日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【日本の絶景】55.阿智村の星空(長野県)


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場所 : 2022年10月第1週
時期 : 長野県下伊那郡阿智村

スタービレッジ阿智

f/1.7 ISO2500 シャッタースピード15秒

日本国内にも星空を売りにしている観光地はいくつかあるが、その中でも有名なのが長野県西部にある阿智村にある「スタービレッジ阿智」。東京からよりも名古屋からのほうが近いような位置関係。

(公式サイトはこちら)

sva.jp

■ 地図情報

今回はレンタカーでアクセスしたが、公式サイトでは高速バスの「中央道昼神温泉」バス停からタクシー(約10分)や、JR中央本線の中津川駅上諏訪駅からそれぞれ予約制のバスといったルートが案内されているほか、昼神温泉の宿泊者には送迎バスが運行されているから、公共交通機関を利用する場合は参考にされたい。それほど利便性のよくない地域だが、思いの外移動手段は充実している。

なお、自動車でアクセスする場合、地図上は中央自動車道の園原インターチェンジが近く見えるが、ここは名古屋方面のみ出入りできるハーフインターチェンジで、東京(塩尻)方面からは同インターチェンジで降りられず、手前の飯田山本インターチェンジを利用する必要があるので要注意。

現地の駐車場は比較的広く、停める場所がないといったことはあまり想定されないが、到着する時間によっては最長1kmほど離れた、徒歩片道5-10分ほど少し離れた場所になることも。道中は所々暗いところがあったから、懐中電灯があると安心。

スタービレッジ阿智

ロープウエイがあるのは「ヘブンスそのはら」

2022年10月当時チケットは事前予約制で、予約時間に合わせて現地へやって来た。ちなみに予約時間より少し早めに到着した場合でも混雑状況によっては早めに乗車できるケースがあり、今回は10分ほど早めに上りのロープウエイに乗車した。

スケジュールは季節によって異なるが、当日はこんな感じ。

  • 17:00から20:00 上りゴンドラ運行(下りに乗車することも可能)
  • 20:00から21:00 場内消灯
  • 21:00に点灯し、順次下りゴンドラに乗車
    ※ 混雑するため、乗車までに約30分

ともあれ、約10-15分ロープウエイに乗車すると山頂駅に到着。駅近くにはちょっとした売店があり、飲食物や防寒具なんかを販売していた。今回はそれほど奥へは行かなかったが、写真を撮りたい場合なんかは少し離れたところに専用の区画が用意されている模様。

スタービレッジ阿智

山頂駅には山小屋と売店がある

20時になると場内が消灯され、携帯電話の画面程度の灯りでも注意を受けるほど、明かりを灯すことが規制される。それゆえ、カメラの設定等は消灯の20時までに済ませておきたい。

到着したタイミングでは帰りの乗車口に近い場所は既に埋まっていたが、少し離れた丘の上の適当な場所に陣取った。なお、鑑賞スペースは基本的に草地なので、レジャーシート等を持参したほうが快適に過ごすことができる。また、今回訪れたのは10月だったのだが、山頂は地上よりも数度気温が低く、寝転がって空を見上げていると寒いと思う瞬間が多々あった。訪問の際には防寒対策をお忘れなく。

20時に消灯されてすぐは何も見えないが、5分ほど経つと目が慣れてきて、徐々に見える星が増えてくる。この日は雲が殆どなく、天の川が広がる様子も確認できた。なお、メインの広場では消灯時間帯にレーザーポインターを使用して星空教室が実施されるので、静かに鑑賞したいという場合は少し離れた場所に陣取ることをおすすめ。

ちなみに以前記した通り、当サイトで掲載している写真は基本的に携帯電話で撮影している。冒頭の写真は特段三脚等も使用しておらず、セルフタイマーを設定した携帯電話を地面に直置きし、ISOは2500、シャッタースピードは15秒にセットしている。

約1時間の消灯時間を経て21:00に場内の照明が点灯すると、観客は順次下りのロープウエイに乗車していく。ただ、ご時世柄もあって比較的余裕のある乗車人数で出発していくため、比較的早々に列に並んだものの乗車までに約30分を要し、山麓駅に到着した時点では21:30近かった。

スタービレッジ阿智

帰りは思っている以上に時間がかかる

快晴、かつ雲のない日に訪れる必要があるという意味ではどの観光地よりも難易度が高い。それゆえ、今回は事前用意を何一つせず、当日天候を確認してから出発するというかなり場当たり的な旅行だったが、わざわざ訪れる価値が十分ある観光地。

長野県下伊那郡阿智村 スタービレッジ阿智

うっすらと天の川が見えた

というお話。

■ ひとことメモ

以下のアイテムを持っていくと便利。

  • 懐中電灯(平地で使用)
  • レジャーシート(星を見るときに寝転がる)
  • 防寒具(山頂は思いのほか寒い)