訪問時期 : 2019/11/xx
あちこち旅行するようになって日本各地の空港を利用してきた結果、気づけば行ったことのない、定期便の就航している空港というのは数少なくなってきた。現時点でまだいったことのない空港といえば、ANAしか就航していないところか東京都の島嶼部といった感じ。
ユナイテッドのマイルがほどほど貯まっていたり、ANA修行で手に入れた中途半端な残高のマイルだったりがあったことから、これらの消化のために2019年はANAのみ就航の空港を巡る機会が比較的多かった。このオホーツク紋別空港もその一つ。
往路は札幌経由で根室中標津空港に到着し、そこからレンタカーで紋別までやって来て帰京、というルート。文章で説明するとまるで北海道初心者が組んだようなルートだが、中標津から帯広を抜けて美瑛を観光し、旭川に泊まった後紋別にやって来た。
こちらのオホーツク紋別空港、1日1往復便しか就航していない地方空港あるあるの利便性の高くない発着時間のせいで、旅程を組むときにすごく難儀した(往路は羽田10:30発だからまだ良いが、復路の12:55発は早すぎる)。難しいのだろうけれど、羽田から到着して、間に千歳でも往復してきたくらいの時間が復路便としてはちょうどいい塩梅の時間なのだが。
その結果、土日でオホーツクエリアを観光しようと思った場合だと、さほど離れていない女満別空港の方が便利という半ば本末転倒な状況(女満別空港から紋別市までは車で約2時間ほどだから、5時間ほど滞在可能時間が長い)。このエリア、短期で観光する人はあまりいないのだろうか。
なお、流氷シーズンのみHACが丘珠との間にチャーター便を飛ばすらしい。鉄道やバスだとえらく時間がかかるから、SAABが埋まるくらいの需要はありそうなものだが、通年で座席が埋まるほどの需要はないのだろうか。流氷の時期、一度ガリンコ号に乗ってみたいから来てみたいとは思うものの、なかなかこの辺りで真冬に車を運転する自信がなく未だ実現していない。
閑話休題。
就航は現状ANAグループ1社のみで、ターミナルは比較的小さめ。この日は満席だからか手荷物検査場が混雑し、列がターミナルから溢れそうなほど建屋いっぱいに広がっていた。なお、検査場を通過したところには特に売店がないので注意。
紋別空港からの公共交通機関は2方向で、程近い紋別市街と少し遠い遠軽方面。どちらも無料なのが他の空港との相違点。
(以下、公式サイトのアクセス情報)
www.ok-m.jp
ターミナル内のアザラシ、熊に加え、ターミナルの外にはクリオネのモニュメント。自然を全力で押し出している。
この辺り、有名な企業がある訳ではないから、ビジネス需要はさほど見込めなさそう。観光需要で通年集客するというのもなかなか難しいだろうから、苦戦するのも頷ける。個人的には1日1便の東京便よりも、1日2便の札幌便の方が便利な気がするのだけれど。
とはいえせっかくまだ新しそうなターミナルがあり、流氷という貴重な観光資源もあるのだから、今後の盛り返しに期待したいところ。