便名 : JR越美北線・730D(普通列車)
日付 : 2022/08/xx
区間 : 九頭竜湖(18:35)→越前花堂(20:07)
所要時間 : 01:32
乗車クラス : 普通車自由席(全席自由)
運行 : JR西日本
長良川鉄道北濃駅からコミュニティバスと8km近い徒歩を経て、福井県の九頭竜湖駅に到着。ここからはJR越美北線で福井方面を目指す。
(ここまでの移動はこちら)
駅は道の駅と一体になっていて、売店と食堂、ファミリーマートが営業している。ただ、到着した時点で既に食堂はその日の営業を終了していた。ちなみにこのファミリーマートにはイートインスペースが設置されていて、長居しなければ食事をすることも可能。
この九頭竜湖駅はJR越美北線の終着駅で、ホーム1つ線路1つの構造。2020年来続いているCOVID-19による利用者減の影響により、同線の途中駅である越前大野以南の区間は全便が運休となるような衝撃的なニュースも報じられていたが、すったもんだの末2023年1月現在ではまだ運行が継続されている。
そんな状況から沿線はかなり過疎化が進んでいるのかと思っていたが、九頭竜湖駅前にはコンビニエンスストアがあって予想していたより栄えているな、という感じ。同駅では発車前になると窓口も営業していたから乗車券を購入することもでき*1、越前花堂までの乗車券を購入。
18:30を前にして徐々に暗くなってきた頃、折り返し18:35発の福井行きとなる列車が到着。昨今取り沙汰されているボーダーラインとしての「輸送密度1,000人/日」には遥かに及ばないものの、列車には割と多くの乗客があり、北海道のようなレベルでの空気輸送にはなっていないように見える。
ぱっと見、車両側面は色褪せている、もしくは傷が入っているのかと思ったが、どうやらこの駅近くに架かっている「箱ヶ瀬橋」がデザインされているのだそう。この「箱ヶ瀬橋」、本州と四国を結ぶ瀬戸大橋の試作品として建設されたのだとか。
(車両のラッピングについてはこちら)
車内はリニューアルされていて、片側がロングシート、片側がボックスシートの構成。九頭竜湖駅からは10人弱の乗車があったが、思い思いの場所に散っていき、ボックスシートに相席になるようなことはなかった。
18:35に九頭竜湖駅を出発するとしばらくはトンネルの多い区間を進む。この頃には既に大分暗くなっていて、外を走っているかトンネルの中かわからないような状況だったが、いずれにしても線路は一直線で、それなりのスピードで走っていく。
出発から30分ほどで越前大野駅に到着し、ここで対向列車待ちのために11分の停車。ここで向こうからやって来るのはこの日九頭竜湖へ向かう最終列車。越前大野駅到着時点では結構な立客がいるほどの混雑で、一口に不採算路線と言っても色々なパターンがあるな、という感じ。ちなみにこの列車は九頭竜湖駅に19:55に到着すると、折り返しも最終列車で20:06発の福井行きになる。
越前大野駅以後は再び山間部を進み、一乗谷駅の先で福井市街地に入る。降車駅の一つ手前、六条駅を出発したところで席を立ち、越前花堂駅では運転手後ろの扉から降車。越前花堂駅も無人駅で、切符は車内で回収される仕組み。
ところで、越前花堂駅の北陸本線と越美北線は「ト」の字に分岐しており、両線のホームは少し距離が離れているから連絡通路を介しての乗換え。この連絡通路は比較的新しそうに見えるから、頭上を走る北陸新幹線の高架橋を新設したことに伴って整備し直したのかもしれない。
越美北線の列車は越前花堂駅に20:07に到着し、次に乗車する北陸本線敦賀行きの普通列車までは7分の待ち合わせ。同駅から大阪までは交通系ICカードを利用するため、乗換時間7分の間に跨線橋を渡って駅舎出入口のところにある入場端末にカードをかざす必要がある。
序盤、写真を撮りながらのんびり歩いていたせいで最終的に時間がなくなり、若干ばたばたしながら乗換えした。
*1:ただしクレジットカードは使用不可。