日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JTA/NU0138(宮古/名古屋中部)


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便名 : JTA/NU0138
日付 : 2021/03/xx
機材 : B737-800(V35/V36)
区間 : 宮古(MMY)19:00→名古屋中部(NGO)21:1500:30
所要時間 : 05:30
区間マイル : 979
搭乗クラス : 普通席
運航 : JTA(日本トランスオーシャン航空)

羽田から直行便で宮古島へ到着したときの復路。

(往路の搭乗記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

一通り予定を済ませて空港に戻ってきた。展望デッキに上ってみると、旧ターミナル側に駐機されていたB767が搭乗口に据え付けられていた。整備士とおぼしき人たちが機体の周りに集まっていたので、何らかの検証でもしていたのかもしれない。

宮古空港 JAL B767-300ER

エプロンが小規模な分、結構な存在感

この日はそのまま帰京するのではなく名古屋経由。詳しく言えば空港到着後、名古屋経由で関西地方へ移動する予定を組んでいた。宮古から関西方面へはその後直行便が就航したが、当時JAL系列にはまだ直行便がなく、遅い時間まで滞在できるのはこのルートだった、という状況。

宮古空港 出発待合室

いつの間にか搭乗待合室が模様替えされていた

手荷物検査場を抜けて制限区域内に入ると、元々売店があったはずの場所が待合スペースに変わっていて、何もなかったはずの場所に売店が移設されている。近年機材がどんどん大型化されているから、これに対応するためだろうか。

宮古空港 出発待合室 売店

少し品物が充実した気がする

余談だがこの日は搭乗した中部線の就航初日で、搭乗口付近では記念セレモニーを実施、テレビ局の取材も入っていた。その記念セレモニーが終わると、しばらくして搭乗開始。この時間帯は出発便が輻輳するからか中部行きは搭乗橋がつかず、一旦階段を降りてタラップ車からの搭乗。初日を記念してか、登板したのは特別塗装のさくらジンベエ機。

JTA138便 B737-800 さくらジンベエ特別塗装機

「さくらジンベエ」特別塗装機

いくら南国の宮古島とはいえ、3月下旬では19時頃にもなるとさすがに暗くなってきて、搭乗してほどなくすると闇に包まれた。そういえば、この便の機内安全ビデオは期間限定だという「カラテファミリー」のもの。

JTA138便 B737-800 機内マナービデオ

以前から「機内マナービデオ」では登場していたのだそう

(以下、公式プレスリリース)

jta-okinawa.com

しばらくすると滑走路上で回転して離陸*1。離陸後イヤホンで音楽を聴いていたところ、何やらえらく長い間アナウンスが入っている。イヤホンを外して聞いてみると、機材の不具合で目的地を那覇空港に変更する、といったことのアナウンスで、「Flightrader24」を見るとたしかに奄美大島を超えた辺りで急遽Uターン、南下し始めている。

思い起こしてみるとダイバートというのは中々久しぶりで、以前ドバイを訪れた際にドバイ郊外の謎の空港に着陸したのが最後だろうか。着陸復航(ゴーアラウンド)すらこれまで数回しか経験しておらず、何だかんだでこれまで運がよかったのかもしれない。

ともあれ、こうなると問題になるのがこの日の宿泊先。中部空港に22時前までに着けば何とか目的地に辿り着けそうだったが、那覇空港に到着した後どうなるかについてもこの時点では知らされておらず、移動が厳しいのは明らか。中部空港周辺のホテルの空き具合を一旦確認したりしていると、21時過ぎに那覇空港に着陸。海上の第2滑走路に着陸したのだが、念のためだろうか、滑走路脇に消防車が待機していた。

JTA138便 ダイバート先の那覇空港

なぜここにいるのだろうか

こうなってしまえば那覇1泊も悪くないと思ったが、どうやら代替機を出してもらえるとのことでしばらく待機。出発を待っている間に中部空港の常宿になっているフォーポイントバイシェラトンを予約した。

時期はちょうど選抜高校野球の頃で、乗り継ぎカウンター前には出場した具志川商業高校の健闘を讃える掲示

JTA138便 ダイバート先の那覇空港 具志川商業高校

選手の目にも止まっただろうか

当初22時出発予定とアナウンスがあったが、出発準備に時間を要したようで実際に出発したのは22時30分頃。離陸後は出来る限り一直線に飛んでいったようだが、最終的に中部空港に到着したのは日付が変わって0時30分頃だった。

中部空港に到着した時点で公共交通機関はすべて終了しており、JTAから乗客に対し、以下の選択肢が提示されていた。

  • 近隣の宿泊施設の手配
  • 交通費等の補償(上限15,000円/人)

詳細は不明だが、希望する乗客全員分のタクシーが手配することはできていなかったようで、帰宅組はなかなか大変そうな様子。私はホテルが手配してもらえるとは知らず先にホテルを手配してしまったため、立替精算のための書類を受け取ってからホテルへ向かった。宿泊したホテルの様子は以下の記事を参照のこと。なお、この宿泊費については交通費等の補償金額の枠内で後日書類に記載した銀行口座に入金された。

(過去の滞在記はこちら)

biketourist.hatenablog.com

そう頻繁にトラブルに遭遇するのも困りものだが、特に急いでいなかったこともあり、個人的にはいい経験だった。残念ながら翌日の予定は崩れてしまったが。

■ 余談
今回のようなイレギュラー運航(引き返し、目的地変更など)は国土交通省にてその発生状況がまとめられている。もし興味があれば以下を参照のこと。知らないだけで、イレギュラー運航というのはそれなりに発生しているらしい。

(以下、国土交通省サイト)

www.mlit.go.jp


というお話。

*1:宮古空港には平行誘導路がない。