日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】特急48ライナー(さくらんぼ東根駅前/仙台駅西口)


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便名 : 便名なし
日付 : 2023/02/xx
区間 : さくらんぼ東根駅前(11:13)→仙台駅前(12:25)
所要時間 : 01:12
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,650円(交通系ICカード決済)
運行 : 山形交通

山形空港に到着したのち、何となく左沢(あてらざわ)の方に行く予定を考えていたのだが、乗合タクシーの予約を仕損じ、山形駅では空港バスからJR左沢線への乗継ぎが上手くいかずに結局断念。考えた末、だいぶ非効率な移動になるが山形駅から空港至近のさくらんぼ東根駅まで戻り、都市間バスの「48ライナー」で仙台駅を目指すことに。

地図で見るとそれほど離れていない両地点だが、間に山間部があることもあって直接両地点間を結ぶ鉄道路線は設定されておらず、山形駅近くの羽前千歳駅まで南下した上で仙山線に乗換える必要がある。それゆえ、山形交通はニッチながらも一定の乗客がある路線をうまく設計しているなという感じ。本数は2023年11月現在で平日9往復、土休日6往復というように平日の方が多くなっているうえ、新庄発の増分の多くは朝方に集中しているところから、通勤で利用されているケースも多そうな。乗り遅れてしまうと帰りが大変そうだが。

(運行事業者の公式サイトはこちら)

www.yamakobus.jp

ともあれ、山形駅から新幹線つばさ号に乗り、さくらんぼ東根駅に到着。ずいぶん頭の悪い行程になってしまった。完全に余談だが、事前に予約しておけば山形空港からさくらんぼ東根駅までは片道500円の乗合タクシーでアクセスすることができる。

(山形空港公式サイトによる案内はこちら)

www.yamagata-airport.co.jp

JR山形線 さくらんぼ東根駅前

さくらんぼ東根駅前/ 規模にして割と大きな駅舎

さくらんぼ東根駅の駅舎はことのほか大きく3階建て。改札口はその3階にあり、改札口前の窓からは町が一望できる。駅前の通り沿いにはコンビニエンスストアにレンタカー店、スーパーやホテルと一通りの商業施設が揃っているように見え、意外に?栄えている様子。

JR山形線 さくらんぼ東根駅前

さくらんぼ東根駅前/ 駅前には大通りがある

ちなみに山形空港は駅の西側にあるが、空港行きの乗合タクシーは空港とは反対側の駅東口からの出発。駅舎正面の比較的わかりやすいところに乗り場が設置されていたので、場所がわからないということはないはず。なお、空港側の駅西口から空港ターミナルまでは約3.5km程度のようなので、積雪がなければ頑張れば歩いて40分から1時間ほどでアクセスすることもできるかもしれない。

JR山形線 さくらんぼ東根駅前

さくらんぼ東根駅前/ 空港行きタクシーは駅正面発着

ロータリーの一角には今回乗車する仙台行き48ライナーを含む、山形交通のバスが発着するバス停がある。東京行き夜行バス「TOKYOサンライズ号」の案内も設置されてはいたが、どうやら乗車当時及び2023年11月現在では繁忙期の一部日程のみ運行になっている模様。

JR山形線 さくらんぼ東根駅前

さくらんぼ東根駅前/ 東京行き夜行は現在期間限定運行中

しばらくして山形交通の少し古めのいすゞ「ガーラ」が到着。始発の新庄駅東口からさくらんぼ東根駅前に至るまでにすでに5ヶ所に立ち寄っているため、車内は比較的埋まった状態。幸いいくつか空いている席があり、今回はその中の最前列に着席した。

なお、さくらんぼ東根駅前から仙台駅西口までの運賃は1,650円で、支払には交通系ICカードが利用可能。運賃は一律でないので、降車時に支払うような運用になっている。

特急48ライナーの運賃表 山形交通 都市間バス

JR(在来線)より300円ほど安く、所要時間も30分以上短い

こちらの路線、高速道路経由のような雰囲気をしているが、この路線は全線一般道経由なのが特徴。さくらんぼ東根駅前から県道122号線、29号線を少し走ると国道48号線に合流。どうやら「48ライナー」というのは国道48号線から来ているらしい。

町中はそれほど天気が悪いという感じでもなかったが、山間部に入ると徐々に雪が強くなってきた。幸いこの日は道路への積雪はなかったが、少し降り続けばすぐに積もってしまいそう。

特急48ライナーの車窓 山形交通 都市間バス

特急48ライナー/ 国道48号線は雪の多い山間部を進む

バスは全く雪を苦にせず通常通りの速度で進行。あまりワイパーを稼働させていなかったが、前方視界は十分取れているのだろうか。

特急48ライナーの車窓 山形交通 都市間バス

特急48ライナー/ すぐに視界は雪に遮られる

しばらく山道を走っていくとバスはJR仙山線作並駅あたりから徐々に平地に戻り始め、これに伴って徐々に雪が少なくな理、東北自動車道仙台宮城インターチェンジを通過する頃にはほぼ雪はなくなった。

その後市街地に入るとしばらくトンネル走行を続け、地上に出ると仙台駅は目前。さすが東北最大の都市だけあってこの辺りは東北各地からの高速バスが集結、周囲を見るとカラフルな各社の高速バスが何台も見られた。

特急48ライナーの車窓 山形交通 都市間バス

特急48ライナー/ 仙台には東北各地からのバスが集う

バスは概ね定刻通り、12:25に仙台駅西口の35番バス乗り場に到着。仙台に限った話ではないが、個人的にあまり使い慣れていないせいもあり、バス乗り場がたくさんある仙台駅前はどれがどれだか少し分かりづらい。このバスに関して言うならば、降車場は山形行き高速バス乗り場の道路を挟んで向かい側辺りで、JR改札までは歩いて3分から5分くらいの場所だった。

特急48ライナー 山形交通 仙台駅西口

仙台駅西口/ 35番乗り場に到着

両地点間を少しでも安く移動するというのであればJR山形線仙山線を乗継いで仙台へ向かうという選択肢もあるにはあるが、所要時間が1時間近く余計にかかるとあれば300円強の追加料金を支払ってでもバスで移動する方が効率的に思える。本数が少し少ないのが珠にきずだが、そんなルートがあるというのを覚えておいて損はないはず。

というお話。