便名 : JAL/JL2825
日付 : 2023/12/xx
機材 : ATR42-600(AT4/T41orT42)
区間 : 札幌丘珠(OKD)17:05→秋田(AXT)18:10
所要時間 : 01:05
区間マイル : 279
搭乗クラス : 普通席
運航 : NTH(北海道エアシステム)
根室中標津から移動してきて、5時間の待ち合わせののち秋田へ向かう旅程。この日は最終的に東京に戻るから秋田に立ち寄る理由も特にないのだが、就航直後ということでチケットがかなり廉価になっていて、直行するのと価格に大差なかったから寄り道をすることに。
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そういえば、この頃から各地空港に設置されている自動チェックイン機が代替えされているのをちらほら見るようになった。試しに使ってみると、チケットは海外で国内線に乗ったときやLCCでよく見るような、ペラペラの感熱紙?が出てきた。機能上は全く問題ないものの、心情的には少し味気ない。保存する訳でもないから、コストが下がるなら歓迎すべきか。
上記の写真でも少し見切れているが、HACのカウンターの横には話題の「TOKI AIR」がカウンターを構えている。就航は遅れに遅れて2024年1月を予定しているようだが、今度こそ無事に就航できるや否や。
12月に入ったこともあり、1階中央にはクリスマスツリーがディスプレイされていた。それにしても、年々1年の経過が早くなっているような気がするのは気のせいだろうか。ついこの間正月だったような気がするのだが。
ターミナル2階には小さな売店と待合室、レストランがあるが、レストランはこの時間帯すでに営業を終えていて、売店のみ営業中。以前は保安検査場の脇に売店があった気がするのだが、少し奥まった場所に移設されていた。
近頃便数が増えつつある丘珠空港ではあるが、2023年12月現在では保安検査場が1レーンしかない。それゆえ、出発便が輻輳するタイミングではかなり混雑しそうな予感。尤も、保安検査場を通過した先の搭乗待合室は2便でぎりぎりくらいの大きさだがら、保安検査場だけ拡張したところで限界がありそうな気もする。
制限区域内に乗客が収まりきらない場合、保安検査場前にちょっとした会議室?のようなスペースがあるから、ここで待機して順々に検査場へ向かうことになるんだろうか。ここは仕切り壁のないスペースに講義形式で机が並んでいて、何度訪れても正しい使い方がよく分からないスペース。ちなみに写真には映っていないが、この部屋の一角にはHACの旧機材であるSAAB340Bに設置されていた、ラベンダー色の座席が展示されている。
待合室の窓から外を見てみると、飛行機が2機駐機中。どちらかが15分先発の釧路行きの機材で、残った方が今回搭乗する秋田行きということになる。
ATRの飛行機は正面からみると上から潰された楕円のような形をしていて、カッコ良いというよりはずんぐりむっくりして愛嬌のある見た目といった感じ。5年以上前、LCCに乗ってタイを訪れた時にバンコクのドンムアン空港に駐機していたNok Airが機首を嘴に見立てて塗装をしていたが、フォルムも相まってずいぶん似合っていた記憶がある。
前述の通り丘珠空港は保安検査場が1レーンしかないが、改札口も1箇所のみ。保安検査場を通過して5分も経っていない17:40頃に搭乗開始のアナウンスがあり、改札が始まった。どうやら先発の釧路行きの機材に何らか不具合が生じていたようで、機材を点検している間に後から出発する秋田行きが先に搭乗を開始してしまった。何ら悪いことはしていないのだが、ちょっと気まずい。
階段を降りて駐機場を歩いていくと、停まっていたのは「雪ミク」特別塗装のATR機。正直言ってこの手のものを全く知らないのだが、2010年にさっぽろ雪まつりで雪像が製作された縁で北海道を応援するキャラクターとして定着している、らしい。
機内も枕カバーが通常の革製のものではなく、特別デザインのものが設置されている。どうやら2022年12月からこの塗装での運航を開始し、ちょうど今回登場した少し後の2023年12月19日まで運航していたらしい。
このとき飛行機に乗り込んだ乗客はちらほらと言った感じだったのだが、続々と乗客が乗り込んで来るという訳でもなく、出発時刻の18分ほど前にはそのままドアが閉まってしまった。早発が許されないバスや電車と違って、飛行機はチェックイン締切時刻を過ぎて乗客が集まりさえすれば出発できる訳だが、それにしてもだいぶ早い出発。この日の乗客は両手で数えられる程度の人数で、ATR機の定員からすると20%に満たない搭乗率。中々世知辛い。
この日は中々道中の天候が不安定だったようで、シートベルトサインの消灯時間はそれほど長くなかった。このような日は得てしてエアポケットに入ったようにガクッと下がることが多いのだが、この日はどちらかと言うと機首を跳ね上げられるような揺れが多かった。
出発がだいぶ早かったこともあり、秋田空港には定刻前に到着。隣の駐機場には18:10発の伊丹空港行きJ-AIR機が駐機していた。伊丹空港の門限の制約のせいだとは思うが、秋田からの最終便はJAL•ANAが同じ時間で揃っていてちょっと勿体無い。せっかくダブルトラックならいくらかずらせれば良いのだが。
ちなみにATR機はこのサイズの飛行機にしては荷物棚が大きいので、混雑していなければ30Lサイズのスーツケースも横向きで収納することができる。荷物棚が片側にしかなく、それもちょっとした鞄ですら収納できなかったSAAB機の時代からすると隔世の感がある。
秋田空港では約3時間弱の待ち合わせで東京行きの便に乗継ぎ。乗継ぎがある前提の構造になっていないから、乗継時間が短かろうとも、一度外に出て再度保安検査場を通過する必要がある点、注意が必要。尤も、そんなことをするのは全体の中のごく一部だとは思うが。
どうやらこの日、秋田空港周辺の天候が悪かったことによって中部空港からのORC運航便は着陸できずに引き返してしまったようで、ANAカウンターにはちょっとした行列が形成されていた。幸い乗ってきた便は着陸できたが、丘珠に引き返してしまったら、チケットはどうなったのかはちょっと気になるところ。
と言うお話。