日本の迷い方

旅行を、ちょっとだけ快適に。

【旅行雑記】輪行袋の使い方(要件編)

目的地にたどり着くまでが一番のハードル、というお話。

自転車旅行の1つの方法として、「輪行」というものがある。
改めて定義を調べてみると、辞書にも載っていた。

遠方でサイクリングを楽しむために、自転車を分解して専用の袋に入れ、
鉄道やバスなどの公共機関に持ち込んで目的地まで移動すること。
(デジタル大辞泉/小学館より引用) 

よく電車のなかで見かける、袋に入った自転車は大抵この「輪行」の途中。
私が趣味で自転車に乗り出した2000年代中盤からすると、大分増えたような気がする。
漫画なんかで自転車が題材にされた影響なんかもあるのだろうか。

自転車旅行では、毎回自宅から自走できれば良いものの、目的地が遠方のときなど、
そうもいかないケースが結構多い。
(個人差はあるものの、自転車では相当頑張っても日当たり200kmが限界で、
東京から九州まで自走するとすれば、それだけで1-2週間かかってしまう)
そもそも、同じところばかり走ってもあまり面白くない。

であればどうにかしてスタート地点まで持っていこう、ということになるが、
車は自転車旅行とあまり相性がよろしくない。
(自転車と自動車を同時に運転することはできないから、別途車を取りにいかないといけない)
となると、公共交通機関の助けを借りることになる。

気になるのは、「輪行」について、どんな制限があるのか。
JRの「旅客営業規則」の第308条には、以下のとおり記載されている。

JR東日本:旅客営業規則>第2編 旅客営業 -第10章 手回り品

(無料手回り品)

第308条
旅客は、第309条に規定する以外の携帯できる物品であって、列車の状況により、運輸上支障を生ずるおそれがないと認められるときに限り、3辺の最大の和が、250センチメートル以内のもので、その重量が30キログラム以内のものを無料で車内に2個まで持ち込むことができる。ただし、長さ2メートルを超える物品は車内に持ち込むことができない。
2
旅客は、前項に規定する制限内であっても、自転車及びサーフボードについては、次の各号の1に該当する場合に限り、無料で車内に持ち込むことができる。
  1. (1)自転車にあっては、解体して専用の袋に収納したもの又は折りたたみ式自転車であって、折りたたんで専用の袋に収納したもの
  2. (以下省略・引用ここまで)

※ちなみに第309条は小動物の持ち込みについての規定なので関係ない。

自転車の場合は、サイズが規定内であることに加え、
解体し、専用の袋(=輪行袋)に収納することを条件に持ち込むことが許されている。
一部の地方私鉄なんかで、自転車をそのまま電車に乗せられる、というケースはあるが、
基本的には私鉄もJRに準じているケースが多い。
ともあれ、乗車前に各自ご確認いただければと思う。

また、航空機の場合は以下のとおり。

faq.jal.co.jp

過日の記事で話題にした、
「受託手荷物規定サイズ内」の「輪行袋/輪行BOX」に収納された荷物は運搬してもらえる。
※縦50cm*横60cm*高さ120cm

biketourist.hatenablog.com


このサイズで自転車が収まらないじゃないか、ということに気づいた方もいると思うが、
別のページではこのように記載されている。

お預けのお手荷物(お手荷物) - JAL国内線


スポーツ用品などで規定サイズを超えるものについては、航空機の貨物室に搭載可能な場合に限りお預かりいたします。
目安内であっても、他の手荷物の搭載状況や天候によってはお預かりできない場合があります。
搭載できない場合は、お客様ご自身で宅配便などを手配いただくことになります。


このように、サイズを超える場合でも、「搭載してくれる」場合がある。
ただし、スペースが限られている小さい飛行機の場合など、搭載できない場合があるほか、
この場合でも手荷物の重量制限は適用される点に留意する必要がある。

また、現状ではJALPAK等の一部のツアー限定であるものの、
JALが「SBCON」なる自転車輸送箱を開発しており、これを利用することができるケースもある。
ただし、上述の通り、現状では自由に利用できる、といったものではない。

press.jal.co.jp


飛行機で輪行する場合の留意点として、タイヤの空気圧を下げておく必要がある点がある。
上空で、チューブが破裂してしまう可能性がある(自転車のタイヤ空気圧はかなり高い)。
飛行機に乗ったときに、
ペットボトルやポテトチップスの袋なんかを持ち込んだことがあればイメージできるかと思う。

飛行機の場合、現地に着いてから、
携帯ポンプで空気を入れるのがちょっと手間だったり(想像以上に大変なのだ)、
自分の手元にないときの自転車の扱いが気になったりと、色々面倒なので、
普段は飛行機派だけれど、自転車旅行の時はどうも鉄道派になってしまう。

この他の移動手段となると、船やバスなんかが思い浮かぶ。

船については、よほど小さい船の場合を除いて、
輪行袋に収納するということはせずに、自転車を押して乗り込むというケースが多い。
ある種、一番自転車と親和性の高い乗り物。

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イメージ(函館-大間航路)

他方、バスは比較的ハードルが高い。
以前どこかの地域(神奈川だったか)で、路線バス前面に自転車キャリアがついており、
バスに自転車を搭載できるというのを見たことがあるものの、
基本的にはバスに自転車を搭載するスペースはないものと思っておいた方が良い。

自転車が搭載できるバスについては以下で綺麗にまとめられているので、
こちらの記事を参考にさせていただこうと思う。

www.bushikaku.net


このほか、目的地に先に宅急便/宅配便で自転車を送る、という方法もあるのだけれど、
長くなってきたのでこれは別の記事で。