便名 : リレーかもめ53号
日付 : 2024/11/xx
区間 : 博多(19:00)→武雄温泉(20:00)
所要時間 : 01:00
乗車クラス : 普通車指定席
運賃 : 4,200円(長崎まで•クレジットカード決済)
運行 : JR九州
福岡で用事を終えて、この日は長崎駅前のマリオットへ宿泊する予定。さほど急ぐ用事もなく、乗換えのない高速バスでよかったのだが、ちょうど開始されたばかりのQRコードによるチケットレスを試してみることに。
(福岡長崎間の高速バス「九州号」についてはこちら)
近年、JR九州の在来線特急は定価で利用するというよりは、比較的割引率の高い企画乗車券の「ネットきっぷ」を利用することが一般的になっている。ただ、「ネットきっぷ」という割にチケットレスでの乗車はできず、指定席券売機等で切符を発券する必要があったことから、繁忙時間帯の博多駅では券売機に長蛇の列ができ、それが故に列車に乗り遅れんばかりの状況になってしまっていた。
これを解消する一つの手段が今回のQRコードによるチケットレス化で、専用の運賃のきっぷを購入すると、携帯端末上にQRコードが表示され、これを自動改札機に増設されたスキャン端末にかざすことで改札を通過できるというもの。2024年11月時点では博多から長崎、佐世保、大分(日豊線経由、久大線経由いずれも)までの間しか利用できないため、それほど利用者は多くなさそうな状況だった。

ホームに上がると列車はすでに据え付けられていたが、扉は閉まっていてまだ乗車開始前。数分すると扉が開いて乗車できるようになったが、しばらくの間、本来指定席の車両に「自由席」と表示されていたり、情報が混乱気味だった。
この列車は武雄温泉止まりだが、かつて新八代駅で接続していた際の九州新幹線同様、乗継先の終着駅である「長崎」表示。情報が多すぎて若干ガチャガチャしているが、「武雄温泉駅で新幹線かもめに接続」まで記載できる、この車両特有の大きめの電光掲示板が存分にその役割を果たしている。

乗換先の新幹線かもめ号は自由席が2列+3列の横5列配置だが、指定席は2列+2列の横4列配置になっている。
ただし、自由席の座席は東海道新幹線のN700Sと同じものなのに対し、指定席は九州の独自仕様の座席なので、快適性は一長一短という感じ。最初に乗車した「リレーかもめ」の885系車両よりはいくらか改善されているので、だいぶマシにはなっている。座席の形状としては、以前乗車した「36ぷらす3」に近いだろうか。
(「36ぷらす3」についてはこちら)

さて、「リレーかもめ53号」に接続する「かもめ53号」は途中諫早駅のみに停車する速達便で、武雄温泉駅から長崎駅までの所要時間は24分。この程度の所要時間となると座ったと思えば着いてしまうから、少し忙しなさすぎる。
長崎駅の改札口は一部の自動改札機が撤去されていて、QRコードの専用通路になっていた。自動改札機は1台で1,000万円近いというから、タブレット端末とスキャナといった単純な構成に置換えができるのであれば、かなりのコスト削減に寄与していると思われる。防犯カメラで監視している旨の記載があるとはいえ、ゲートがないから有効でない乗車券類を持っている場合に止めることができるのかはちょっと気になってしまうが。

ともあれ、博多駅を出てから1時間27分で長崎駅へ到着。在来線時代は最速で1時間50分だったから、20分ちょっと短縮されたことになる。20%近い時間短縮をした割に、ものすごく短縮されたような気がしないのはなぜだろうか。
今回の列車でいえば、新幹線区間というよりも序盤の鹿児島本線区間と、江北(旧 肥前山口)から武雄温泉までの区間の所要時間がもう少し短縮できれば速く感じるのかなとも思うが、よくよく考えるとこれは新幹線の開業効果とはあまり関係ない話。
(在来線時代の記録はこちら)
この日は長崎駅に隣接している駅ビル内にある、長崎マリオットホテルへ宿泊。西九州新幹線の開業に伴い、長崎駅前にはヒルトン、マリオットが連続して開業。駅前の宿泊事情はだいぶ改善されたが、一方で市中の宿泊施設への影響が少し気になるところ。
(この日の宿泊先についてはこちら)
(近隣にあるヒルトン長崎についてはこちら)
通常料金と比べて廉価なもののチケットの発券が必要で、ここ数年、駅では発券のために大行列が生じるなど、利便性にかなり難のあったJR九州の「ネットきっぷ」。今回のQRコード化によって、例えば嬉野温泉のような、日中に窓口が閉鎖されている時間帯のある駅でもクレジットカードを利用したきっぷが利用できるようになるなど、漸く若干改善がなされた。
勿論JR九州が手を拱いている訳ではなくて、例えば南九州エリアでも2025年のうちに導入するとアナウンスされていて、近い将来のうちに改善がなされる予定。同社に限った話ではないが、インバウンドや高い旅行代金を支払う層を大事にするのは必要なことだと思うものの、一般の利用者のことも慮ってもらえると嬉しい。
というお話。