日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【宿泊記】136.The Ritz-Carlton Fukuoka


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日付 : 2023/11/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : キング•博多湾ビュー(50㎡)

九州で所用があった際に、福岡の宿泊先として選んだのが「ザ•リッツ•カールトン福岡」。マリオットグループの高級グレード「クラシックラグジュアリー」のホテルとしては九州初の店舗。

(公式サイトはこちら)

www.ritzcarlton.com

■地図情報

この日は福岡空港に到着し、地下鉄で天神駅まで移動、そこから徒歩でホテルに到着。天神駅からだと10分ほどの所要時間で、天神の繁華街を少し外れて西鉄グランドホテルの隣にある。ちなみに後から調べてみると、どうやら天神駅よりも赤坂駅の方が便利が良さそうだった。

The Ritz-Carlton Fukuoka 建物外観

建物外観/ 隣の西鉄グランドホテルはプロ野球の宿舎にもなるとか

建物内に入ると障子をイメージしたような和風のエントランスを抜け、生花を横目にUターンし、エレベータに乗ってフロントのある上層階へ移動。

The Ritz-Carlton Fukuoka エントランス

エントランス/ 旅館のような雰囲気

エレベーターを降りた目の前にはちょっとした石庭に屏風が飾られていて、全体として和の雰囲気を感じるホテル。同じ「リッツ•カールトン」というブランドの中の、既に訪れたことのある店舗の中でも、ここ福岡と日光は和風、東京と大阪は洋風と、店舗によって全く雰囲気が異なるのが面白い。

(日光についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

(大阪についてはこちら)

biketourist.hatenablog.com

The Ritz-Carlton Fukuoka ロビー

ロビー/ 大きな屏風がお出迎え

ロビーラウンジでお茶をいただきながらチェックイン。どうやらハーブティーらしいのだが、シロップを入れると鮮やかな青色に変わる不思議なお茶だった。

The Ritz-Carlton Fukuoka ロビー

ロビー/ ハーブティーを飲みながらチェックイン

到着したのが夕方遅めの時間で、せっかくならば日没前にお部屋へ入り、夕焼けを眺めてはということで手早くチェックインを済ませてお部屋へ移動。客室階の廊下も壁にお花が生けられていて、返す返すもホテルというよりは旅館に来たような感覚を覚える。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室廊下

客室廊下/ ちょっとしたスペースに花が生けてある

客室は一転して洋風の設え。手前に水回り、奥側に居住スペースといった感じの間取り。どうやら最もコンパクトな部屋でも50㎡以上は確保されているらしいが、50㎡と言われてもいまいちピンとこない。一般的な東横INNが12㎡程度なので、計算上は4部屋入るはず。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室全景

客室全景/ 手前に水廻り、奥に居住スペース

今回は子連れでの宿泊で事前にベビーベッドを依頼していたので、到着した時点で既に設置しておいてくれた。また、併せて紙オムツ用のゴミ箱も用意しておいてくれているのが気が利いている。その他、哺乳瓶の消毒器を貸してくれたほか、必要あれば紙おむつ(Mサイズ•パンツタイプ)の予備も提供してくれるとのこと。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室全景

客室全景/ ベビーベッドは高さを2段階に設定できる

洗面台は2箇所設置。洗面台に置かれているボディクリームは無花果の香りのものでディスペンサーに入っていた。見ると無断で持ち出せば罰金で結構な金額を請求するとの記載があったので、恐らく中々高価なものなのだろうと思われる。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室全景

洗面台廻り/ 洗面台は2つ設置されている

居住スペースに戻るとベッド脇の閉じている棚は引き戸になっていて、中にはペットボトルではなく、ミネラルウォーターのボトルが2本に、茅乃舎のだしなんかが置かれていた。お茶類ではなく、「だし」が置いてあるのも珍しい。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室全景

客室全景/ 窓際には椅子が2脚とキャビネット

ちなみにリッツ•カールトンでは夕方から夜間にかけてターンダウンのサービスがあるので、その時点でミネラルウォーターが空になっていれば補充した上で、チョコレートと共に枕元に置いておいてくれる。

The Ritz-Carlton Fukuoka 飲み物類

キャビネット内/ 「だし」が置いてあるのは珍しい

東京よりも約1,000kmほど西の福岡ではそれなりに日没に時間差があり、東京では日が暮れているはずの時間から更に30分ほどは明るい。夏至近くなんかは19時を過ぎてなおまだ明るいことも。ただしその分日の出は遅く、冬場では7時近くまで真っ暗という時期もある。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室全景

客室全景/ 9月の日没は18時台

窓際のテーブルの上にはウェルカムギフトのお菓子が置いてあった。すっかり忘れてしまったが、たしか洋菓子で、チョコレート系だったはず。

The Ritz-Carlton Fukuoka ウェルカムギフト

黒の細長い箱の中身はWelcome Gift

博多湾ビュー」の通り、窓は博多湾方向を向いていて、正面には海の中道があるのが見える。風向きによってはこの日のように上空を福岡空港の着陸機が航過することもあるが、厚めのガラスが嵌っているからだろうか、かなり耳を澄まさなければエンジン音が気になるようなことはなかった。

なお、左手にはPayPayドームなんかがあるのだが、その左手を眺めようとすると視界が遮られるようガラスに加工がされていた。何か見えると都合の悪い景色があるんだろうか。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室からの眺望

客室からの眺望/ 正面奥に見えるのは海の中道方面

ベッド廻りに目をやると、操作盤はベッドの両側にあり、電源としてコンセントにUSB-AとUSB-Cが1口ずつ。最近ではUSB-Cの端子も増えてきたから、以前よりも持ち運ぶコードの種類が少なくて済むのは楽で良い。

The Ritz-Carlton Fukuoka サイドテーブル

ベッド廻り/ 操作盤下にあるのがコンセント

アメニティ類はこんな様子。このランクのホテルにしてはコンパクトにまとまっているが、特に不足しているようなアイテムはなかった。ここにないものは問い合わせれば別途提供されるものもあるはず。

The Ritz-Carlton Fukuoka アメニティ類

アメニティ類/ 比較的シンプルなラインナップ

翌日は特に予定もなく、レイトチェックアウト期限の16:00までのんびり。リッツ•カールトン系列はマリオット会員特典の朝食もなく、ルームサービスも比較的高価なので、お腹が空けば近くのお店に食事をしに行くような過ごしかたになる。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室からの眺望

客室からの眺望/ 夏と秋の中間くらいの空模様

ぼーっと空を眺めたりしているうちにお昼を過ぎ、少しお昼寝なんかをしているとあっという間にチェックアウトの時間。この日は滑走路34への着陸だったようで、かなり頻繁に飛行機が上空を通過して行く様子が見てとれた。

The Ritz-Carlton Fukuoka 客室からの眺望

客室からの眺望/ 翼端が丸まっていることでA350型機とわかる

これまで国内何箇所かの"The Ritz-Carlton"に宿泊してきたが、最も楽しく、印象に残っているのは日光の店舗。勝手なことを言っているが、今回の福岡も悪くはなかったものの、綺麗にまとまりすぎて今ひとつパンチに欠けるような感じ。尤も、一晩滞在したくらいで印象に残るようなイベントが起きる方が珍しいか。

いずれにしても、出張で泊まるには当然のように予算の枠に収まらず、プライベートで、かつ、よほど特別なことでもなければ泊まる機会はなさそう。

というお話。