日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】宗谷号(稚内/札幌)


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便名 : 宗谷号
日付 : 2021/10/xx
区間 : 稚内(17:44)→札幌(22:57)
乗車クラス : 普通車指定席
運行 : JR北海道

稚内を訪れ、札幌に帰る。

(稚内までの空路の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

今回乗車する「宗谷」の札幌までの走行距離は約400km弱で、所要時間は5時間超えと日本でも有数の長距離列車。ちなみに1位は博多と宮崎空港を結ぶ「にちりんシーガイア」で、413kmなのだとか。なお、2017年まで札幌/稚内間の特急列車は1日3往復運転されていたものの、それ以降は2往復が旭川止まりになっており、今回乗車する「宗谷号」には号数が振られていない。

稚内での用事は割とすぐに終わってしまい、出発1時間ちょっと前に稚内駅に到着。駅ビルには店舗がいくつか入っており(映画館もある)、土産物なんかを眺めている間に列車が到着する時刻に。

JR稚内駅 駅構内

稚内駅は1面1線

乗車する車両は旭川からの「サロベツ1号」として17:23に到着。折り返し整備の後、17:48発の「宗谷号」として札幌に出発する。この日は北海道の補助を受けて製造された「ラベンダー編成」で運行されており、通常よりも1両多い5両編成。

宗谷号 ラベンダー編成

車両には北海道章

発着する列車ごとに改札を行うスタイルで、しばらくすると改札がスタート。5両編成のうち稚内方の増1号車は通常の座席車ではなくラウンジ車両になっている(自由席扱い)。なお、「増1号車」は「まし1号車」と読むらしい。

宗谷号 ラベンダー編成 増1号車 自由席

西側はボックス席

宗谷号 ラベンダー編成 増1号車 自由席

東側は窓向きの座席

最近製造された車両らしく各座席にはコンセントが設置されており、また、コンセントの蓋はスマートフォン置きとしても利用できるようになっている。

宗谷号 ラベンダー編成 増1号車 自由席

長時間の乗車でも安心

ただし、このラウンジ車両については乗車早々に埋まっていたから、途中駅から乗車した場合はなかなか座席を確保するのが難しいケースもあるかもしれない。

今回は「えきねっと」の「トクだ値」できっぷを手配しており、指定席車両に着席。この指定席車両も腰廻りにクッションが増設されており、通常の特急車両と比べると座り心地が改善されている。ただ、肘掛けを跳ね上げることはできず、隣が空席であっても広く使えないのは少し残念。

宗谷号 ラベンダー編成 指定席 シート

クッションはいくつかの色バリエーションがある

ほどなくして出発。乗車率は1両に数人程度といった感じ。

宗谷号 ラベンダー編成 指定席 シート

前後数列に1人くらいの埋まり具合

なお、この普通席車両にも電源は完備されており、比較的長時間の乗車であっても電源に困ることはないはず。

宗谷号 ラベンダー編成 指定席 シート

電源は肘掛けにセットされている

10月の北海道というと17時には真っ暗で、ただでさえ荒涼としている道北では外を眺めてみたところであまり目印になるような建物も見当たらない。幸い携帯電話の電波が途切れることは少なく、動画を再生したり電子書籍を読んだりしながら時間を潰した。

乗車したのは夕食の時間帯ということで稚内駅で弁当なんかを調達してもよかったが、昼食が少し重めだったからかそれほど空腹感がなく、駅構内で営業している「セイコーマート」で買ってきた菓子パンで夕食。せめて北海道らしいものということで、ツナの入った竹輪が挟まった「ちくわパン」と、パンの表面が羊羮でコーティングされた「ようかんツイスト」を買ってきた。

北海道限定菓子パン

本州では見ない菓子パンたち

出発から3時間40分ほどして旭川に到着。あまりにも長時間座っていたので、旭川を出発した辺りでラウンジ車両の座り心地でも試してみようかと増1号車に向かったが、ドア越しに車内を見るとかなりの混雑具合で断念。

自席に戻ってしばらくだらだらしているうちに最後の停車駅である岩見沢を出発し、終着の札幌駅には定刻通り22:57の到着。電車列車よりは若干停車駅が少ないとはいえ、旭川札幌間を1時間27分で走破するなかなかの俊足ぶり。札幌駅で身支度をして降車する頃には既に回送表示に変わっており、駅そのものもこの時間になると殆どの店舗が閉店しており営業終了ムード。

札幌駅 261系 宗谷号 ラベンダー編成

1日でなかなかの走行距離

この日は駅前のホテルに投宿し、翌日は早朝の飛行機で移動する予定。