日時 : 2019/08/xx
■ Day9
区間 : 北海道紋別市→北海道稚内市
距離 : 217.4km
実走行時間 : 10時間46分
平均速度 : 20.2km/h
経路 : 国239/国238
道中もっともハードな一日。
(前日の記録はこちら)
紋別から稚内に向け北上すると、なかなか大きな街がない。であればいっそ一気に走りきってしまおうという目論見。通常この手の自転車にとって1日200kmというのは走れないことはないが、最高速度の劣るミニベロとなるとなかなか頑張らないといけない距離。
夜間残業は勘弁と朝は4時過ぎに起床し、5時過ぎにホテルを出発。天気は曇りと雨の中間くらいで何ともぱっとしない。台風一過で気持ちよく晴れてくれるかと思ったのだが、天気はそんなに都合のよいものではなかった。
長距離、その上怪しげな空模様とあれば前半はひたすら距離を稼ぐしかないということで、出発直後からいつになく速いペースで飛ばし、約4時間、70kmほど走ってから枝幸のセイコーマートで最初の休憩。朝9時にしてようやく先の見える距離になり、ようやく心理的に少し楽になった。とはいっても、まだ半分も走っていないのだが。
そういえば、枝幸あたりで北緯45度のモニュメントを通過。5日前のえりも町が北緯42度だったから、気づくとずいぶん北の方までやってきたものだ。
この日は冷涼な道北にしても気温が低く、8月なのに気温は20度未満。あまりに寒くて雨具を防寒具代わりにして走ったが、雨でずぶ濡れにでもなれば真夏なのに凍えてしまいそうな気候。同じ北海道といっても道央や道南と道東、道北とでは全く別の地方にいるような感覚を覚えるほど気候が異なる。
枝幸からもペースを下げず黙々と走り続け、お昼前に浜頓別の町を通過。ここからは一時的に国道を離れ、「エサヌカ線」へ。
以前記事にしたが、晴れていると北海道らしい景色でとても素敵な場所。ただし今回はご覧の通りの曇天で、距離感のつかめない、延々と続く先の見えない直線道路に少し心が折れつつ走った。
ただこの曇天、必ずしも悪いことばかりかというとそういうわけでもなくて、日が照らない分これまでの日々と比べて水分消費量が大幅に少なくて済んだ。もしこれが全力の快晴だったとすると、十勝地方同様水分の調達にかなり難儀したかもしれず、何が幸いするかわからない。
(ちなみに、晴れの日はこちら)
国道に復帰すると、パーキングシェルターなるものが現れた。自転車だとあまり関係ないが、時々警察車両が物陰に隠れていたりすることも。お手洗いが併設されており、これ幸いと休憩に活用させてもらった。
ここから宗谷岬までは35kmほどで、車であればものの30分くらいの距離。何となく距離感が分かっているからこそ、自転車で走っているとなかなか辿り着かずなんとももどかしい思いをすることに。自転車に乗ると、いかに自動車が便利かを改めて思い知る。
ともあれ、程なくして稚内市の市境に到達。ここから宗谷岬にかけては、緩やかな丘(宗谷丘陵)が広がっている。
いくつかのアップダウンを経て、最後に坂道を下ると宗谷岬に到着。宗谷岬には何度かやって来たことはあるものの、自転車でとなると感慨もひとしお。
自転車を駐車場に停めて、小高い丘を上り、灯台近くを少し散策。観光地ということもあるが、この一角は意外と栄えている。
そうこうしているうちに、気づけば時間は既に15時過ぎ。日没までに稚内市街に着いておきたいので、休憩もほどほどに出発。
宗谷岬から稚内市街地までは平坦なのだが、意外と?30km近い距離がある。宗谷岬時点で既に190km弱を走っており、ここからの30kmはなかなか堪える距離ではあったが、思ったよりもスピードが乗って32kmの距離を2時間かからずに走破。
後になって振り返ってみると、一番距離が長い一日だったにも関わらず、平均速度は道中で一番速いというおかしな1日だった。
そんな訳で、なんとか明るいうちに稚内の街へ辿り着いた。走行距離は9日目にして1,000kmを越えた。
(参考)
今シリーズの累計走行距離:1,008.8km