日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【旅行雑記】英国にある「THE MAKING OF Harry Potter」を訪れた話


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今さら記事にすることもないと思っていたが。

2001年に第1作「賢者の石」が公開され、全8作の映画が製作された「ハリー・ポッター」シリーズ。日本では2023年6月に東京都練馬区の「としまえん」跡地に「ワーナーブラザーズ スタジオツアー東京」がオープンしたばかりだが、作品の舞台となったイギリス・ロンドン近郊には「THE MAKING OF Harry Potter」なる施設がある。

私自身が「ハリー・ポッター」世代ということもあり、もう10年近く前、コッツウォルズ湖水地方を訪れたついでに機会を設けて訪れたことがあるので、その記録でも。

(東京のそれについてはこちら)

www.wbstudiotour.jp

施設の入場は予約制。私の場合はツアー会社経由で購入したから、入場券を購入すると往復のシャトルバスがセットになっていた。ロンドン・ビクトリア駅の外れにあるツアー会社の事務所前からバスでアクセスし、所要時間は約40分ほど。

THE MAKING OF Harry Potter シャトルバス

ビクトリア駅からバスに40分ほど乗り到着

チケットは時間を区切っているが割と入場はラフで、着いてしまえば時間指定は関係なく入場することができた。現地では約4時間の見学時間があり、往路に乗って来たのと同じバスで送り届けられるシステム。

ハリー・ポッター スタジオツアー ロンドン

当時の外観は大きなスタジオそのままという感じだった

入口すぐのところにあるのが第1作の「賢者の石」冒頭で出てくる「階段下の物置」。画面に映っている以外の部分も作り込まれているのが分かったが、この辺りは行列になっていて、あまりゆっくり立ち止まって見学する時間はなかった。

ハリー・ポッター スタジオツアー ロンドン

入口すぐのところに「階段下の物置」

続いて大広間に入ると、ここから先は自由経路。実際に使用されたと思われる衣装や小道具などが展示されている。作中ではほんの一瞬しか映らないようなものもかなり作り込まれているのが分かる。

THE MAKING OF Harry Potter 衣装

マネキンだけでも誰か分かる衣装

その後「ウィーズリー家」のコーナーがあり、作中でも登場した独りでに動く鍋や包丁なんかがディスプレイされていた。一見すると特に仕掛けが見えなかったが、現実世界ではどのような仕組みになっているんだろうか。魔法だと思って見ておいたほうが幸せなんだろうとは思うが。

ハリー・ポッター スタジオツアー ロンドン

中央の鍋や包丁はひとりでに動いている

施設は屋外にも展示があり、吸魂鬼(ディメンター)の銅像なんかが配置されていた。他にもこの辺りには、作品序盤、敵(ヴォルデモート)の襲撃によって破壊された家なんかが展示されている。

ハリー・ポッター スタジオツアー ロンドン

夜中みれば大層不気味と思われる「吸魂鬼」

また、ここには第3巻冒頭で登場した3階建ての「夜の騎士バス」が展示されている。この車両、実際に活躍していたロンドンの2階建てバスを切り継いで製造されたんだとか。聞くと実際のロンドン市街地で撮影がされたんだとか。

THE MAKING OF Harry Potter ナイトバス

2階建てバスを切り継いで製作された「夜の騎士バス」

再び室内に戻ると、商店街「ダイアゴン横丁」のセット。ちょうど訪れた時間帯は作品後半の世界観のライティングがされていて、どことなく不安定な色合い。

ハリー・ポッター スタジオツアー ロンドン

「ダイアゴン横丁」は少し不気味なライティング

そんなこんなで4時間の散策を終え、バスに乗ってロンドンに帰ってきた。4時間と聞くと少し長いようにも思えるが、場内を見ているだけでも割と時間を要するし、もし持て余したとすればレストランや軽食を販売する売店もいくつか設置されていたので食事なんかをしていればあっという間。

ここからは全く余談になるが、シャトルバスは復路ロンドン市内でベイカー・ストリートを経由する。名前に聞き覚えのある方もいるかもしれないが、これはイギリスの別の有名な作品「シャーロック・ホームズ」の舞台となったところ。壁にはホームズの住んでいたとされる221bを示すモニュメントがあり、小規模なミュージアムが開設されているところ。バスは希望すればここで下車することも可能。

ロンドン ベイカー・ストリート 221B

「ホームズ」の住居には「221b」のモニュメント

またロンドン市内では、作品中で「ホグワーツ特急」の出発地となっていたキングズ・クロス駅にはグッズショップがあり、またその近辺には撮影スポットとして9と3/4番ホームへの入口が用意されている。もし興味があればこれも併せて訪れてみてはいかがだろうか。

ロンドン キングズ・クロス駅

キングズ・クロス駅/ 撮影スポットは長蛇の列になっていた

最後に、前述の通り当記事の情報は10年ほど前の2014年のことなのだが、調べてみるとその後2019年にリニューアルされて、現在では内容が変わっているらしい。ハリー・ポッターが最初に住んでいた「ダーズリー家」などの展示が増えているんだとか。

その変化を確認するために、いつしかまた機会があれば訪れてみたいところではあるが、まずはせっかく近所に出来たのだからそちらにも時間を見つけて訪れてみようかと思ったところ。

とりとめのない記事だが、そんなお話。