日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【搭乗記】JAL/JL0209(東京羽田/名古屋中部)


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便名 : JAL/JL0209
日付 : 2023/03/xx
機材 : B777-300ER(777/W84)
区間 : 東京羽田(HND)19:10→名古屋中部(NGO)20:10
所要時間 : 01:00
区間マイル : 193
搭乗クラス : クラスJ(席のみ国際線ビジネスクラス)
運航 : JAL(日本航空)

COVID-19感染拡大前からしばしば計画されていた、JAL羽田-名古屋線への長距離国際線機材の登板。これまで何度も計画されつつも直前になると機種変更、ということが続いていたが、2023年に入ってようやく感染者が減少し、平常に戻りつつあるなかでついに実現することに。

この日羽田空港では搭乗口10番からの出発。使用されるB777-300ER型機の全幅は約65mあることから、一部の駐機場しか利用できない模様*1で、今のところ数回の搭乗は毎回この搭乗口。ちなみにこの日は羽田空港に混乱が生じていて、出発時刻になっても飛行機は駐機場に停まっていなかった。

羽田空港第1ターミナル 10番搭乗口

羽田T1/ 10番搭乗口から出発

その後「少なくとも30分遅延」のアナウンスがあり、一旦ラウンジに移動。しばらくすると飛行機が駐機場へ牽かれてきた。オペレーションが不馴れだったせいだろうか、夏ダイヤ開始直後数日は1時間単位の遅延が数日続いていたような気がする。

ちなみにこのB777-300ER、世界最強のターボファンエンジンと言われる、「GE90-115B」というタイプのエンジンを搭載している。そのパワーゆえ大きさもなかなかのもので、B737の胴体と同じくらいの大きさがあるのだそう。

B777-300ER 羽田空港第1ターミナル

羽田T1/ トラックもそこそこ大きいが、エンジンはそれ以上の大きさ

しばらくしてようやく搭乗開始。JALの長距離国際線というと、間もなく登場するというA350-1000が次代のフラッグシップ機材となる予定だが、現在のフラッグシップというとこの機材。

この「JAL SKY SUITE」シリーズの座席が登場したのは2013年のことだそうで、気づけば登場から10年が経過している。同機材はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスが設置されているが、このうち前2つをクラスJ、後2つを普通席として販売している。

今回の搭乗ではクラスJを予約したのだが、ファーストクラス区画とビジネスクラスの窓側は早々に埋まっていて、初めてビジネスクラスの中央席を利用してみることに。以前国際線として搭乗した際には窓際席だったから、それ以外の座席を利用するのは初めて。ただ、中央席とはいってもファーストクラス直後、次のドアまでの間に1列だけ存在する5列目はその他多数のビジネスクラスとは独立していて、気持ち特別感がある区画。

(座席配置については公式サイト参照)

www.jal.co.jp

改めてシートマップを見ると、機体の約半分を乗客数の1/5強に相当する50席程度の上級クラスが占有しているわけで、ともすると、如何に上級クラスの収益性が高いかが分かる。なお、国内線でA350型機が登場したタイミングで同機材と同様のデザインに更新されていて、デビュー当初のえんじ色の表地からグレーに変更されている。

JAL/JL209便 クラスJ ビジネスクラス座席

77W/ 現行機材の中では最も快適なタイプの座席

前述のリニューアルの効果もあり、見てくれはそれほど古くさくは見えないものの、座席そのものはなかなかダメージを受けていて、隣席との電動パーテーションが機能しなくなっていた。間合いの国内線であれば特に支障ないが、本業での営業時は大丈夫なんだろうか。

JAL/JL209便 クラスJ ビジネスクラス座席

77W/ ボタンが多数あり、なかなか動きが複雑

ちなみに通路側座席は座席横に、窓側座席は座席後方に小物入れがある。小物入れの利便性の面だけ切り取ると、通路側席の方が圧倒的に便利。ただ、人が頻繁に通ることを考えると、窓側席のほうが快適な印象がある。

JAL/JL209便 クラスJ ビジネスクラス座席

77W/ 通路側座席はシート横、窓側は後方に小物入れがある

その座席後方の小物入れがこちら。目の届く通路側席はともかく、座席の後ろにある窓側席や中央席のこれは少し置いておくには心もとなく、しかもそのまま置き忘れてしまいそうな。

JAL/JL209便 クラスJ ビジネスクラス座席

77W/ 座席後方に小さな小物置き

ビジネスクラス区画の座席は変則的な2-3-2配置になっている。中央列の真ん中座席は一見どちら側からでも入れそうに見えるが、実際には出入口側(ポートサイド)側のみ出入りできるようになっていて、反対側に出ることは難しい。なお、機内食なんかはどちら側から提供されることもある模様。

JAL/JL209便 クラスJ ビジネスクラス座席

77W/ 進行方向右手には基本的に出られない

中央座席以外は座席横に出入口があるのに対し、中央座席は通路の奥に画面があることで両サイドの座席よりも少し長手方向が大きめに取られている。離着陸時は隣席とのパーテーションを下げる必要があるが、しっかり着席している限りにおいてはそれほど気にならない距離。尤も、今回搭乗した機材では壊れていたので上げようにも上がらなかったが。

JAL/JL209便 ビジネスクラス

77W/ 中央席のみ少し奥行きが長く、画面が少し遠い

出発が1時間ほど遅れたこともあり、到着もそのまま1時間遅れて21:20頃中部空港に到着。今回も含めて何度か搭乗したが、いずれも到着はターミナル中央に近い8番駐機場だったから、この便の定位置になっている模様。

同空港はターミナルが逆T字型になっているため、到着した駐機場によっては歩く距離が長いこともあるが、8番はほぼ到着出口の目の前なので、少し急げば10分後の名鉄に乗り継ぐこともできるくらいの位置関係。

中部国際空港 バス路線

中部国際空港/ バス路線はそれほど多くない

今回は鉄道を利用して次の目的地に移動するのだが、駅に向かう道中に掲示されている案内を見ると空港からのバス路線のうち数路線がこの春復活した模様。東海地方は自動車文化が強く、自家用車で空港へアクセスするからか、どうにもバス路線が多くない印象がある。以前京都駅から同空港までの高速バスに乗車したことがあったが、その便も私の貸切状態だった。

(中部空港のバスによるアクセスについては公式サイト参照)

www.centrair.jp

空港からの名鉄特急はこの時間帯から徐々に本数が減りはじめるが、10分ほどの待ち合わせでちょうど出発する列車に間に合った。買い物をするくらいの余裕もあり、改札口近くのコンビニでちょっとばかし買い物をしてから名鉄で次の目的地へ向けて移動した。

*1:今後ANAが導入予定のB777-8は全幅が70mを超えるため、翼が折り畳み式になっているとか。