したばかりのまだ新しいホテル。訪問した2021年12月の時点ではまだ開業数週間といった状況。

ホテルは目の前にあるものの、まだ工事しているエリアが多くどこが正規のルートかわからない。とりあえず道路を横断して1階の入り口にたどり着いたが、到着が日付を跨いでしまったせいで1階の正面玄関は既に施錠されていて、中に入るまでしばらく待つことに。最終列車で到着するのは想定されていなかったようなので、予め入り方を聞いておけばよかった。

お迎えが来るまで5分ほど待機

ともあれ、フロントで手続きを終えて早速客室へ。ヒルトンの長所は到着前のモバイルチェックインの段階で部屋を自分で選択できるところで、選択できるなかでは少し広そうに見えるお部屋を選択してみた。客室のドアがシールで封印されているのはヒルトン共通で、過去に泊まった那覇や成田のヒルトンも同様の仕組みになっていた。

(過去に宿泊したヒルトン系列ホテルについてはこちら)

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ヒルトン長崎 客室ドア

シール自体はすぐ剥がれる

客室はL字型になっていて、手前に洗面台や浴室がまとまっていて設置され、奥に居室がある造り。入り口正面には妙なところにソファーが置かれていたが、ここには座ったところでテレビも窓の外も見えず、荷物置きとして活用。

ヒルトン長崎 客室

ここに座ったとてあまり寛げない

部屋はごくオーソドックスな設え。机は外資系のホテルにしては割と大きめで、ダイワロイネットだとかリッチモンドに近い机の広さ。机は大きいに越したことはないからありがたい。

ヒルトン長崎 デラックスルーム ツイン

白基調で割とシンプルなお部屋

ミネラルウォーターは「ミライズ」。これまであまりよく知らなかったのだが、調べてみると鳥取県の大山で採水している天然水なんだとか。九州にも水の有名なところはいくつかあると思うが、なぜ中国地方の水を選んだのかは気になるところ。

ヒルトン長崎 ミネラルウォーター

「ミライズ」の採水地は鳥取県の大山

ベッドサイドに目を向けると、ベッド脇にUSBポートのついた時計がある。それとは別にコンセントとUSBポートが用意されているから、電源に困ることは無かった。個人的には複数口のUSBポートがある充電器を持ち歩いていて最低1口コンセントがあれば事足りるのだけれど、それすら使わなくて済むというのは手間が1つ減るからありがたい。

ヒルトン長崎 時計

USBポートが多め

水回りは近頃のホテルらしくバス・トイレ別で、アメニティはヒルトン標準の黄緑がかったパッケージのもの。これまでヒルトン系のホテルはあまり宿泊回数が多くないが、マリオット系とは違ってどのグレードのホテルでも基本的にこのアメニティで統一されている印象がある。コンラッドだとか、もう少し高級グレードのホテルに泊まると違うかもしれないが。

ヒルトン長崎 アメニティ

ヒルトン長崎 アメニティ

ひたすら移動し続けた疲労もあったが、そもそもこの時点で深夜1時近くになっていてこの日は早々に就寝。翌朝は通常よりも少し遅めに起床し、締め切りギリギリに朝食会場へ。朝食会場は割と容量大きめのようで、それほど並ぶことなく入場できた。開業間もなく、従業員は少し手慣れない様子も見られた*1が、きっとすぐに改善されるんだろうと思う。

朝食から部屋に戻ってカーテンを開けてみると、昨晩は分からなかった窓の外の様子が見える。部屋は長崎の山側市街地に向いていたようで、目の前に長崎駅、そこから程近いところに山が迫っている。以前自転車で走ったときにも思ったが、長崎というのはイメージしている以上に坂の街。それもあってか、街中では殆ど自転車を見かけなかった記憶がある。

(かつて自転車で走った際の記録はこちら)

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ヒルトン長崎 風景

坂に住宅が張り付いている

この日は長崎で特に何か用事があるでもなく、昼過ぎに出発する予定。せっかくの新しいホテル、出発までの時間を利用して少し館内散策してみると、1階の入口付近にはまだ開業間もなかったこともあって、入口には蘭の花がずらっと並んでいた。

ヒルトン長崎 1階入口

結構な数の蘭の花

その後ジムと大浴場のエリアへ。ジムの入口に掲げられているのは「長崎凧」。こちら長崎では凧は「たこ」ではなく「はた」と呼ぶのだとか。例年は4月の上旬に長崎市内で「ハタ揚げ大会」等も開催され、長崎くんち精霊流しとならんで長崎の三大行事の1つに数えられているらしい。一度見てみたいものだが、平成31年を最後にしばらく開催ができていないらしい。こういったことが原因で文化が断絶しないといいのだが、もう3年近くも経つ訳で、国内でもいくつかはそんなことが起きていそうな、起きそうな気がする。

ヒルトン長崎 ジム

ハタの模様は最大300種類ほど、現在でも約50種類はあるとか

ジムへの入口から休憩スペースまで木を多用した暖かな雰囲気。「ハタ」がなければ北欧辺りの空港ラウンジと騙してもバレないかもしれない。はたまた、「ハタ」はマリメッコの新しいデザインだと言えば信じてもらえるだろうか。

ヒルトン長崎 ジム

ハタの存在感はかなりのもの

そんなこんなで大浴場でさっぱりしてから部屋に戻ったが、この日はあまりにも天気が良く、出発まで部屋に閉じ籠っているのもどこか勿体ない。そんなことを思い立ち、予定変更して11時半ばにチェックアウト。次の予定は13時長崎駅発の高速バスで正味1時間ちょっとしかないが、この時間を活用してちょっとした観光をすることにした。

ヒルトン長崎 外観

ヒルトン長崎 外観

快適ではあったものの、ほとんど寝るだけといった感じになってしまった今回の滞在。前日欲張って広島にお好み焼きを食べに寄り道してしまったのも敗因の1つだが、いずれにしてももう少し早く到着して、のんびりするのがよかったかもしれない。

ちなみに長崎駅周辺には2023年秋頃にマリオット系の「長崎マリオットホテル」も開業予定。これまで少し外資系ホテルの弱かった九州エリアでも急に数を増やしている。こちらも開業したら利用してみたいところ。目先数年の長崎は変化が絶えず目が離せない。

*1:パンやお総菜が切れっぱなしになっていたとか。