日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【自転車】2019年夏・北海道1周(Day7)


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日時 : 2019/08/xx

■ Day7
区間 : 北海道網走市→北海道紋別市
距離  :110.8km
実走行時間 : 5時間57分
平均速度 : 18.6km/h
経路 : 国239

道東から徐々に道北へ。

(前日はこちら)

biketourist.hatenablog.com


この頃、珍しく北海道に台風が近づいてきていた。しかも運の悪いことに、ちょうど向こう数日の行程に台風の進路が被さっている。

さすがに台風の暴風雨の中自転車を漕ぐわけにはいかず、急遽行程を変更、検討の結果、7日目に紋別まで向かい、休息日を兼ねて2泊滞在することに。結果としてこれの選択が功を奏するのだが、それが判るのは後になってからのお話。

この日は台風を考慮して朝7時にホテルを出発。できるだけ早いうちに出発し、台風が近づく前にホテルに到着する作戦。

この日も前日に引き続き経路は国道239号線で、これが稚内まで続いている。出発して間もなく進行方向右手に見えてくるのが「能取湖」。秋の真っ赤なサンゴ草が有名なのだが、この時期ではさすがにまだだいぶ早い。

国道239号線 能取湖 珊瑚草 自転車旅行

(@能取湖)年によるが、一面のサンゴ草はなかなか壮観

この辺りで青看板についに行程北端の「稚内」の表示が現れた。といってもまだ300km近く、東京から名古屋に相当する距離があり、到着するのは数日後。

国道239号線 青看板 自転車旅行

北海道は距離感が麻痺しがち

そういえば、途中通過した常呂の町には当時人気が急上昇していたカーリングの練習場が。こんなところにと言うととても失礼だが、ずいぶん立派な施設があるなと思った記憶がある。

国道239号線 カーリング練習場 自転車旅行

(@常呂町)初めて目にしたカーリング専用施設

序盤は快調で、出発から3時間ほどで50kmを走破。

ただ、この辺りで後輪から異音がし、時おり左右に振られるような違和感を感じ始め、最寄りの道の駅で急遽点検することに。調べてみると、初日のパンクの影響でタイヤが完全にダメになってしまっていた。北海道上陸直後、気になって苫小牧の自転車屋で見てもらった時には「全く問題ない」と言われていて、そんなものかと思っていたのだが、やっぱりねという感じ。

国道239号線 道の駅 タイヤバースト 自転車旅行

タイヤ内部のチューブが飛び出し、回転の度にフレームと擦れていた

通常、自転車旅行では交換用のチューブは常に何本か持っており、パンクしてもすぐ交換できるようにしているが、さすがに予備のタイヤは持ち歩いていなかった。しかもこのミニベロという自転車はタイヤのサイズが特殊で、街中の自転車店には置いていないことも多い。なかなか困ったことになってしまった。

とりあえず、この日はだましだまし走り、宿まで辿り着いてから考えようということで再度出発。それにしても気づいてしまうと、ただ走るだけで心臓に悪い。そんな心境とは裏腹に、この日は天気もよく景色も中々美しい。

国道239号線 常呂町 自転車旅行

翌日には台風が来る、というのが信じられない

この辺りは玉ねぎの名産地ということで、玉ねぎ畑もちらほら。

国道239号線 常呂町 玉ねぎ畑 自転車旅行

「F1玉ねぎ」とは、どういう意味なのだろう

スピードもほどほどに、段差にも気を遣いながらなんとか紋別まで到着。この街の入り口にはオホーツク紋別空港があり、羽田と紋別を1日1往復飛んでいる。

(ちなみに、別の機会に空港を訪れた際の記事がこちら) 

biketourist.hatenablog.com

国道239号線 オホーツク紋別空港 自転車旅行

(@紋別空港)ここまで来れればとりあえずひと安心

最悪、パンクしたら担いで歩くことも視野に入れていたところだったが、本当に運よく紋別まで何とか走破した。ただ、問題はここからで、調べてみると紋別市内には自転車屋が1軒も存在しなかった。正しくは電話帳には数件記載があったのだが、すでに廃業してしまったらしい。考えてみれば冬の北海道は自転車に乗れるような環境ではないと思われ、嫌な予感はしていたものの、実際直面するとなかなか頭の痛い問題。

色々考えた結果、翌日、近くの大きな街までタイヤを調達しに行くことに。自転車のタイヤを買いに車で走る、と言うのも変な話だが、他に方法がないのだから仕方がない。

いずれにしても、とりあえず宿にたどり着いたのは本当に運がよかった。そんな訳で、久々の休養日にもかかわらず、何とも気が休まらない状態で早々に就寝。

(参考)
今シリーズの累計走行距離:791.4km