便名 : JR筑豊本線•6644M(普通列車)
日付 : 2022/12/xx
区間 : 折尾(11:02)→若松(11:18)
所要時間 : 00:16
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : 1,130円(博多から•交通系ICカード決済)
運行 : JR九州
博多駅から遅延していたことで偶然間に合った特急「ソニック」に乗って折尾駅に到着。ここでJR筑豊本線に乗換えて若松駅を目指す。
(ここまでの移動はこちら)
今回は先に乗車した「ソニック」号が約30分の遅延で走っていたため、ダイヤ通りであれば余裕を持って乗継げた筑豊本線の列車に乗り継げず、次の列車まで約30分ほど待ち合わせ。1時間に何本か走っている路線となると、流石に天候事由の数分の遅れでは待っていてはくれないらしい。
ちなみに折尾駅は2022年まで一部のホームがかなり離れたところにあって複雑な構造をしていたが、2022年の3月に高架化工事が完了したことで少なくとも改札口は1箇所にまとまった。ただし、鹿児島本線と今回乗車する筑豊本線(若松線)のホームは割と離れていて、乗換えには5分弱の時間を要する距離。路線的には筑豊本線のはずだが、駅構内の案内表示類には「若松線」と記載されていた。
ちなみにコンコースには北九州地区お馴染みの「かしわうどん」を出す立ち食い蕎麦屋「東筑軒」も出店している。この辺りのうどんは甘めのつゆと甘辛く煮たかしわ(鶏)肉が美味しい。
しばらくコンコースで屯していると折り返し若松行きとなる列車が到着。筑豊本線ホームと鹿児島本線•篠栗(ささぐり)線のホームとの間には令和3年に竣工した新駅舎が配置されている。大正5年当時の建物を再現したそうで、なかなかレトロな外観をしている。
この路線で使用されるのはBEC819系で、蓄電池走行のできる車両。見た目は他の路線で走っている電車とそれほど変わりないものの、折尾駅停車中に充電をし、若松までの往復は蓄電池に充電された電気で走行するという仕組みになっている。
車内は件のデザイナーの作品でよく見かける、デザイン性が重視されて乗り心地は今ひとつの座席。いくら乗車が短時間とはいえ、どうにも背もたれが木製パネルというのはしっくりこない。ドア上には所々液晶パネルが入っていて、次駅案内なんかが流れていた。
出発まで車内で50分ほど待ち、列車に15分ちょっと揺られて終点の若松駅に到着。かつては同駅で港へ石炭を積み出していたこともあり、構内はなかなかの広さだったとか。駅の両脇に比較的広めの施設が広がっているのはその名残りだろうか。
前述の通り、折尾から若松までの間は蓄電池で往復するため、若松駅のホーム上には架線が張られておらず、集電装置(パンタグラフ)は折りたたまれている。ともすると途中で運行不能になるようなことがあれば電池切れで動けなくなってしまうから、荒天の日は早々に運休するというのが対処方法になるだろうか。
駅構内では河童のようなトマトのような奇妙なキャラクターがお出迎え。どうやらこれは北九州市若松区のキャラクター「わかっぱ」らしい。「ジャズの街」と自称しているのはどういうことかと思えば、大正•昭和期に上海から若松に入ってきたジャズを九州に広めた、ということらしい。
かつて大駅だった面影を残す若松駅は、今となっては閑散として少し寂しげ。ただ、今でもレトロな雰囲気の立ち食いそば(うどん)のお店が営業中で、他の終端駅とは少し違った雰囲気を纏っている。
筑豊本線の終点までやってきたが、折尾まで単純往復というのは面白くないから、ここからは対岸の戸畑へ渡し船で向かうことに。
というお話。