日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0643(東京羽田/鹿児島)


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便名 : JAL/JL0643
日付 : 2023/09/xx
機材 : B767-300ER(767/A25)
区間 : 東京羽田(TYO)08:05→鹿児島(KOJ)09:50
所要時間 : 01:45
区間マイル : 601
搭乗クラス : 普通席
運航 : JAL(日本航空)

親戚への挨拶回りで家族で鹿児島へ向かうことに。子連れで搭乗するのは今回が初めて。

この日搭乗するのは朝8時過ぎの鹿児島行きで、普段ならば出発30分ほど前に空港到着、手荷物検査場を通過するところだが、今回は予期せぬトラブルへの対応時間として30分ほど余裕を持ち、1時間ほど前に空港へ到着。

流石に家族分の荷物となると機内持ち込みサイズには収まる訳もなく、久しぶりに手荷物を預け入れ。この際「Self Baggage Drop」を初めて利用したが、出力されたタグをくくりつけて機械に置くだけで、これは思ったよりも簡単だった。

(「Self Baggage Drop」についてはこちら)

www.jal.co.jp

さて、現行の搭乗方法において幼児用搭乗券はどこで発券されるのかと思っていたが、JALの場合は手荷物検査場を通過する際に発行される用紙にQRコードが印字されていた。ともすると、荷物さえなければ子供連れでもチェックインカウンターに立ち寄ることなく飛行機に搭乗することもできるらしい。

羽田空港 第1ターミナル搭乗口14番 電光掲示板

羽田空港/ 優先搭乗の前に事前改札がある

そういえば、当事者になるまで全く気づいていなかったのだが、空港の制限区域内には割と短い間隔で多数の授乳室が開設されている。室内は市中の商業施設と同様に、中にはオムツ交換台、ミルク用の給湯器、授乳室なんかが設置されていた。また、紙おむつやおしり拭きなんかは出入口前の自動販売機で販売されている。

1歳に満たない我が子は概ね3時間おきに補給が必要なので、朝起きてから飛行機の時間を考慮して授乳、もしくはミルクをあげる必要がある。気圧の変化に弱い幼児はミルクやおしゃぶりなどで耳抜きができるのだが、搭乗前に飲み過ぎて機上では満腹となれば取れる選択肢が一つ減ってしまうので、このタイミングは割と頭を使うところ。

羽田空港 第1ターミナル 授乳室

羽田空港/ 制限区域内には6か所(うち2か所はバスラウンジ)設置

搭乗開始時刻の07:50より少し前に事前改札がスタート。今回は普通席最後方の50K座席を指定している。指定した際には気づかずうっかりしていたがこの座席は全く窓がない座席で、少し態勢を変えれば見られるという感じでもなく、外の様子は全く見えなかった。ちなみに搭乗のタイミングで必要なものは足元に置いておかないと、荷棚に置いてしまえばシートベルトサインの消灯までしばらく取り出せない。

なお今回は利用しなかったものの、JALの国内線B767型機では機体中央と後方のお手洗いにはおむつ交換台が設置されている。また、機内には予備の紙おむつが搭載されているのだとか。心配がある場合は予め機材のシートマップを確認*1して、お手洗いに近い座席を指定しておくというのも良いかもしれない。

(搭乗したB767型機のシートマップがこちら)

www.jal.co.jp

搭乗すると客室乗務員さんから一通りの案内があり、ちょっとした絵本のついた「空たびBOOK」なる冊子をもらった。そして搭乗前の忙しい時間に少し気が引けたが、このタイミングでミルク用のお湯をお願いし、これは離陸直前に飲ませることに。


(公式サイトの案内はこちら)

www.jal.co.jp

www.jal.co.jp

JAL643便 B767-300ER A25 普通席最後尾列

B767-300ER(JAL)機内/ 普通席最後尾列は窓なし

この日は第1ターミナルから少し離れたD滑走路からの離陸で、飛行機が動き出して15分ほどしてから離陸。風向き次第だが、羽田空港はターミナルから滑走路までが比較的離れているケースが多いので、出発早々にミルクをあげてしまうと離陸前に尽きてしまうかもしれない。

少し気流が不安定で離陸からしばらくは揺れが続いていたが、どうやらこれが心地よかったようで程なくすると寝てしまった。なお、機内サービスの飲み物は子連れの場合、火傷防止のため冷たい飲み物限定。蓋をつけて提供してくれるのがありがたい。

JAL643便 B767-300ER A25 普通席最後尾列

B767-300ER(JAL)機内/ 飲み物は蓋付きで提供

窓のない座席ゆえどこを飛んだかもよくわからないままだったが、概ね定刻通りに鹿児島空港へ着陸。着陸直前に起き出して少し騒ぎ始めたので肝を冷やしたが、なんとか無事に到着した。皮肉なもので新型機は静粛性が高すぎ、少し騒げば飛行機中に響き渡ってしまうから、かえって旧型機の方が騒音に紛れるぶん子連れにとっては安心かもしれない。

最後尾列ゆえ、機体前方と比べれば降機まで5分から10分ほど余計に時間がかかるが、その分慌てて降りる必要がないのはありがたい。そもそも何が起きるかわからないから、そこまでタイトに旅程を組む方が間違っている。

JAL643便 B767-300ER A25 鹿児島空港

鹿児島空港/ ターミナル端の10番に到着

到着した鹿児島空港では制限区域内のコンコースに授乳室がある。こちらはずいぶん分かりやすい場所にあるからかねてから存在は認識していたが、実際に当事者になってみないとその重要性は理解できなかったかもしれない。

鹿児島空港 制限区域内 授乳室

鹿児島空港/ 到着出口に向かう途中に設置されている

なお、JALでは追加料金1,050円(現金のみ)で預入れ手荷物を宅配便として送ってくれるサービスがあり、復路はこれを利用した。送り先が都内であれば搭乗翌日午前中の時間指定も可能なので、空港から公共交通機関で帰宅するような場合はこのサービスを覚えておくと役に立つこともあるだろうか。

(宅配サービスについての詳細はこちら)

www.jal.co.jp

こうして見ると、利用する機会がなければ知らなかったサービスというのはことのほか多い。そんなものがあるんだ、というのを知っておくというのも損はないはず。なお、航空会社によって提供されるサービスは異なるので、搭乗する航空会社の情報を各自確認されたい。

というお話。

*1:公式ホームページの予約画面に機材は表示されている。