日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0209(名古屋中部/東京羽田)


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便名 : JAL/JL0209
日付 : 2024/08/xx
機材 : B737-800(73H/V40)
区間 : 名古屋中部(NGO)20:55→東京羽田(HND)22:00
所要時間 : 01:05
区間マイル : 194
搭乗クラス : クラスJ(国際線機材)
運航 : JAL(日本航空)

成田空港を18時過ぎに出る便に乗って中部国際空港へ到着し、食事をして東京へ戻る日程。時間があれば1泊くらいしたかったが、あいにくそんな時間は取れなかった。

(ここまでの移動はこちら)

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2024年8月当時、中部国際空港の国内線側の保安検査場は拡張工事中。最終便に近いこの時間帯は閑散としていたが、早朝7時台など、出発便の集中する時間帯はかなりの混雑となることもあるから、拡張というのも納得が行く。拡張後は羽田空港なんかと同様に、スマートレーン方式の検査機が導入されるとか。PCやペットボトルを取り出さなくて良いとすれば楽で良い。

(以前、大混雑の保安検査場を抜けて搭乗した際の記録はこちら)

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中部国際空港 国内線側の保安検査場

中部国際空港/早朝などはかなり混雑することもあった

今回搭乗する羽田行きの208便は先ほど成田空港から搭乗してきた3087便と同じ機材での運航。冬ダイヤの間は内際兼用の搭乗口の発着で、名古屋着の国際線で飛んできた飛行機を国内線仕様に模様替えした上で使用されていたはずだが、夏と冬で運用が異なるんだろうか。

あまり顔を覚えるのが得意ではないから自信がないが、おそらく客室乗務員さんも成田からの便と同じだったような気がする。羽田に成田にと忙しないが、どんな勤務になっているんだろうか。

中部国際空港 搭乗口前

中部国際空港/首都圏と名古屋を行ったり来たりの飛行機

割と早々に埋まりがちなこの路線のクラスJだが、今回は珍しく空席があった。東京-名古屋間は距離が近いこともあってクラスJの追加料金が1,100円で、羽田空港発着の路線では山形、小松なども同様の料金区画に属する。つい最近まで全路線が1,000円だったはずだが、いつの間にか現行の料金体系に慣れきってしまった。

この便は国際線機材での運航で、今やJALグループの中でもこの機材だけとなった「JAL SKYLUXE SEAT」が装着されている。短足の私には座面が少し長すぎるせいか、長時間座っていると鬱血してきて乗り心地の悪さを感じるが、1時間程度であればそれなりに快適な座席。

ちなみに2019年に「SKY SUITE」機材の座席表地が更新されたのと時を同じくして、この機材も座席表地が同じイメージで更新されたほか、機内Wi-Fiが設置され、国内線で運航される際にも利用できるようになった。

(表地更新前のシートはこちら)

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JAL208便 B737-800 座席表地更新後のV40座席

JAL208便/座席表地はここ数年のうちに更新された

この日のクラスJは大半が空席のまま出発。上級会員制度の変更に伴い、単年50回の搭乗ではJALグローバルクラブの入会が認められなくなったことも、この路線の搭乗率に影響しているんだろうか。搭乗率が多少低かろうと、国際線連絡の役割を考えると廃止になることはなさそうだが。

JAL208便 B737-800 座席表地更新後のV40座席

JAL208便/クラスJは2列-2列の横4列で計12席

名古屋から羽田空港に向かう便で進行方向右手(K列)の座席を取ると、房総半島上空に差し掛かるまでは太平洋しか見えず、夜ともなると完全に真っ暗。この日は横風用のB滑走路(22)へ着陸するルートで、着陸のためのベルトサインが点灯して程なくすると幕張の千葉マリンスタジアム、続けて新浦安駅あたりの住宅街が見えてきた。

JAL208便 千葉県浦安市付近

千葉県浦安市付近/綺麗に区画された住宅街

その後見えてくるのが舞浜の東京ディズニーリゾート。この時間もなく22時というタイミングだったが、園内は煌々と灯りが点っている。普段この一帯が暗いというのは記憶にないが、流石に真夜中になると灯りが消えることもあるんだろうか。

