日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0908(沖縄那覇/東京羽田)


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便名 : JAL/JL0908
日付 : 2021/06/xx
機材 : A350-900(359/X01)
区間 : 沖縄那覇(OKA)13:10→東京羽田(HND)15:40
所要時間 : 02:30
区間マイル : 984
搭乗クラス : クラスJ
運航 : JAL(日本航空)

お昼過ぎの便で東京に帰るため、お昼前に那覇空港にやって来た。

当時の那覇空港は「JAL SMART AIRPORT」として空港を改装している最中で、かつてカウンターがあったところの少し手前に設置された仮設カウンターでの営業中。つい最近羽田空港の改装が終わったばかりと思っていたが、いつの間にか国内の主要空港のいずれについても概ね改装が終わったらしい。今後ANAは自動チェックイン機を全廃するそうだが、JALはどのように動くだろうか。

那覇空港 国内線ターミナル 出発階

(@那覇空港)しばらくの間は訪れる度に違う箇所を工事していた

自動チェックイン機で空席を確認した時点ではこの便は座席指定可能な座席が比較的多く残っており、それほど乗客の多くなさそうな状況を確認。2階に下りて保安検査場を通過し、少しだけラウンジに立ち寄ってから搭乗口へ移動。そういえば、国内線の空港ではチェックインカウンターより保安検査場や搭乗口が下のフロアにあるのは那覇空港くらいだろうか。

事前の予想通り、機内はかなり空席が多いままドアが閉まって出発。今回はクラスJ最後尾の19A座席を選択したのだが、普通席ならまだしも、上級クラスの方が座席の埋まる沖縄路線のクラスJで周囲一円誰もいないというのは当時でも割に珍しい状況だった。

JAL908便 A350-900 クラスJ 機内

JAL908便/ 前数列に人影なし

今回選択したのは進行方向左手の窓側席。個人的には右側に壁のあるK席の方が好きなのだが、15時から19時に羽田に到着する便は風向き次第で都内上空経由の進入コースを飛ぶから、都心を上空から眺めてみたいということで、景色優先で左側座席を選択。

離陸は空港内をしばらく地上滑走したのち、南から北に向けて滑走。ちなみに、誘導路から滑走路に入るタイミングで左手を見ると以前訪れた瀬長島ホテルが見える。以前は時おり手頃な金額で宿泊できる日があったのだが、最近はどうなんだろうか。

なお同ホテルまでは那覇空港から路線バスが運航されていて、日帰りの温浴施設として「琉球温泉 龍神の湯」が併設されているほか、南側には商業施設「ウミカジテラス」が営業しているので、日帰りでも楽しむことができる。

(「龍神の湯」についてはこちら)

www.resorts.co.jp

JAL908便 瀬長島

JAL908便/ 中央右に見えるのが「瀬長島ホテル」

気づけばJALの大型機の中では一大勢力となったA350。この日の機材が何号機か確認しそびれたが、機体はまだ新しいからか、主翼ウイングレットの模様が反射している。

JAL908便 A350-900 翼

JAL908便/ 他の機材とは塗料が違うんだろうか

洋上は雲が多く特に見るものがないまま過ごし、機内Wi-Fiで様子を伺っていると、15時を過ぎたあたりで目論見通り新着陸ルートが運用され始めた。房総半島近くから徐々に高度を下げると、千葉市上空に差し掛かるタイミングではある程度現在地が分かるようになった。

JAL908便 A350-900 千葉市上空

JAL908便/ 千葉市上空

1つ失敗だったのは、この日何も考えずにエンジンの真横の席を選択してしまったこと。視界の半分ほどがエンジンで遮られてしまったのはちょっと勿体ない。

しばらく東京湾に沿って飛行を続け、見えてきたのが海浜幕張にある幕張メッセZOZOマリンスタジアム。私の頭は未だに子供の頃の「千葉マリンスタジアム」から止まっているのだが、そういえばQVCマリンフィールドだった時代もあったか。

JAL908便 A350-900 千葉市上空

JAL908便/ 千葉市美浜区(海浜幕張駅付近)

船橋市辺りから内陸に入ると、江戸川に近いところを北上していく。進行方向左手に見えるのは手前が葛飾区で、荒川を挟んだ向こうが墨田区や足立区のエリア。少し霞んでいるが、写真右手奥には東京スカイツリーも見えている。

