日付 : 2023/11/xx
泊数 : 1泊
部屋タイプ : キング•博多湾ビュー(50㎡)
九州で所用があった際に、福岡の宿泊先として選んだのが「ザ•リッツ•カールトン福岡」。マリオットグループの高級グレード「クラシックラグジュアリー」のホテルとしては九州初の店舗。
(公式サイトはこちら)
■地図情報
この日は福岡空港に到着し、地下鉄で天神駅まで移動、そこから徒歩でホテルに到着。天神駅からだと10分ほどの所要時間で、天神の繁華街を少し外れて西鉄グランドホテルの隣にある。ちなみに後から調べてみると、どうやら天神駅よりも赤坂駅の方が便利が良さそうだった。
建物内に入ると障子をイメージしたような和風のエントランスを抜け、生花を横目にUターンし、エレベータに乗ってフロントのある上層階へ移動。
エレベーターを降りた目の前にはちょっとした石庭に屏風が飾られていて、全体として和の雰囲気を感じるホテル。同じ「リッツ•カールトン」というブランドの中の、既に訪れたことのある店舗の中でも、ここ福岡と日光は和風、東京と大阪は洋風と、店舗によって全く雰囲気が異なるのが面白い。
(日光についてはこちら)
(大阪についてはこちら)
ロビーラウンジでお茶をいただきながらチェックイン。どうやらハーブティーらしいのだが、シロップを入れると鮮やかな青色に変わる不思議なお茶だった。
到着したのが夕方遅めの時間で、せっかくならば日没前にお部屋へ入り、夕焼けを眺めてはということで手早くチェックインを済ませてお部屋へ移動。客室階の廊下も壁にお花が生けられていて、返す返すもホテルというよりは旅館に来たような感覚を覚える。
客室は一転して洋風の設え。手前に水回り、奥側に居住スペースといった感じの間取り。どうやら最もコンパクトな部屋でも50㎡以上は確保されているらしいが、50㎡と言われてもいまいちピンとこない。一般的な東横INNが12㎡程度なので、計算上は4部屋入るはず。
今回は子連れでの宿泊で事前にベビーベッドを依頼していたので、到着した時点で既に設置しておいてくれた。また、併せて紙オムツ用のゴミ箱も用意しておいてくれているのが気が利いている。その他、哺乳瓶の消毒器を貸してくれたほか、必要あれば紙おむつ(Mサイズ•パンツタイプ)の予備も提供してくれるとのこと。
洗面台は2箇所設置。洗面台に置かれているボディクリームは無花果の香りのものでディスペンサーに入っていた。見ると無断で持ち出せば罰金で結構な金額を請求するとの記載があったので、恐らく中々高価なものなのだろうと思われる。
居住スペースに戻るとベッド脇の閉じている棚は引き戸になっていて、中にはペットボトルではなく、ミネラルウォーターのボトルが2本に、茅乃舎のだしなんかが置かれていた。お茶類ではなく、「だし」が置いてあるのも珍しい。
ちなみにリッツ•カールトンでは夕方から夜間にかけてターンダウンのサービスがあるので、その時点でミネラルウォーターが空になっていれば補充した上で、チョコレートと共に枕元に置いておいてくれる。
東京よりも約1,000kmほど西の福岡ではそれなりに日没に時間差があり、東京では日が暮れているはずの時間から更に30分ほどは明るい。夏至近くなんかは19時を過ぎてなおまだ明るいことも。ただしその分日の出は遅く、冬場では7時近くまで真っ暗という時期もある。
窓際のテーブルの上にはウェルカムギフトのお菓子が置いてあった。すっかり忘れてしまったが、たしか洋菓子で、チョコレート系だったはず。
「博多湾ビュー」の通り、窓は博多湾方向を向いていて、正面には海の中道があるのが見える。風向きによってはこの日のように上空を福岡空港の着陸機が航過することもあるが、厚めのガラスが嵌っているからだろうか、かなり耳を澄まさなければエンジン音が気になるようなことはなかった。
なお、左手にはPayPayドームなんかがあるのだが、その左手を眺めようとすると視界が遮られるようガラスに加工がされていた。何か見えると都合の悪い景色があるんだろうか。
ベッド廻りに目をやると、操作盤はベッドの両側にあり、電源としてコンセントにUSB-AとUSB-Cが1口ずつ。最近ではUSB-Cの端子も増えてきたから、以前よりも持ち運ぶコードの種類が少なくて済むのは楽で良い。
アメニティ類はこんな様子。このランクのホテルにしてはコンパクトにまとまっているが、特に不足しているようなアイテムはなかった。ここにないものは問い合わせれば別途提供されるものもあるはず。
翌日は特に予定もなく、レイトチェックアウト期限の16:00までのんびり。リッツ•カールトン系列はマリオット会員特典の朝食もなく、ルームサービスも比較的高価なので、お腹が空けば近くのお店に食事をしに行くような過ごしかたになる。
ぼーっと空を眺めたりしているうちにお昼を過ぎ、少しお昼寝なんかをしているとあっという間にチェックアウトの時間。この日は滑走路34への着陸だったようで、かなり頻繁に飛行機が上空を通過して行く様子が見てとれた。
これまで国内何箇所かの"The Ritz-Carlton"に宿泊してきたが、最も楽しく、印象に残っているのは日光の店舗。勝手なことを言っているが、今回の福岡も悪くはなかったものの、綺麗にまとまりすぎて今ひとつパンチに欠けるような感じ。尤も、一晩滞在したくらいで印象に残るようなイベントが起きる方が珍しいか。
いずれにしても、出張で泊まるには当然のように予算の枠に収まらず、プライベートで、かつ、よほど特別なことでもなければ泊まる機会はなさそう。
というお話。