ちなみに、中々ハードモードではあるが、夜のパレードの開催時間と羽田空港への到着時刻が上手くリンクすると、付近を通過したタイミングで上空から花火を眺めることができることも。夏場はしばしばあるが、上空から花火を見かけるとちょっと得した気分になる。

JAL208便 千葉県浦安市付近

千葉県浦安市付近/閉園後だが煌々と灯りが点っている

飛行機はしばらく右手に東京スカイツリーを見ながら東京湾上を降下していく。着陸時は離陸上昇時ほど近くを通過する訳ではないが、あまり高層ビルの多くない辺りに立っているからかなりの存在感がある。

(離陸上昇時のスカイツリーはこちら)

biketourist.hatenablog.comちなみにスカイツリーには3種類の点灯パターンがあり、この日は「賑わいの幟」パターンだった。通常の点灯パターンは日替わりで変化し、その合間に特別なライティングが挟まっている模様。

JAL208便 東京都江東区付近

東京都江東区付近/この日は「幟」パターン

新木場駅の南側、東京湾臨海道路の「東京ゲートブリッジ」が真下に見えてくると間もなく着陸。ちなみにこの東京ゲートブリッジは徒歩で通行することができる。ただし通り抜けはできず、新木場側から入り、ただ折り返すだけになってしまうのだが。

JAL208便 東京都江東区付近

東京都江東区付近/ゲートブリッジは徒歩でも通行できる

着陸直前には遠方にレインボーブリッジと東京タワーが見えてくる。塔としての美しさはスカイツリーに勝るとも劣らない東京タワーだが、都内もかなり背の高い高層ビルが増え、真横にほぼ同程度の高さのビルが建っているせいで、いくらか存在感が薄れ気味かもしれない。

JAL208便 東京都港区付近

東京都港区付近/東京タワーの傍に同じ高さのビルが建っている

着陸後はしばらく誘導路を走り、21:45過ぎに第1ターミナル側、30番台のオープンスポットに到着。ターミナルの増築工事によって搭乗橋付きの駐機場が減少していることも関係あるのだろうか、ここしばらく私が搭乗したJALの到着便では経験することがなかった、連絡バスでターミナルへ向かう方式。

JAL208便 羽田空港の駐機場(オープンスポット)

羽田空港/従来よりターミナル直結の駐機場が2つ少ない状況

最大で150人程度の乗客に対しターミナルまで運んでくれるバスは構内専用の特大サイズの車2台が待機していた。この日は機体前方のクラスJを利用していたから降機も早く、1台目に乗り込んで様子を見ていると、21:50過ぎに座席が埋まっていくらか立ち客が出始めたところでターミナルに向けて出発した。バスは5分ほど走り、21:57に第1ターミナル中央の到着口に到着。

バスの降車場は北ウイング側の5番出口に繋がっていて、これを出ると目の前が空港連絡バスの13番乗り場あたり。ここから最も遠い3番のバス乗り場へ向かうとすると、飛行機からのバスがターミナルに到着してから10分もあれば辿り着くことができるはず。結果として、第1ターミナルの場合、飛行機が駐機場(オープンスポット)に到着してからバスに乗れるまでは約25分が必要、ということになるだろうか。

JAL208便 羽田空港の駐機場(オープンスポット)

羽田空港/T1沖留めの場合、降機からバスまでは約25分

羽田空港を発着する空港連絡バスを第1ターミナルから乗車する場合の難点は、同バス停が空港内の最終停留所になっているところ。大半の路線が第3→第2→第1という順で乗車扱いをする関係で、バスはすでに第2までで大半の座席を埋めた状態で第1へ到着する。それゆえ、人気路線であればあるほど快適な席は埋まった状態になっている。

そう考えると、東京空港交通の路線のいくつかのように、いっそのこと座席指定制にしてくれた方が第1ターミナルから利用する場合は嬉しいかもしれない。ただ、その場合は出発ぎりぎりに乗り場に辿り着いても乗れない、という悩みがある訳で、どちらがいいのかは悩ましい。

というお話。