訪問日 : 2023/08/xxほか
正式名称 : 阪神甲子園球場
愛称 : -
開場 : 1924年8月
阪神タイガースの本拠地であり、春夏の高校野球の開催地としてもお馴染みの阪神甲子園球場。大阪府だと誤解されがちだが、実際には兵庫県西宮市にある。
(公式サイトはこちらから)
■地図情報
阪神タイガースというチーム名の通り、同チームの親会社は阪神電鉄。球場は同社の甲子園駅にほど近いところに位置している。なお、大阪梅田からは特急列車で約15分の所要時間で、試合開催日の大阪方面からの特急列車は進行方向左側、球場に近い臨時改札口に面したホームを利用できる。
駅と球場との間には阪神高速3号神戸線が横切っていて駅から球場の姿は確認できないが、さほど距離は離れておらず電車を降りて5分も経たないうちに球場に到達する。ちなみに進行方向右手に見える「ALPS」というのが阪神タイガースのグッズショップ。
高校野球の場合、駅から球場へ向かう道中、阪神高速の手前あたりに当日開催される試合でどの学校が一塁側•三塁側に入るという情報が掲示されている。なお、三塁側が先攻、一塁側が後攻になる。
かつては外野席なんかは自由席で無料だったが、直近の2023年夏大会の場合、アルプススタンドの応援席以外は全席指定席で、日によっては全く当日券が販売されていないというケースも見られたので、その年の運用については予め確認しておくことをお勧め。当日券が販売される場合は球場正面「阪神甲子園球場」の看板下あたりにチケット売り場がある。
アルプススタンドの応援席を除き、チケットはその日の全試合有効だが、再入場はできないのでその点は留意が必要。であるとするならば退場した座席は再販売してほしいものだが、ともすると入退場者を管理する必要があり、システム的に難しいだろうか。
「阪神甲子園球場」の看板は比較的有名だが、前述の阪神高速の目の前にあって少し見えづらい。2007年から実施されたリニューアル工事によって壁面の蔦が一旦取り払われたが、それから15年ほど経った今では再びだいぶ根付いたように見える。
球場の周囲は1周できるようになっていて、正面から反時計回りに進んでいくと、高校野球の場合は当日と翌日の試合予定表が掲げられている。また、この横の球場正面入口前には歴代の優勝校の校旗が展示されている。
グラウンドは天然芝で、さすが高校野球の聖地と呼ばれるだけあってなかなか美しい球場。日に何試合も実施する高校野球では試合を重ねていくたび外野定位置あたりの芝はボロボロになっていくが、それはそれで雰囲気がある。
個人的にプロ野球•高校野球ともにこれまで何度か観戦に訪れているが、同球場は午前中は1塁側、午後は3塁側に強い日射しが降り注ぐ。銀傘はアルプススタンド席の手前で切れているから、特にアルプススタンドや外野席で試合観戦をする際は帽子にタオル、日焼け止めと十分な水分を用意することをお忘れなく。こと高校野球に関して言えば、手荷物として飲料(缶•瓶以外)を持ち込むことが認められている点がこの球場の特徴。
ちなみに試合のない日には、グラウンドを含む球場内を見て回ることのできるスタジアムツアーが実施されている。値段も思いの外お手頃なので、都合が合えば参加してみるというのも面白いかもしれない。コースは何種類かあるので、内容は要確認。
(スタジアムツアーについてはこちらから)
koshien-rekishikan.hanshin.co.jp
ツアーではテレビでは映らないような細部まで見て回ることができ、2010年代初頭に参加した時点では、奥のベンチの裏にスポットクーラーが複数設置されていた。あれから10年近くが経ち、猛暑がひと回りもふた回りも激化した今では、さらに設備が強化されているかもしれない。
グラウンドの他、ビジターチームのブルペンやロッカールームも紹介があった。見ると各ロッカーには車輪がついているから、用途によって取り払われたりするのだろうか。
こちらがプロ野球オープン戦観戦時の3塁側アルプススタンドからの風景。リニューアル前の球場は銀傘の支柱が視界を遮って試合が見づらい席ができていたが、現行の銀傘は支柱がなくどの席からも比較的クリアにグラウンドが見えるようになっている。
炎天下の試合観戦でお世話になるのがこの「かちわり」。厚手のビニール袋に氷が入っただけの商品で300円と値段はそれなりだが、氷嚢代わりにしたり、溶けた水を飲んだりと何かと役に立つ。
毎年過去にない水準で酷暑になっていくから、いつまで夏の甲子園を続けていけるのかは怪しいところがあるが、高校野球のないお盆休みというのもどこか味気ない。なんとか今後も続いていってほしいと思ってはいるが、一体どうなっていくだろうか。いずれにしても、一度訪れてみて損のない野球場。
というお話。