日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】名神ハイウェイバス京都線超特急208便(京都駅/名古屋駅(新幹線口))


■Sponsored Link

便名 : 超特急208便
日付 : 2021/12/xx
区間 : 京都駅(12:00)→名古屋駅新幹線口(14:16)
所要時間 :  02:16
乗車クラス : 普通席(座席指定制)
運行 : 名阪近鉄バス

京都を後にして名古屋へ向かう。

この区間で最速の移動手段は言うまでもなく新幹線で、所要時間は約35分。ただ、この日は次の予定までそれなりに時間が空いていたから、新幹線ではなく安価な高速バスを利用することに。約2時間を要するものの、日に10往復以上が設定されており、また運賃は2,600円と、新幹線の約半額程度で移動することができる。

あいにくの雨模様で、しかも割と強い雨の降りしきるなかやって来たのは京都駅中央口の駅前広場。今回乗車するバスは駅前バスターミナルの一角、郵便局の近くにある「JR高速バスのりば」からの出発。なお、一部の高速バスと関西・伊丹空港行きリムジンバスの多くは駅反対側の八条口発着など、京都駅発着の高速バスは比較的乗降バス停が点在しているので、お間違えのないよう。

京都駅中央口 高速バス乗り場

京都駅中央口(烏丸) 1番乗り場からの出発

この路線は名鉄バスジェイアール東海バス西日本ジェイアールバス名阪近鉄バスの共同運行で、乗車する便は名阪近鉄バスの運行便。ちなみに名阪近鉄バスという会社名ではあるものの、近畿日本鉄道株式会社が直接保有する子会社ではなく、中間持株会社に相当する三重交通グループホールディングスの子会社。

京都駅中央口 高速バス乗り場

京都駅は高速バスでも路線によってバス停はバラバラ

区間でも所要時間2時間ほどの中距離路線ゆえ、どの運行会社でもバスは2列+2列の横4列配置。ただ、補助席が設置されていない分通路を狭め、各座席の横幅は若干拡大されている。

名神高速線超特急208便 名阪近鉄バス

名神高速線超特急208便 名阪近鉄バス

座席廻りの設備として、コンセントは設置されていないものの、座席横にはUSB電源が1口設置されている。横のレバーは座席のリクライニング用。

名神高速線超特急208便 名阪近鉄バス

名神高速線超特急208便 名阪近鉄バス

出発直前に予約したのだが、この日は割と混雑しており各座席がほどほど埋まった状況。予約時点で2列空いていたのは最前列くらいだったから最前列を手配した*1。座席正面には色つきのアクリル板が設置されているが、見ようと思えば前方視界は確保されている。

名神高速線超特急208便 名阪近鉄バス

出入口側のほうが前面展望は良好

京都駅を出発すると国道1号線を南下し、京都南インターチェンジから名神高速道路に乗り東進、草津ジャンクションから新名神高速に入った。以前乗車した特急便は名神高速道路経由だが、超特急便は新名神高速道路を経由するという違いがある。

(「特急」便についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

新名神高速道路に入ってしばらく走ったのち、13時過ぎに甲南サービスエリアで小休止するが、駐車場のバスが停車した近くにはJR系の2階建てバスが停車中。おそらく大阪駅11:10発の東京駅行き「グラン昼特急10号」だろうか。定刻通り走った場合の東京駅到着が19:36だそうで、あと6時間30分ほどの長丁場。最近は休みを1日移動に費やせるほど時間がなくずいぶんご無沙汰だが、まだ学生だった頃に何度か利用したことがあったような。のんびり移動するのも中々好きなのだが。

新名神高速道路 甲南サービスエリア JRバス関東

所要時間8時間超の昼行長距離路線

約10分ほどの休憩時間で物凄い雨のなか売店に向かい、ちょっとした軽食を確保。2時間程度のこの路線では乗客としてみれば休憩は必要ないようにも思えるが、絶妙な距離だからこそ、渋滞したりすれば制限時間を超過するだろうから、労務上の理由でどうしても休憩は免れないんだろうと推察する。

休憩後は引き続き新名神高速道路を東進し、四日市ジャンクションから東名阪自動車道に乗換え。新東名にしても新名神にしても、最近の高速道路は道路規格がよいからスピードが出ていてもなかなか速度を感じづらい。運転士さんは眠くなったりしないんだろうか。

東名阪自動車道終点の名古屋西ジャンクションからはそのまま名古屋高速5号万場線に移り、名古屋駅に近い烏森出口で一般道に戻った。名古屋市道名古屋環状線で北上し、則武本通2丁目の交差点で右折、清正公通を進むと概ね定刻の14:15に名古屋駅新幹線口に到着。バスはこの後終着の名鉄バスセンターへ向かうが、今回はここで下車。

新幹線には敵わないが、高速バスでも2時間程度とそれほど所要時間が長くないうえ、JR在来線移動と同じ価格、時間で移動できる。そのうえ途中乗換がない気軽さがあって個人的にはなかなか好み。時間に余裕がある場合にはこんなルートを利用してみてはいかがだろうか。

というお話。

*1:後ろが来てしまえば仕方ないが、できれば気兼ねなくリクライニングしたいのだ。