日本の迷い方

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【旅行雑記】首都圏外郭放水路(地下神殿)を訪れた話


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誰が呼んだか「地下神殿」と呼ばれている施設の話。

都心から東武伊勢崎線で1時間弱の街、春日部。「クレヨンしんちゃん」で知られるこの街には、「地下神殿」と呼ばれる施設がある。それが今回訪れた「首都圏外郭放水路」。

(公式サイトはこちら)

gaikaku.jp

午前中の少し早めの時間に春日部駅に到着。駅構内には前述の「クレヨンしんちゃん」関連の装飾が多く見られるほか、発車メロディも同作品のものになっている。

東武伊勢崎線 春日部駅 クレヨンしんちゃん

春日部駅/ 「クレヨンしんちゃん」がお出迎え

同駅の改札口近くには日比谷線直通の座席指定列車「THライナー」の広告が掲げられているのだが、この広告が昭和調というか、えらくレトロな字体で描かれている。この列車、開業当初はCOVID-19の影響もあってなかなか閑散としていたが、聞くに近頃は大分賑わってきた様子。

春日部駅/ 昭和レトロな案内広告

(「THライナーについてはこちら」)

biketourist.hatenablog.com

駅近くでカーシェアを借り、目的地の「庄和排水機場」までは車で約25分。同施設に併設されている「地底探検ミュージアム 龍Q館」で受付をする。ちなみに東武野田線南桜井駅からバスでもアクセスすることはできるが、それほど本数は多くない様子(日に4本程度)なので、車でのアクセスが主流だろうか。駐車場はそれなりの台数が確保されている。

■ 地図情報

首都圏外郭放水路 建物外観

庄和排水機場/ 併設の「龍Q館」が受付

同施設には「地下神殿コース」「立坑体験コース」「ポンプ堪能コース」「インペラ探検コース」の4種類があるが、今回参加したのは最も参加しやすかった「地下神殿コース」。約1時間で参加料金は1,000円/1名。

しばらく冷房の効いた施設のなかで待っていると時間になり、屋外の集合場所へ移動。列になって少し離れた地下施設への入り口へ向かって歩いていく。ここは一見するとただのサッカーグラウンドだが、この地盤面下に地下神殿が埋まっている。

首都圏外郭放水路 地上

庄和排水機場/ 大きなグラウンドがあり、地下が調圧水槽

入口からそれなりに長い階段を下っていくと、ホームページでよく見るような柱の沢山建っている空間にたどり着いた。大雨が降るとここに雨水が流れ込んでいくそうで、下りるのに利用した階段も一部水没することがあるとか。

ここで施設の説明が15分ほどあり、その後自由時間。なお、移動可能なエリアは限られていて、手前1/3程度が動き回れるエリア。自由時間は終始ごろごろと音がしていたが、これは地上でスケートボードなんかをしている音が反響していたらしい。

首都圏外郭放水路 地下

地下神殿(調圧水槽)/ 幅78m*奥177m*高さ18m

床には一部水が溜まっているが、この日は殆ど空の状況。とはいえ水溜まりはそれなりの大きさなので、水濡れに弱い靴でアクセスするのはあまりおすすめしない。ちなみに一度水が入ると掻き出すのは重機なんかを使用しつつも人力だそうで、広さを考えれば中々の重労働。奥の明るくなっているところから資材を吊り下げるのだとか。

首都圏外郭放水路 地下

地下神殿(調圧水槽)/ 最奥部の天井は取り外し可能

みずはどこから入ってくるかというと、上記写真でいうところの背面方向から流れてくる。途中には計5つの立坑があり、地下神殿に隣接する第1立坑以外はそれぞれ何らかの河川に接続している。

第1立坑について、今回のツアーではあまり近づけないようになっていて底の部分は見えなかったが、見えている部分よりはるか下の位置に底があるはず。

首都圏外郭放水路 地下

地下神殿(調圧水槽)/ 下方にずっと伸びている

尤も、おそらくこうして写真で見るより肉眼で見たほうがスケールの大きさは体感しやすいので、夏休みの思い出に訪れてみるというのも良いかもしれない。

というお話。