日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】愛乗タクシー(奥津軽いまべつ駅/津軽中里駅)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/04/xx
区間 : 奥津軽いまべつ駅(13:40)→津軽中里駅(14:25)
所要時間 : 00:45
乗車クラス : 普通席(事前予約制)
運賃 : 2,400円(クレジットカード決済)
運行 : 奥津軽観光

新函館北斗駅から「はやぶさ28号」で奥津軽いまべつ駅へ移動してきた。ここから先は津軽鉄道津軽中里駅を目指す訳だが、ここで利用したのが乗合タクシー。同駅を発着する新幹線各列車に対応する便が設定されている。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

両駅間は新幹線開業からしばらく路線バスが運行されていたが、あまり利用者が振るわなかったようで路線が廃止されてしまい、現在では利用者に応じて運行される乗合タクシーに代替されてしまった。今回利用したのは「愛乗(あいのり)タクシー」がそれで、こちらも利用者には制限がなく観光客でも利用することができる。

利用には事前予約が必要だが、インターネットからでも手続が可能。なぜか当時のメールが見つからなくなってしまったが、前日に予約をして、即日確定したはず。

(公式サイトはこちら)

www.noriai-taxi.jp

ともあれ奥津軽いまべつ駅に到着し新幹線を降りたが、どうやらこの列車から降車したのは私1人だったようで、新幹線が出て行った後のホームは閑散としていた。九州新幹線とは違いホーム上の駅員さんの立会は省略されていないようで、誰一人いないというわけではなかったが。

北海道新幹線 奥津軽いまべつ駅 ホーム

奥津軽いまべつ駅/ 通過線は下りのみ設置

奥津軽いまべつの駅は新幹線の線路の両脇を貨物列車の待避線が走っているため、改札口からロータリーまでの間にかなりの距離があって、50mばかし歩いて階段を下りるとようやくロータリーに辿り着く。

ちなみにロータリーが1階、新幹線ホームが2階、コンコースが3階レベルにあるお陰で、2022年8月の豪雨水害の際に駅舎は水没したものの列車は問題なく発着できたのだそう。駅が水没しているのに「新幹線の運行には影響ない」というのは事実だとしてもちょっと悲しいような。

奥津軽いまべつ駅 コンコース

奥津軽いまべつ駅/ 貨物線と津軽線を跨いでから地上へ降りる

コンコースから線路を見ると、右手に新幹線、中央に貨物列車の待避線と、左手にもう1本線路が見える。これが現在休止中の津軽線で、こちらは「奥津軽いまべつ」駅ではなく「津軽二股」駅を名乗っている。なお、前述の2022年8月の豪雨災害によって同駅を含む区間が運転を休止していて、現在ここに列車はやってこない。

奥津軽いまべつ駅 貨物列車 待避線

奥津軽いまべつ駅/ 待避線は上下ともに2本ずつ設置

ロータリーに出ると既に車は停車して待機していた。乗合タクシーというとハイエースのイメージがあったが、どうやら普通のタクシーの車両のよう。この便には他の乗客もいなかったようで、乗り込むや否やすぐに出発した。

愛乗タクシー 奥津軽観光

愛乗タクシー/ セダン型のタクシーが停車していた

奥津軽いまべつ駅から津軽中里駅までは県道14号線、12号線、国道339号線の順で進む。ルートこそ単純だが、約33kmとほぼ山手線1周に匹敵する距離があり、所要時間も約45分ほどとそれなりに時間を要する。また、予約の有無に関わらず途中にある集落の中を通過する経路を守って走るのが乗合タクシーらしいところ。

この日は朝が早かったこともあって乗車してほどなくすると寝てしまい、次に起きた時には津軽中里駅のある中泊町に入ったところだった。ともあれ、出発から約44分ほど、14:25に津軽鉄道津軽中里駅に無事到着。この類の移動手段は現金しか使えないケースが多いイメージだが、クレジットカードが利用できるというのが便利でよい。

津軽鉄道津軽中里駅 駅舎外観

津軽中里駅/ 地方のスーパーのような外観の駅舎

同駅では約30分の待ち合わせで普通列車に乗車し、数駅先にある桜の名所「芦野公園」を目指す。今回のように、津軽鉄道沿線と北海道新幹線を組み合わせて旅行する場合にはこの移動方法も便利かもしれない。

というお話。