日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JJP/GK0323(東京成田/下地島)


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便名 : JJP/GK0323
日付 : 2019/04/xx
機材 : A320-200
区間 : 東京成田(NRT)07:25→下地島(SHI)10:25
所要時間 : 03:00
区間マイル : 約1,180
搭乗クラス : 普通席
運航 : GK(ジェットスター・ジャパン)

日本にある大抵の空港はいわゆるレガシーキャリアの路線が開設されている。そんな中、LCCしか就航していない空港が沖縄の、しかも離島に存在する。

その空港は、元々国内航空会社の訓練空港として運用されていた下地島(しもじしま)空港。しかし技術の進歩につれ実機訓練が減少し、JAL系が2012年、ANA系が2014年に撤退、それ以来一部の航空会社が散発的に訓練するのみで、低稼働の状況が続いていた。

この状況を打開するプロジェクトの一環として旅客ターミナルが建設され、今回ジェットスターが成田との間に定期便を就航することになった。愛好家から「聖地」とも言われる下地島を上空から眺めてみたかったこともあって、就航早々に乗ってみた。ちなみに、この便の成田発は07:25(就航時)。現行の冬スケジュールでは06:50と30分以上早くなっている。恐らく冬場のジェット気流だとか、諸々考慮したスケジュールなのだろうが、この30分の影響で冬場のこの便の利用難易度が著しく高い。

東京都内から鉄道で成田空港に向かう場合、始発の空港着は06:14(スカイアクセス)。ジェットスターLCCターミナルとして運用されている第3ターミナル発着で、過去に記事にした通り、割と急ぎ目で移動した場合でも約20分かかる。

(詳細は以下記事参照)
biketourist.hatenablog.com

となると、20分を加味するとターミナルに到着するのは最速で06:34頃になるが、この時間は冬ダイヤでは出発15分前。そもそもジェットスターは出発時刻の15分前ドアクローズを謳っているから、ターミナルに到着する頃にはもう既に飛行機のドアは閉まっている訳で、鉄道でこの便を利用することは実質的に不可能。

(以下、公式サイト)
www.jetstar.com

そんな背景もあり、公共交通機関を利用して冬場この便に搭乗する場合は前泊か深夜バスが必須条件。それゆえ、どうにも冬場にこの便を使うのは難しい。なんとか冬場も夏と同じ時間の出発にはできないものだろうか。

余談だが、大手の航空会社も昨年10月より手荷物検査場の締切時刻が従来の15分前から20分前に変更されている。いつも出発時刻ギリギリに通過している人は要注意。

閑話休題

空港第2ビルの駅から駆け足気味で搭乗口へ向かうと、ほぼ待ち時間なく搭乗開始。ジェットスターはこの頃からiPhoneのwallet機能が利用できるようになっていた。紙をいちいち保管するのが面倒なので(ものぐさだ)、画面ですべて確認できる方が好み。

成田の第3ターミナルは搭乗橋のようなものはなく、沖止め以外の場合はゲートをくぐると階段を降り、屋根のついた通路をしばらく歩くと搭乗機にたどり着く。搭乗したのがGW前の何でもない日曜日だったこともあってか、搭乗率は低め。3人掛けに自分以外誰も座ることなくドアクローズ。周りも同じような状況。

国内線の便だからか、ターミナル近くのB滑走路から離陸。成田空港は時としてえらく長い地上滑走をすることがあるから、すぐに離陸できるのは大きい。

JJP323便 成田空港 機窓

空港全景

普段あまり成田から出発することがないから、改めてこうして空港を上から眺めてみるとえらく大きく感じる。近い将来滑走路が3本になるそうで、この先どのように変貌していくか興味深い。

出発が早朝だったこともあって、離陸すると寝たり起きたりの繰り返し。ついこの間のANA(32G)のときもそうだったのだけれど、寝てしまえばよほどのことがない限り、座席間隔の狭さは気にならない。従って、LCCに乗るときには寝るに限る。

(ANAの機種「32G」搭乗記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

ただ、下手な近距離国際線より距離の長い国内線ということもあって、一通り寝て、寝飽きたあともなかなか着かなかった。起きてからはしばらくぼーっとしながら過ごした。

JJP323便 機窓

春先っぽい雲

寝たり起きたり本を読んだりを繰り返していると、ようやく着陸体制に。この路線のハイライトはここから。下地島は小さな島ゆえ、滑走路の両端を海に挟まれていて、着陸時の景色がとても綺麗。いつか空からこの風景を眺めてみたいと思っていたが、今回こうして実現したのがとても嬉しい。

JJP323便 下地島空港 機窓

着陸直前

島の周辺は遠浅の海で、ビックリするような青さ。しばらく見とれているうちに、滑走路17に着陸。今回は右側に座ってしまったが、恐らくメジャーなのは進行方向左側の機窓なので次回は反対側の景色を眺めてみたいところ。

JJP323便 下地島空港 機窓

立派な空港

到着した下地島空港は大型機が利用できるように整備された空港だけあって、やたら広々している。その空港の端の方に小ぢんまり駐機。

降機する際、のタラップに屋根はなく、以前利用したハワイのコナ空港を想起させる造り。レンタカーの店員がお出迎えしてくれたからゆっくり見学する時間はなかったものの、国内ではあまり他に例を見ない構造の空港ターミナルに仕上がっていた。勿論新しいということもあるが、この設備はレガシーキャリアが利用する宮古空港を遥かに上回っていると思う。

ゆっくり見学できなかったのが残念だったから、どこかで時間をつくって一度ゆっくり見てみたいと思っているものの、如何せん往復ともにフライトの時間が難しく、未だ実現できていない。

(後日追記)
数年後に改めて空港を訪れた時の記録がこちら。

biketourist.hatenablog.com