日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JTA/NU0559(沖縄那覇/宮古)


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便名 : JTA/NU0559
日付 : 2024/07/xx
機材 : B737-800(73H/V35)
区間 : 沖縄那覇(OKA)11:55→宮古(MMY)12:45
所要時間 : 00:50
区間マイル : 177
搭乗クラス : 普通席
運航 : JTA(日本トランスオーシャン航空)

大阪•伊丹空港から福岡空港を経由して沖縄•那覇空港に到着。那覇空港では約40分の待ち合わせで宮古島に向かう飛行機に乗継ぐ。

(ここまでの移動はこちら)

biketourist.hatenablog.com

正午前の那覇空港羽田空港伊丹空港から到着した大型機が多く駐機していて賑やかな雰囲気。そのうち1機は2019年の就航初日に搭乗したA350初号機だったのだが、もう導入から5年も経つ事実にびっくりする。

(就航初日の記録はこちら)

biketourist.hatenablog.com

那覇空港 JALのA350-900

那覇空港/2019年9月就航でまもなく満5年

乗継先の宮古行きは28番搭乗口からの出発。一見するとターミナル直結のような番号だが、これはJAL側のオープンスポット行きバスゲート。搭乗口の脇にはサクララウンジが開設されているので立ち寄ってみようかとも思ったが、思いの外早く改札を開始していて今回も実現ならず。

那覇空港 バス搭乗口(28番)の入り口

那覇空港/一見してバスゲートと分からない番号

バスは走っている時間よりも待っている時間のほうが長く、3分と走らずに搭乗機に到着。飛行機の窓を見てみると、機内の室温上昇防止のために窓のシェードが下がっている模様。つい最近始まった取り組みでない記憶はあったが、もう15年近い取組みの模様。

(取組みの詳細については公式サイト参照)

www.jal.com

時折、出発時に機内から会釈をすると返してくれることがあってよく見えるなと思っていたが、確かにこの距離であれば窓から地上を覗く乗客の姿を確認するというのもできるかもしれない。

那覇空港 JTA53便 B737-800 オープンスポット

那覇空港/シェードが全て下りているのが見える

この日は滑走路の北端から南に向けての離陸滑走。この時間のターミナルにはJTAの特別塗装機「ジンベエジェット」とジェットスターの新塗装機が止まっていて、なかなかカラフル。

個人的には「さくらジンベエ」に当たることは多い一方で、通常のジンベエジェットにはなかなか当たらないのが不思議。ちなみに搭乗した飛行機(JA02RK)のウイングレット*1には「イリオモテヤマネコ」が描かれている。

(JTA機に描かれる希少動物についてはこちら)

jta-okinawa.com

那覇空港 JTAの特別塗装機とジェットスター機

那覇空港/ジンベエジェットには中々搭乗機会がない

那覇空港を離陸する際、A滑走路とB滑走路の間あたりに見えてくるのが瀬長島。ここには商業施設「ウミカジテラス」のほか、「瀬長島ホテル」や温浴施設「龍神の湯」などが集まっている。ホテルは小高い丘の上にあるから、単に飛行機を眺めるにも良いロケーション。

那覇空港 第2滑走路と瀬長島

那覇空港(12:08)/AB滑走路の中間にあるのが瀬長島

さすが沖縄だけあって、那覇空港を出てすぐ、離陸上昇中に見えてくる何でもないポイントですら海の色がとても綺麗。これは空港南側、アウトレットモールやレンタカー店の集まる豊崎の辺りの沖合い。

JTA53便 那覇空港付近の海

豊見城市付近(12:08)/空港近くでも海はかなり綺麗

宮古島は同じ沖縄県内でありながら沖縄本島から南西方向に180マイル(約320km)離れていて、これは概ね東京から名古屋までより気持ち短いくらいの距離。途中には特段大きな島などが存在しないため、ずっと海上を飛んでいくことになる。それにしても、雲の出方もどこか本州とは違って見えるのは単に海上だからだからだろうか。

JTA53便 東シナ海上空

東シナ海上空/ウイングレットにはイリオモテヤマネコ

しばらくすると徐々に宮古島の島陰が見えてきた。最初に見えて来るのは人口22人の大神島で、その奥に見えて来るのが池間島池間島宮古島の北端から池間大橋で結ばれている。

JTA53便 宮古島付近

池間島東側(12:35)/空港へダイレクトに降下

この日は宮古島の北東方向から上陸し、南西方向に向けて着陸。宮古島サンゴ礁の隆起によってできた島で、石垣島などと異なりかなり平坦な地形。島の中で一番高い地点でも標高115m程度しかないのだそう。

JTA53便 宮古島付近

宮古島北部(12:37)/サトウキビ畑を飛び越えて空港へ

宮古空港には並行誘導路がないので、着陸してよほど減速が早く済んだ場合でもなければ、滑走路端まで滑走したのちターニングパットで方向転換してターミナルへ向かう。それにしても、これほど便数の多い空港で並行誘導路がないというのもなかなか珍しいような。

JTA53便 宮古空港のターニングパット付近

宮古空港(12:40)/滑走路端で回頭してターミナルへ向かう

現在のターミナルは1997年竣工で、渡り鳥の「サシバ」をイメージした形状なのだそう。建設時には年間100万人程度の旅客を想定していたようだが、現在の年間旅客数は200万人に迫る水準のため、処理能力はいっぱいいっぱいで、特に保安検査場なんかはかなり厳しい状況。

JTA53便 宮古空港ターミナル全景

宮古空港(12:41)/渡り鳥「サシバ」をイメージしたターミナル

この宮古空港羽田空港の間にはJAL/ANA両社とも直行便を就航しているのだが、2021年にJTAからJAL本体に移管された際、朝に到着したJALの機材は夕方まで滑走路を挟んで向かい側にある旧ターミナル跡地の駐機場で待機する運用になっていた。

ただ、ほぼ終日にわたって機材が寝ているというのはあまりに機材効率が悪かったか、現在ではスケジュールが見直され、宮古空港ではすぐに折り返して昼過ぎに東京へ向かうように変更されている。個人的には年に何度かある、宮古島を日帰りで訪れるようなときは遅い時間に東京に戻る直行便が遅い時間の出発で重宝していたのだが、現在のスケジュールでは少し使いづらくなってしまったのが残念。

宮古島と橋で繋がっている下地島空港から羽田空港へ向かうスカイマークの便も、下地島発が就航当初のスケジュールから前倒しされているが、最近は最終日は少し早めに帰るのがトレンドなんだろうか。

(JAL移管当時の東京直行便はこちら)

biketourist.hatenablog.com

ともあれ、宮古島での滞在は約6時間。あまり滞在時間がとれないのが残念だが、とりあえず予約したカーシェアの車を借りて出発することに。

というお話。

*1:主翼の上に持ち上がっている部分のこと。