日本の迷い方

旅の知恵袋になりたい、という話

【乗車記】南海加太線・5668列車(加太/和歌山市)


■Sponsored Link

便名 : 南海加太線・5668列車
日付 : 2021/08/xx
区間 : 加太(18:56)→和歌山市(19:23)
所要時間 : 00:27
乗車クラス : 普通車(全席自由)
運行 : 南海電鉄

東京に戻る飛行機まで少し時間があり、乗り潰しかたがた、和歌山県和歌山市郊外にある加太(かだ)を訪れてみることに。ここを走る南海加太線は全長約10kmほど、南海本線紀ノ川駅から分岐して終点の加太駅までを結んでいる路線。

■ 地図情報

加太という町は神社や船でアクセスする無人島の「友ヶ島」などがあり、昼間は観光客が訪れる一方で、日没近いこの時間帯の加太駅は閑散としていた。乗車予定の列車に加太駅から乗り込む乗客はほかには見当たらない状況だった。

(詳細な加太観光については南海公式ホームページ参照)

www.nankai.co.jp

南海加太線 加太駅

加太駅/ 駅舎は比較的大きい

この辺りは天然真鯛の漁場になっているなど魚介が有名な土地だそうで、この路線は鯛をモチーフにした電車が走っている。駅構内はその電車をモチーフにしたデコレーションがされていて、なかなか賑やか。

南海加太線 「めでたいでんしゃ かい」

加太駅/ 駅は「めでたいでんしゃ」デコレーション

しばらくしてやって来た電車は水色の「めでたいでんしゃ かい」号。同線では他にもピンク色の「さち」や真っ赤な「なな」、黒の「かしら」などそれぞれ異なる内外装の電車が走っている。

(公式サイトはこちら)

www.nankai.co.jp

南海加太線 「めでたいでんしゃ かい」

加太駅/ やってきたのは「かい」号

2両編成の「かい」号に乗り込むと、車内は海中をモチーフにした内装に様変わりしている。床にもところどころ桟橋?のような場所があり、天井からはワカメが吊るされているし、ドアにはシュノーケルマスクが描かれている。

めでたいでんしゃ かい 内装

車内は海中のような見た目

つり革もよく見る丸いものではなく、特製の魚介類を模したデザインのもの。魚や貝はともかく、カニはつり革としてはなかなか掴みづらそうな。

「めでたいでんしゃ かい」つり革

様々な形のつり革

出発するとすぐに日が暮れてしまい車窓を楽しむことはできなかったが、車内をあちこち見回しているだけでもなかなか楽しめた。前述の通り、直近に登場した「めでたいでんしゃ かしら」を含め計4種類の列車が走っているようなので、それぞれの違いを探してみるのも面白いかもしれない。

「めでたいでんしゃ かい」車内

足元には魚が泳いでいた

路線はそれほど長くはないので、列車は出発から30分弱で時刻通り終点の和歌山市駅に到着。7分の乗り継ぎで南海難波行きの「サザン56号」に乗換え、関西空港へ向かった。

ちなみにこの紀ノ川駅南海本線特急「サザン」は同駅に停車しないため、一見すると重複乗車になる。ただし、紀ノ川駅和歌山市駅の間は途中下車をしない限りにおいて区間外乗車を認められているため、紀ノ川駅で乗り換えるよりも一旦和歌山市駅まで行った方が速いことが多い。

というお話。