JAL908便 A350-900 葛飾区上空

JAL908便/ 右奥に東京スカイツリーも見える

飛行機はそのまま東京都と埼玉県の境あたりまで北上したのち左旋回し、しばらく西方向へ飛ぶ。以下の写真はちょうど西新井大師辺りで、中央に見えるトラス橋が首都高の五色桜大橋。橋の形が特徴的なので分かりやすい。

JAL908便 A350-900 足立区上空

JAL908便/ 中央下のトラス橋が「五色桜大橋」

池袋駅の北側で再度左旋回し、最終の着陸コースに乗る頃にはかなり地上が近く見えるようになってきた。写真奥に水道橋駅の東京ドームが写っているように、地上移動するとそれなりに離れているように見える場所も上空から見ると思いの外近かったりする。

それにしても色の派手な列車は分かりやすいもので、池袋駅近くの車庫に停車中の成田エクスプレスはこれだけ離れた距離でも割と鮮明に見える。同様によく見かけるのが福岡空港離着陸時のハウステンボス号。似たような色の車両や建物がないからか、毎回見つけるような気がする。

JAL908便 A350-900 池袋上空

JAL908便/ 池袋駅付近

その後1分もしないうちに皇居の西側に到達。地図上ではスカイツリーは割と東京の外れにあるような印象を受けるが、これも上空から見るとそれほど都心から離れていないように見えるから不思議。ちなみに写真右奥辺りの高層ビルの狭間に東京駅がある。

JAL908便 新宿駅上空

JAL908便/ 皇居・水道橋付近

終盤、東京タワーが見えてくるともう着陸直前。このあたりまで来ると個別の建物が割と簡単に把握できるほどの高さ。この先、品川駅上空を通過して着陸することになる。

JAL908便 A350-900 芝公園上空

JAL908便/ 東京タワーからはどう見えているんだろうか

着陸直前にレインボーブリッジとお台場のフジテレビの脇を通過。返す返すも後悔するのはエンジンが眺望を支障するところ。A350型機のクラスJで下方の景色を眺めたい場合は16列目以前がよさそう。

JAL908便 A350-900 レインボーブリッジ上空

JAL908便/ お台場上空

東京港は今日もコンテナが山積み。素人目にはこんな多数のコンテナをよく管理できるなと思ってしまう。ぱっと見コンテナは同じような荷姿をしているが、間違った仕向先に送ってしまうだとか、載せる船を間違えるというようなことはないんだろうか。

JAL908便 A350-900 東京港上空

JAL908便/ 東京港上空

新ルート導入時には進入時の降下角が急すぎるだとかいう議論になっていた気がするが、機内にいる分にはそれほど急降下感もなく、羽田空港の16L滑走路に着陸。

通常、西から飛んでくる便が羽田空港に着陸する経路では風向きに関わらず第1ターミナルに近い滑走路を使用するため、駐機場への移動は数分程度だった。一方、今回の北から進入する着陸経路(=南風運用)は第2ターミナル側に着陸する関係で地上滑走がちょっと長くなっている。都合10分ほど走り、第1ターミナル中央の搭乗口に到着した。

JAL908便 A350-900 羽田空港

JAL908便/ 第1ターミナル中央の搭乗口に到着

駐機場到着直前、スカイマークのスポットを見ると当時搭乗したばかりの「ポケモンジェット」が駐機しているのを見つけ、せっかくなのでとその搭乗口に向かってみると、ちょうどどこかへ出発するところに間に合った。就航してまだ日が浅いタイミングだったからだろうか、駐機場とターミナル内、いずれにもスカイマーク社員が多数詰めかけていたのが印象に残っている。

羽田空港 第1ターミナル ポケモンジェット

(@羽田空港)以後何度かニアミスすることになる

ポケモンジェットといえばANAのイメージがあるが、近頃は地域航空会社とのタイアップが多め。一時は結構な数の機体が特別塗装機になっていた印象があるが、今回ANAでないのはどのような事情だろうか。

ともあれ、この飛行機を見送って次の目的地へ向かった。ちなみに、進行方向右手側の機窓は以前、以下の記事で紹介している。どちらでも選べるとすれば、おすすめは明らかに進行方向左手側。羽田空港に15時から19時の間に帰ってくるときにはそんなことを念頭において座席を選択してみてはいかがだろうか。

(進行方向右手についてはこちらから)

biketourist.hatenablog.com

というお話。