場所 : 北海道宗谷総合振興局/留萌振興局管内
時期 : 2019年8月第3週/2013年8月第1週ほか
北海道、特に道北にはドライブ向きの道がいくつもあるが、その中でも特に人気の高いのがこの「オロロンライン」。先に紹介した「エサヌカ線」が大草原の一本道なのに対し、こちらオロロンラインは利尻富士を眺めながらドライブすることができる。
(過去に投稿した「エサヌカ線」の記事はこちら)
オロロンラインは稚内から小樽の近くにある石狩市までを結ぶ日本海沿岸のいくつかの道路を示す愛称だが、このうち特に景観が優れているのは道道106号線区間。
■ 地図情報
南稚内駅の近くで道道106号線に入りしばらくすると、進行方向右手の日本海上に利尻富士の姿が見えてくる。南稚内駅を出発し、手塩町で国道232号線に合流するまでの約65kmの間には何ヵ所か、自動車も停車できるような駐車場つきの展望所が用意されている。
ひとつは稚内市内にある「こうほねの家」。名前の由来は何かの骨なのかと思ったが、調べてみると「こうほね」というのは睡蓮に似た花だそうで、辺りで咲くことからこの名前がつけられたのだとか。
この「オロロンライン」のいいところはかなりの長距離で平坦路が続くところ。これまで自転車であちこち走ってきたが、沿岸部は思いの外アップダウンが激しく、海沿いで平坦という地形は案外珍しい。
ルート上で気に入っているのが、初めてここを訪れた時に立ち寄った「サロベツ原野駐車公園」。ここは内陸側に「オトンルイ風力発電所」があり、風力発電用の風車を近いところから眺めることができる。
初めてここを訪れたときにはちょうど日没間際で、夕焼けが綺麗だったことを今でも鮮明に覚えている。ただ、ここで日没を迎えてしまったから、この日宿泊先として予定した旭川には少し遠く、車移動とはいえ残りの道中がなかなか大変だった。
道北といえば宗谷岬に訪れることが多いと思うが、例えば道央からアクセスする場合は往路にオロロンライン、復路はオホーツク海側の国道238号線経由でエサヌカ線に立ち寄る、というのも良いかもしれない。
ただ、旭川から稚内まで、直行した場合でも片道約250km、時速60kmと仮定して4時間超の距離があるので、旅行の計画を立てる際にはあまり過酷にしすぎないようご注意を。
というお話。